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引き寄せ甲子園40

見て頂き、本当にありがとうございます。


★登場人物★


悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。 同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。 安藤の教育係。


愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。 悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。 実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。


辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。 悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。


安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。


安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。


前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。


坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。


山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。 野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。


山中:カードマジックのプロを目指している。 頻繁に野球部に遊びに来て、辰巳にかわいがられている。


木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。


笹島:バッティングピッチャーに甘んじていたが、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。


江口:元陸上部スプリンター


木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督


遠山:元プロ野球選手

甲子園常連高のH高との決勝戦、当日。


年に数回このスタジアムでは、プロ野球の試合も開催される。


3塁側の応援席に陣取る悠太は、球場を眺め、思っていたより狭く感じるなと感慨にひたっていた。


外野席の一部には芝がはって有り、所々に雑草が顔を出している。


あの中には食べれる雑草もあるのかしら。


この球場で、試合にどんなドラマが繰り広げられ、客席ではどの様な会話が有り、人と人の間にどういった関係性ができていったのだろうか。


心のマップは、その数だけできるのだ。


今日の決勝でも辰巳は、バッタとコラボした2メーター弱の、自作のダルマを脇にして席にいる。


製作者の辰巳も、ダルマと共にブラウン管に映し出されるだろう。


彼も、すっかり有名人である。


グラウンドの芝を整備するって、難しいのだろうか。


プレイしながら誰かがグラウンドへ唾を吐く。


男のモノは想像すべきではない。


ダラっと、芝をつたって垂れていく。


きっと臭くて。


鳥肌が立つ。


女子野球部の美しい子の唾だったら、物を落としたふりして、こっそり拾おうかしら。


そもそも口から不要な黄金液を出して頂けるだろうか。


妄想するだけで、悠太の鼓動は高まるのだった。


プレイボール。


我がA高の先発は誰もが予想だにしなかった安藤である。


これまでの地方大会では3番手の投手として出場していたが。


「楽しみだな。H高はたまげるぞ。うちの最高のピッチャーは安藤だってことを、誰もが今日知るのだから。のう、遠山さんよ」


辰巳はほくそ笑んだ。


「びっくりしますよ。今日まで急速145㌔超えのストレートは封印してきたんですから。投球術も一流だったってこと。ストレートと同じ腕の振りでフォークを投げた時には」


2人は少年みたいに、いたずらっぽく笑った。


2人の唾は匂いたくない。


悠太は思った。

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