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引き寄せ甲子園47

見て頂き、本当にありがとうございます。

★登場人物★


悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。 同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。安藤の教育係。


愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。 悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。 実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。


辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。


安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。


安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。


前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。


坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。


山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。 野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。


木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。


笹島:バッティングピッチャーに甘んじていたが、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。


江口:元陸上部スプリンター


木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督


遠山:元プロ野球選手

A高校では見事に甲子園出場を決めたA校を送り出す会が壮大に開かれた。


悠太は、いじめられっ子だったのは過去のこと。


今やプロ注目の安藤投手をマネジメントしたやつ、野球部が練習しているグラウンドでギターを弾く粋なやつで、苔玉にシダ植物を植えてみたり、野球部が公認した女性の監督の愛子とも親しいということで、一目も二目も置かれていた。


悠太は愛子とダルマ職人である辰巳を伴って関わった野球部に超変革を起こしたのである。


広々とした体育館で悠太は質問攻めにあっていた。


「悠太ありがとう。お前が普通の人と何か違う、変わっているってことは分かっていたけど、それが才能と気づかずに昔、失礼なことをしてごめんなさい。誤りたいんだ」


悠太と同じクラスで背が高くイケメンと言われている輪島である。


イケメンか?どう見てもそう見えないと悠太は輪島をマジマジと見て判定を下そうとしていた時期があり、それが輪島にとって不快で悠太にキツイ言葉を吐いていたことがある。


「いやいや気にしていない。それより前を見てみなよ。僕なんかより主役の選手たちを。そして愛子監督を。女生徒が堂々と監督をしているのだ」


「愛子とお付き合いしているんですか?」


これもまた悠太をイジメていた柴咲夏美。


「そんなことよりも僕が仮設トイレを掃除していたことに気づいていた?野球部員が厳しい練習の中、まあ吐いたり小便や脱糞などの「はばかり」はもちろん、人に言えないこともしていたかもしれない。私は嫌な顔をしながらも磨いて磨いて引き寄せの法則の基本を実施していたのだよ」


本音は男女共用のトイレなのだから女子に使って欲しいのが本音であった。


女子ならどんなに汚く使っても良いのだよ。


私が掃除するね。


ああ臭い臭い、これが喜びなのだと発しながら。


「ああ、ありがとう」


輪島は目に涙を少しばかり浮かべて言った。


「それと吹奏楽部による応援を廃止したのも悠太なんだって?」


柴咲が興味本位で身を悠太に乗り出すと


「そうだね。吹奏楽部の皆さまには楽器を置いて校内新聞とか、いろいろなツールで野球部を周知して、それぞれが得意なことをやって盛り上げてほしいからね」


「でも甲子園での応援をまとめる人が必要よね」


あいつがいるさ。


悠太が顎で示した先には応援団長の木下が、選手が揃う壇上に呼ばれて体を大きく後ろへそらした。


「ありがとうありがとうありがとう」


と甲子園に向かうメンバーにエールを送った。


その後、安田監督も握っていたマイクを口元に持っていくと


「ありがとうありがとうありがとう。甲子園でも優勝しつつある。甲子園の土よ芝よ、それらの匂いを嗅ぎながら勝利を喜びつつある」


言霊を集まった全員に浴びせた。

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