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引き寄せ甲子園26

見て頂き、本当にありがとうございます。


★登場人物★


悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。


同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。


安藤の教育係。


愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。


悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。


実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。


辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。


悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。


安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。


安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。


前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。


坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。


山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。


野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。


山中:カードマジックのプロを目指している。


頻繁に野球部に遊びに来て、辰巳にかわいがられている。


木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。


笹島:バッティングピッチャーに甘んじていた


が、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。


江口:元陸上部スプリンター


木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督。

笹島は見事、8回の表も三者凡退におさえた。


試合は1対0、我がA高1点リードの緊迫な展開が続いているというのに。


部室にこもり、両校の監督2人はダルマに色づけしたり、シダ植物や苔類に霧吹きし、朝梅雨の様だねと、2人涙したりしていた。


カードマジックのプロを目指す山中も部室へ遊びに来ている。


彼は悠太と同じクラスの人間である。


頭の回転が速く、人間観察力に優れ、話も面白い。


ずいぶん悠太も彼の会話のネタにされ傷ついてきた。


今や悠太は、山中の手中で踊らされる様な次元にはいない。


このことは、ベンチで指揮をとる愛子と辰巳がよく知っている。


辰巳による投球技術の指導を、安藤へ的確な言葉で伝えるパイプ役となり、見事エースに育て上げている。


悠太の実行力はチーム1である。


試合中もベンチにギターを持ち込み、コードもままならないまま作曲しているし、シダ植物や女性の脱糞・唾への愛・熱心に研究する姿は、誰もの度肝をぬいている。


風が草木の匂いを両ベンチへと届けた。


素敵な環境で、無理やり闘争心を出して必死にやっていた野球部は過去のものとなった。


誰もが「あたしらしく」野球をやっている。


グラウンド上、土手に近い所の土が盛り上がってる。


思わず悠太はピックを持つ手が止まる。


そして彼の中で何かが震えた。


モグラが、いるのかしら?


陰毛の生え方もいろいろだろうなあ。


嗚呼。


唾を垂らされ、後悔してます、やめてください、と言いたい。


「欲求不満」を、おもしろおかしくかっこうよく表現してギターを弾き鳴らすのだ。


8回の裏、A高の攻撃。


先頭バッターの前田が左中間へホームランを放った。


校舎のベランダから土手から見物人の拍手大喝采に包まれる。


「これで気分良くして、9回の抑えのマウンドに上がれるな」


そう言って前田は片手を高々と掲げながら、ダイヤモンドを1周して、ホームベースを踏んだ。

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