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衝撃的な出会い

俺は、ブラック企業で働きながら空き時間で小説を書く佐藤。26歳だ。趣味がそれしかないからしょうがなく書いているのである。出来るなら今すぐにもこの仕事から逃げ出して、小説家の道へ突っ走りたいところだ。しかし、知名度が無い為辞めることが出来ないのだ。苦しい。


趣味がないのともうひとつ。

俺は女性との関わり方を全く知らないのだ。

職場では「あっ…スミマセン」から会話が始まり、「えッ…あッ…ハイ…」で会話が終わる。典型的なダメな例だ。そうなってしまったのも、中学時代のいじめが原因だと自覚している。そんな関わり方を続け、遂に職場でもいじめが発生した。自暴自棄になった俺は自殺しようとする。


とあるビルの屋上に登り、柵に手をかけた。しかし、何故気付かなかったのか。隣に人がいた。女性だった。

「神はここまで俺に不幸を与えるのか」

と絶望していた。咄嗟に反対の方へ向かった。そして、また柵に手をかけたとき、後ろからこう囁きが聞こえた。


「なにしてるの?」


耳元でいきなり聴こえたからか、驚いて、ビルから落ちかけた。そんな俺を見て彼女は声を出して笑っている。俺は正直「どうして止めた?」と感じた。振り返ると、先程は見えなかった顔が見えた。

恋愛感情が欠如している俺でもこう感じた。


「綺麗だ」


と。

笑いが収まると、再び彼女は俺に話しかけた。「あッ…」と俺は言うが彼女は全く気にしていない様子だ。俺がまともに女性と話したのは母親以来だろう。しかし、何故か。未だに苦手意識のある「女性」という同じ類いであるにも関わらず、彼女とは話すのが楽しく感じた。話しているうちに、自殺しようという気が薄れていった。と言うよりかは、話に夢中になり、忘れてしまった。の方が正しいだろう。


俺の恋心の薇は動き始めたばかりであった。

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