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引き寄せ甲子園52

見て頂き、本当にありがとうございます。


★登場人物★


悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。 同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。安藤の教育係。


愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。 悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。 実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。


辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。


安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。


安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。


前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。


坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。


山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。 野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。


木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。


笹島:バッティングピッチャーに甘んじていたが、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。


江口:元陸上部スプリンター


木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督


遠山:元プロ野球選手


野村:校内でイヤホンで音楽を聴いて他人に心を開かない。目立つ奴が大嫌い。

プロレスの試合の当日。


プロ同士の対戦は、A校生徒同士の対戦の後に組まれている。


「お前ら、何プロレスやってんだよ?いつ甲子園に来るんだ」


辰巳が気をもんで愛子に電話をよこした。


辰巳の顔は日焼けのせいもあり黒光りしている。


嗚呼テカってて、いやらしいこといやらしいこと。


顔から良質な油が、たっぷり出ていてダルマを製作しているときに、よく油汗が落ちてペンキに混じるのだ。


愛子は顔にペイントを施して、ザ・グレート・愛子として悠太と控室で入場を待っていた。


「毒霧は悠太が野村に向かって吐いて」


愛子に頼まれたから悠太もペイントをしている。


悠太は試合に出ずセコンドにいるだけだが毒霧は吐けて、目立つからまあおいしい。


とりあえず愛子が毒霧を吐かず良かった。


だってそうなったら対戦相手の野村がうらやましいじゃないか。


悠太は自分の顔に愛子の毒霧をくらいたいと、彼女にかけられる場面を何度も想像した。


試合が終わったらすぐに甲子園へ向かうことを愛子は辰巳に伝えた。


「悠太。安藤もお前のことを待ってるぞ」


そう言われると悠太は自分がカワイイ女子になった気分になる。


安藤は大好きな私を待っているのだわ。


控室にも苔玉に植わったシダ植物が2、3飾られていた。


クーラーからの風で心持ち葉が揺れている。


「ザ・グレート・愛子選手の入場です」


会場から力強い三味線と太鼓の音、愛子の入場曲が聴こえてきた。

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