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引き寄せ甲子園78〜幸福とは〜
今日勝てばベスト4。
甲子園大会、A校は優勝候補校相手に8✕0でリードをしていた。
8回表の守りから、先発の安藤に代わって、笹島が投げた。
ベンチ内では、悠太が珍しくギターをかき鳴らして唄っている。
嗚呼、始まったと、選手皆は手を合わせてシダ植物を想うた。
「嗚呼。手を合わせるのは、スピリチュアルの基本よ。エネルギーが指先から出来きするからね。うぅ。
懐かしい!」
悠太は急に唄うのを止めて、語り始め給うた。
「懐かしくってポロポロきちゃう話するよ。
夏の夜のことだった。
村会議員のじぃちゃんと風呂入った後。
柱の高いところから扇風機が首を振っている。
ブラウン管テレビから、ナゴヤ球場にてトランペットの応援歌が。
ホームランバーにかじりつきながら、髪は風にかき乱される。
嗚呼、なんて幸せだったのだろう」
ベンチ内では涙を流すやつが多発した。
嗚呼。
作者の奥みかんです。
これから、深夜のカレー飯はやめておいたほうがいいかしら?
明日、研修なのよ。
嗚呼。
あっ