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1 【プロローグ①】



ただ、愛して欲しかった


信じて欲しかった





「シア」


そう、私の名前を呼んで欲しくて





どうしてあのような事になってしまったのか


なぜ、私は死ななければいけなかったのか

 




もし、私が家族に歩み寄っていたのなら


もう少し、生きたいと思える何かがあったのなら





結末は違ったのだろうか





「私の娘だ」


お父様のその一言が聞きたかった





「俺たちは家族だろう」


お兄様にそう言って欲しかった





この、暗くて狭い監獄の中で思うのは


私には誰もいなかったんだと


愛してくれる人はおろか、最後ぐらい私を気にかけてくれる人さえいなかったのかと





「お姉さま!」





私を呼ぶ明るいその声は


私の全てを奪ったのはあなたなのに


優しいあなたは私が死んだ後に何を思ったのだろう




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