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引き寄せ甲子園7

悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。




同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。




安藤の教育係。




愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。




悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。




実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。




辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。




悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。




安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。




安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。




前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。




坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。

野球部に活気が出てきた理由の一つは、父兄やOB、地域の住民、見学の生徒が毎日絶えないからである。


安田などは客人のために部室の掃除に張り切っている。


県のテレビ局が撮影に来た時も、ここの野球部のトイレが風水に力を入れてることを取り上げていた。


ますます清掃に力が入り、運気の更なる向上を願った様々なアイテムがトイレに増えていく。


カオスな空間をなんとか落ち着いた雰囲気にしているのがシダ植物である。


それが様々なグッズに覆いかぶさる。


目立ちたがり屋の前田は、鍛え抜かれた肉体を披露するために、上半身裸でバッティング練習を張り切って行なっている。


他の部員も、日々の訪問者に良い所を見せようと、ますます必死な姿勢で取り組む様になった。


「もう一枚、先発ピッチャーが欲しいなあ」


ブルペンで辰巳が安藤の投球を見ながら言った。


磨けば光る素質は、メンバーの中から発掘していかないと。


愛子も辰巳と思うところは一緒であった


「あいつの力を借りてみるか」


辰巳の脳裏に浮かんだのは、市内出身の元プロ野球選手、河本の顔である。


投球練習が終わり、ベンチでクールダウンしてる安藤に、すかさず、悠太は話しかけた。


二人とも下ネタを話す時も変わらず真剣な眼差しである。


「安藤君に2つ上のお姉さんいるでしょ?悶々としてるんだったら、タブーかもしれないけど、こっそり姉ちゃんの下着の匂いを嗅いでみればいいじゃん。洗濯前にカゴに置いてあるヤツをさ」


「俺、そんなに欲求不満に見える?正直、そんな過ちをいつ犯してもおかしくないけど」


「外で間違いを起こさない様に、家庭内でバレない程度にやればいいじゃん。卒業して稼げる様になったら一緒に風俗行こうよ」


安藤みたいな真面目なタイプは、いつか「寝耳に水の失敗」を起こす可能性もある。


悠太はそれを知ってるから、安藤の教育係として性処理方を指導した。


「俺にも安藤君のお姉さんの下着を、こっそり『クンカクンカする機会』を与えて欲しいんだけど


「それは駄目」


安藤は手に取った硬球を見つめながら、そう言った。

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