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引き寄せ甲子園5

悠太:A高校2年生。スピリチュアル研究家・唾、脱糞研究家・シダ植物研究家・プロレス好き。




同じクラスの愛子と接近したことで、スピリチュアルに目覚め、音楽活動を通して自分の壁を壊しつつある。




安藤の教育係。




愛子:A高校2年生。スピリチュアル・プロレス好き。男でも容赦なくシバき倒す運動神経を持つ。




悠太の素質に気づく。彼とのフィールドワーク(散歩)を通して、人を見守り、救う事が自分の生き甲斐だと気づく。




実質彼女が今の野球部を支えている。皆がやりたい放題できるのは彼女のおかげである。




辰巳:50代。元A高校野球部。当時はプロに注目される程の投手だったが、家業を継ぎ、ダルマ職人になる。




悠太と愛子から刺激を受け、地域貢献活動に目覚めた。A高校野球部を甲子園に出場させるため一肌脱ぐ。




安田:A高校野球部監督。A高校野球部OBで、辰巳の後輩。辰巳に頭が上がらない。




安藤:A野球部雑用係に甘んじているが、エース級の素質を持つ。




前田:A高校野球部のエースだが、中継ぎ・クローザーの方が向いている。




坂口:A高校クリーンナップの一角を担う。

A高野球部には、見学者がよく来る様になった。


トレーニングマシーンを寄付したりと、ずっと内々に持っていた応援を形で示す人間も現れ始めた。


野球部の敷居が大分低くなったのだ。


「甲子園目指してるんだって?いいね!ここの野球部の仮設トイレは、いつ来てもピカピカだ。できるところのトイレはこうでなくちゃ」


風水好きのその男は、犬の散歩ついでに、断りも入れず仮設トイレに立ち寄り、運気アップするからと、よくアイテムを置いていった。


日中、辰巳は本業のダルマ職人として働いているので、まだ来ていない。


「トイレに物を置いていくのはいいですよ。ありがとう。ただ配置してあったやつを勝手に動かさないでください。ありがとう」


録音された辰巳の声が校庭に響き渡った。


プロのマジシャンを目指しているA高の生徒、山中も出入りする様になった。


カードマジックは、日々ハードな練習をこなす部員たちを楽しませる。


安田もこの青年をえらくかわいがった。


安田は部室で趣味のダルマづくりをしているだけでなく、室内温度管理から何から、部員たちが心底休まるスペースづくりに力を入れていた。


「熱帯魚好きの父兄が水槽を寄付してくれてね、いやあ、ここにいると楽しい」


「監督、何もしてないじゃん」


山中が笑う。


「いいんだよ。自己肯定感だよ。何もしない好きな事ばっかやってる俺は好かれるようになった」


外では悠太がパイプ椅子に腰掛け、エレキを弾きながら安藤の投球を見守る。


「キャッチャーミットに吸い込まれる音は、もはや打楽器だよ。心地良い音をかなでる」


確かに安藤のストレートにはキレが出てきていて、今校舎のトイレから戻ってきた愛子も真剣なまなざしで見守っている。


悠太は彼の投球音をメトロノームがわりに、買った教本を見て基礎練習をしている。


女生徒の糞が見たいだの欲しいだのという欲求不満を忘れることができる時間。


「ストラーイク」


安藤の気持ちを盛り上げたいと、勝手に応援団を結成した木下が今日も来て、後ろ手に、胸を張りコールした。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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