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引き寄せ甲子園44

見て頂き、本当にありがとうございます。


★登場人物★


悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。 同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。 安藤の教育係。


愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。 悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。 実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。


辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。 悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。


安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。


安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。


前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。


坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。


山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。 野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。


山中:カードマジックのプロを目指している。 頻繁に野球部に遊びに来て、辰巳にかわいがられている。


木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。


笹島:バッティングピッチャーに甘んじていたが、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。


江口:元陸上部スプリンター


木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督


遠山:元プロ野球選手

「女のあえぎ声を想像してこの笑顔をつくったんだ」


安藤は自身が満面の笑みで写っている雑誌のページを、照れながら見ている。


週刊誌にA校の安藤と山辺のプロ注目の投打2人が野球雑紙の表紙に抜擢されたのだ。


「そんなもんだよ。俺だってギターをかき鳴らしながら、女子の声だけでも可愛ければそれでいいから、唾ひっかけてくれ、あなたの便器になりたいとか考えてるよ」


「さすが悠太には勝てないわ」 


安藤は声を出して笑った。


A校の甲子園出場が決定した事を取り上げるのは、地方局だけに留まらなかった。


A校がマスコミ等に持ち上げられるので生徒が皆、浮き足立っていた。


吹奏楽部の応援は無く、木下が体をそらして「ありがとうありがとう」と時には泣きながら叫んでいるので、それはそれでウケた。


また、籠を背負った野菜売りの部外者である婆さまも、いい味を出している。


「お前はせわしねーな。何やってんだ。この野郎」


ダルマ職人の辰巳は笑いながらA校野球部の安田監督に言った。


安田は野球部の部室とグラウンドを行き来して、室内で色付けしたダルマを室外へ並べては乾かしたり、マイクを持てば「甲子園でも勝ちつつある。ありがとうありがとう」と自分の声をグラウンドに流す等して、師匠の辰巳に習って責務を果たしている。


グラウンドで愛子は、もはや監督として選手たちの練習を見守っていた。


「安田監督元気で留守が良いか」


そう言って辰巳は愛子の美しいボディラインから次回の新作ダルマのヒントを得ようとしている。


安藤がブルペンへ戻り、悠太がギターを弾き出したから辰巳は聞き入ることにした。

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