引き寄せ甲子園24
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★登場人物★
悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。
同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。
安藤の教育係。
愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。
悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。
実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。
辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。
悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。
安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。
安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。
前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。
坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。
山辺:甲子園常連B校にスカウトされたが、高校野球には肌が合わないと、A校に進学して山岳部に入る。
野球部が超変革したと噂を聞いて、中途入部する意思を固め、再テストを受け合格した。
山中:カードマジックのプロを目指している。
頻繁に野球部に遊びに来て、辰巳にかわいがられている。
木下:応援団団長。勝手に応援団を結成した。今の所、一人でやっている。
笹島:バッティングピッチャーに甘んじていた
が、絶妙なコントロール、抜群の制球力を山辺に見出され、急遽先発枠に入る。
江口:元陸上部スプリンター
木村:元甲子園出場常連高、B高野球部監督。
安藤から代わった笹島も引き続き見事なピッチング。
「すべては、ひたむきなあの子、悠太の影響よ。ええ。一見不器用よ。だけど、類なるえげつない下ネタを面白く表現することができる。それから憎めないじゃない。あいつを見てると、失敗してもいいから、また一から野球に取り組んでみようって思えるのよ」
愛子が辰巳に言った。
「うむ。あのあんちゃんはぶっ飛んでるよ。男女共用の仮設トイレを、気軽に女子も利用してくれるようにと願いながら、鼻息荒くして一生懸命日々掃除してるもの。自ら汚物箱まで用意してよ」
感動・感謝。
シダ植物に感謝して、口呼吸で、少しだけそのエネルギーを分けて頂く。
そして、すべての出来事の良いか悪いかは、考え方次第なんだ。
変態は変態でも、とらえ方でオールOK。
模擬試験でC判定だった進学校Aを受験した悠太。
奇跡的に合格。
当時聴いていた曲を何度も聴き返すと、その自らの成功体験を思い返すことができる。
コード進行は適当に、彼はその曲をギターをかきならし口ずさむ。
話を聞くとね。みんなそれぞれ、あらゆる変態。まあ変態。
良い意味で変態同士、肩の力を抜いて野球ができるのである。
6回をしっかり投げ切った安藤はベンチウォーマー。男だろうと女だろうと構わず堂々と「ケツ」を眺めているよ。
嗚呼。時々良い声を張り上げてグラウンドの連中を盛り上げてやがる。
「正直に言ってみろよ。俺は若い女のうんこや唾に興奮すんだ。君は女子の脱ぎたてのパンツの匂いをかいでみたいんだろ?」
「試合中だけど。そうだよ。悠太」
嗚呼ギターの音色。
他の部員は採集してきた植物だの虫だのをベンチの中に飾ったりしている。
俺は正直クワガタムシが好きだ。
次の休み一緒に採りに行かねーか。
早朝に行くと、あそこの団地の壁に、大きいサイズが張り付いてんだ。
浪漫。
飛び交う声に、ワクワク。
俺も行く俺も行く。コンビニは24時間やってるし。
いいんだ。やる気になったら練習して、いつかレギュラーになれれば。なれなくても。
向き不向き。できなくてどうってことある?
あいつらが、がんばってくれてるから。
我が好きだ。
真面目すぎる優秀すぎる部員達を気楽に野球できる環境にしているのは
誰だっけ。
愛子は辰巳と何やら真剣な眼差しで会話。
バッターボックスに入る前の選手に、辰巳がベンチから出て何やら言伝をするのである。
ありがとう。とだけ伝えた。
監督の安田は、つなぎを着た格好で部室から外に出てくると、仮設トイレに向かう。
あ。便所から戻ってきやがった。
試合に見向きもせず、脱いだ靴を綺麗にそろえると、また中に入っていった。




