引き寄せ甲子園28
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★登場人物★
悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。
同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。
安藤の教育係。
愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。
悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。
実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。
辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。
悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。
安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。
安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。
前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。
坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。
山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。
野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。
山中:カードマジックのプロを目指している。
頻繁に野球部に遊びに来て、辰巳にかわいがられている。
木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。
笹島:バッティングピッチャーに甘んじていた
が、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。
江口:元陸上部スプリンター
木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督
近年、甲子園出場から遠ざかっているとはいえ、県内3本の指に入るB高に勝利したことは、瞬く間にA市を飛び越え、周辺の市町村へと広がっていった。
ここの所、女子マネージャーの応募が殺到している。
「うちの野球部は女子マネージャーを雇わない方向でいこう。そのかわり応募者全員に、この野球部をプロデュースしてもらう」
愛子が方針を示した。
優しい風が愛子から心地良い香りを運んでくれる。
女子ってリンスしたら、お湯であんまり流さないのかしら。
そうでなきゃ、こんなに野花みたいな匂いしないでしょう。
そうであるのに、糞をひねり出した後、あまりお尻を拭かなかったりして。
肛門の辺りを1度だけぬぐっただけで、下着をはくことってある?
新聞部が、野球部のみを扱う校内紙を定期的に書き上げた。
さすが進学校の連中は洗練された内容に仕上げてくれる。
おかげで、誰もがスターになった心持ちで野球ができた。
もっとネタが欲しい。
そんな熱い気持ちで新聞クラブの彼女達はグラウンドへ足を運んだ。
直接、選手を取り囲んで何やら飛び切りの笑顔で取材している。
そよ風がスカートをいちいち動かして。
蒸れていたら、それを匂わせてくれ。
「心入れ替えた安田監督のことも書かなくてはなんねえぞ。それからシダ植物やら苔だのダルマだののこともよ」
野球部員のみに特化しない様、辰巳は細心の注意を払わせた。
校舎の中庭でモンシロチョウが舞っている。
祭りだ祭りだ。
野球部がブレイクして以来、そこいら、まあ、ますますシダ類が増えたこと増えたこと。
部室内やら校内に悠太と安田がシダ植物を張り切って飾ってるからだよ。
野球部やその周りが変化しても、自然は何も変わらず、相変わらず我々を見守ってるのだ。
今日も悠太は全力で仮設トイレを掃除する。
女子のために汚物箱まで用意してさ。
この愛らしい変態さま。
そして誰もが敬う、真面目ながんばりやさんだから仕方がない。
悠太の影響もあり、グラウンドに楽器を持ち込んで、かき鳴らす者が増えてきた。
一方、室内練習場は部外者が立ち入れないエリアである。
そこでは、真剣なまなざしで練習に励む部員の姿があった。
「周りのカオス状態を、こいつら結構楽しんでいて、それでいて、この集中力は今までに無いものだね」
愛子はまぶしい眼差しで、部員を見渡す。
「息が詰まったら外に出なさいよ」
辰巳は、面白くて仕方がないって、目の脇に愛らしい小じわをつくった。
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