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SONICBIRTH  作者: 米前稔貴
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第一話 前田ウィング

 淡路島に出た虹色の光の夜、ウィンドは大阪に向かっている。

「どこにいるんだ、前田ウィング。」

翌日の朝、キャメル色の髪の少年が自転車に乗っていた。

「今日は金曜日、学校頑張れば、後は休み、明日はわらび餅を食べる日。」

少年の名は前田翼、夢園第二高等学校に通う高校一年生。

翼の通う高校は、大阪府立夢園第二高等学校。通称『夢園第二』であり、制服 は男女黒色のブレザーであり、ネクタイの色はゴールデン。

翼が摂津市駅に到着後、すぐにオレンジ色の羽を包み込んだ。翼は背中と翼の上面と下面が橙色、胸と腹が青色、くちばしに目と足の色が神秘的な漆黒、耳羽と喉が清潔の白の四色に染まり、黒い靴を履いたオレンジ色のカワセミの前田ウィングになった。ウィングが超音速で学校に行こうとした瞬間、空から全身オレンジ色のハリネズミが舞い降りてきた。

「とうとう見つけたぜ、前田ウィング。俺の名は、ウィンド・ザ・ヘッジホッグ。お前を始末する男だ。俺は傷ついだぜ、 俺の存在を勝手に使っているカワセミがいた。でもな、女は許すけど、男は地獄に堕とす。 だからお前は、俺のために死んでくれ。ハァー!」

ウィンドは右手でウィングに向かって物凄い風を出した。しかし、彼の風はウィングの超音速の羽で避けられ、そのまま学校に登校した。

〈ふぅ、なんなんだ、あの男、確か、ウ インドって言ってたんだよね、なんで僕を始末しようとしたんだろう?無罪の僕にどこが始末されるって訳、中二病かな。あの男、どこから来た?どこかでかのゲームのキャラクターのコスプレキャラの興奮?しかも全身オレンジ色っと言って、僕を始末しようって、一体何者なんだ。〉

ウィングが教室で登校中のハリネズミのことを考えながら授業を受け、下校した。

「ただいま。」

翼が帰宅すると、男性の声が聞こえた。

「翼おかえり。手洗いうがいをしたら、あんたのお菓子あるで。」

翼が手洗いうがいをしようとした瞬間、清が背後に来た。

「あ、そうだ。翼、今夜、四葉神が家に来るから、早めの準備してけよな。」

清は翼に今夜のスケジュールを伝えた。

 一方その頃、翼の隣の家の部屋にいる男子高校生は塾の宿題をしていた。

彼の名は時ノ宮稔貴。彼は夢園第一高等学校に通う高校一年生。夢園第一高等学校は通称『夢園第一』と呼ばれており、第二と同じブレザーの制服である。しかしネクタイの色はゴールデンではなく、緑色。場所は大阪府摂津市ではなく、大阪府池田市。

夜になった時、宿題が終わった稔貴は自室でテレビを見ていると、ドアに飾っている鏡が急に光出した。

「なんだ?鏡が光っている?まるで、小説の世界に入っているような感じがする。」

稔貴が鏡に手を出した瞬間、目の前が真っ白になった。稔貴が目を覚ますと、セクシーなワイシャツを来た知らないイケメン男性がいた。そのイケメンの特徴は、彼が知っている少女漫画のメインの男の子に似ている。

「起きたかい、夢園第一高等学校の時ノ宮稔貴くん。」

イケメンが右手を差し出した。

「え?今、なんて言ったのですか?ここってどこですか?もしかして、辻村深月の小説『かがみの孤城』のパロディ版の世界ですか!?」

イケメンは右手を差し出しながら腰を下ろした。

「稔貴くん、落ち着いてください。ここは、YOTUBASAの本部です。あなたの目の前にいるのは、あなたのおじの時ノ宮剛さん、住民の四葉清さんとあなたと同い年の前田翼くん。」

稔貴は前を見た。

「え?剛さん?なんでこんな所にいるのですか?で、確か、YOTUBASAって、俺ん家の隣の住民ですよね。」

「そうだよ。お前が居候して二年間隣にいる人だ。で、お前の目の前にいる人は四葉神。YOTUBASA、旧トルネードのリーダー。」

剛は即答した。

「あっ、そうだ、稔貴くん、君の目の前にいる前田翼、実は人間ではなく、オレンジ色のカワセミ。前田ウィング。」

「前田ウィングって、MatoのInstagramの?」

「そうだ。君の両目と小説の能力で生まれたんだ。」

「清さん、稔貴くんの両目ではなく、両目無限眼。通称無限眼。無限眼は瞳に*があるのが特徴ですよ。無限の色は九種類ある。橙色、緑色、水色、青色、紫色、黄色、白色。僕が言った七色は基本色。後二色は珍しい色。白金色、紅色。稔貴くんの色は珍しい二色のひとつ、白金色。剛さんの無限は左目無限であり、右目の虹彩は青であり、無限眼の色は基本色のひとつ、青色。あなたの双子のお兄さんは確か、無限眼の所有者ですよね。」

「あぁ、そうだ。兄は右目無限眼。左目の虹彩は紅色。無限眼の色は基本色のひとつ、紫色。」

「無限眼の話をしていると思いん出したんだ。ウィングが一度生まれたのは二十二年前。ウィングの無限眼はオレンジ色の両目無限眼だったんだ。」

「それって、いつの話ですか?ウィングは十六年前に生まれたんですよ。」

「違うんだ。剛くん、落ち着け、俺の話を聞こう。ウィングは十六年前に生まれたのではないんだ。本当は二十二年前に生まれた。ウィングはそこである少女に出会う。」

──二十二年前、北海道の研究所に新種の鳥の卵を孵化している科学者の男がいた。男の名は四葉賢治。彼はベテラン科学者であり、世界に注目されていた。彼には大切な人がいた。孫娘の四葉翼。彼女は生まれつき体が弱く、特別に管理された環境で育っていた。賢治は、翼の無事を願い、毎日研究に没頭していた。

翼は、研究所の温かい太陽の下、賢治や研究所のスタッフに見守られながら、すくすくと成長していった。彼は賢治の研究室に入り込み、奇妙な装置や薬品に興味津々。賢治は、そんな翼の姿に自分の若き日を重なり、穏やかな日々を送っていた。翼が五歳の時、研究所に新種の鳥の卵が送られた。研究員はすぐに孵化を始めた。鳥が生まれるのは、約二十三日。翼は二十三日間、鳥の卵に夢中だった。鳥が産まれたのは、八月八日。翼の誕生日。翼と研究員は産むまれた鳥に夢中になっていた。鳥の種類はカワセミ。そのカワセミは色違いであった。色は背中と翼の上面と下面が橙色、胸と腹が青色、くちばしに目と足の色が神秘的な漆黒、耳羽と喉が清潔の白の四色に染まったオレンジ色のカワセミ。翼はオレンジ色のカワセミに『ウィング』と名付けた。ウィングの由来は翼の英語。翼の誕生日プレゼントは四葉ウィングであった。翼とウィングは家族のように幸せに暮らしていた。しかし、その幸せは長く続かなかった。いつから前田ウィングになったのかそれはまだ分からない。確か、翼が小学二年生の時、ある夜に謎の集団に襲撃された。翼は、その襲撃の中で命を奪われた。賢治はウィングの全ての記憶を消し、彼を再び、卵に戻し、ダンボール箱に手紙と今年に自身で発明した孵化装置を入れた。賢治は箱を持って行方不明になった。

 翼の死後、パウアーという男がダンボール箱を大阪に送り、今の前田ウィングが産まれた。

──現在。

「前田ウィング。」

「こんな過去があるなんて。」

「まぁいい、明日はわらび餅でも食べてゆっくり過ごしましょう。」

「ウィング、明日から俺たちと一緒にYOTUBASAの活動を開始する。」

「YOTUBASA、僕のチーム名。」

「名前の由来は、日本の音楽ユニット『YOASOBI』ではなく、ウィングの夢言葉。」

「稔貴、今の言葉は小説の言葉に使え。このチームはバレてはいけない。」

「分かった。じゃあ、おやすみ。」

稔貴と剛は鏡に手を出し、家に帰った。

「僕たちもそろそろ寝よう。」

ウィングと清、神はテレビを見てから寝た。

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