ケツ毛疾風伝
ケツ毛の光をかすかに感じている。私の人生はまだ終わっていないのだ。
私はその小さな光を頼りに女の腹の中のように暗い道を歩いた。
「もうすこし...もうすこしだ....」
私は光に近づいて行った。
近づくにつれ私の意識がどんどん遠のいていく気がした。
私はここで終わるのか。
でも、私にはまだやりたいことがある。
ケツ毛の光は、どんどん強くなってゆく。
その光は、希望のようだった。
ケツ毛は希望なのだ。
私はケツ毛にたどり着いた、抜け出したのだ。
女の腹みてえに黒い闇から抜け出したのだ。
私の人生はまだまだ続く。
ケツ毛のように明るい未来に向かって。
おわり