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誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
48/51

お友達の為に

「おーい?固まらないでって、君の名前を教えて!」

「え?あ、う、うん。僕は矢代鎌都、この研究所の最長年だよ。

 ところで君はなんでここに?」

「こっちだって聞きたいけど…まぁいいや、私は友達を探しているの!

 そしてその友達と一緒にここから出るの!」

「…脱出って言う事だね、僕もだよ」

「え?!そうなの!だったら一緒に出ようよ!」


…一緒に脱出、白羽に突き落とされた記憶が蘇る。

本当に一緒に脱出していいのか?

あの時は運が良くて助かったが…次は…そんなことは起きないだろう…

時には疑うことも大切だ…

でも彼女は本気の目をしている。

……どうしよう。そう思った時。


「あ、鎌都。生きてたのか」

「…結花ちゃん!無事だったんだね!」


結花ちゃんがこの部屋に入ってきた、よかった…見た感じは怪我はなさそうだ。

瞳美ちゃんは少し驚いている様だけど…


「……鎌都、まぁ…色々と聞きたい事があるが…こいつは誰だ?」

「初めまして!私は叶得瞳美、小学四年生!」

「…あー…私は光乃結花、お前と同じ小四だ」




~~~~~~~~


こいつは私が苦手とするタイプの奴だ、まだ一人でいた方が良かったんじゃ無いかと思うし、

鎌都に関してはなんか着替えているし、ホントに何があったんだ。

と言うよりも、こいつの目的は何なんだ、白羽のような腹黒い奴はごめんだ。


「小四!私と同じなんだね!私ね、友達を助けて脱出したいんだ。

 君も鎌都と同じで、ここから出たいんでしょ?だったら協力しよう!」

「…友達を助けたい?正気か?」

「正気だよ、君だって友達が困ってたら助けたいと思うでしょ?それと同じだよ」

「…私は友達なんて者、助けたいなんて思わない。

 それに、友達なんていない」

「……そう…だったら私と友達になろうよ!」

「…はぁ?どうしてそうなる、私は友達を作らない主義なんだ」

「だったら私は友達を作る主義だね!だからさ、友達になろ~!」

「だから………はぁ…勝手にすればいい、だが私はお前を友達とは思わないからな」

「分かったよ、私はお友達だと思ってるからね!」

「まぁまぁ落ち着いて、二人とも…」


鎌都の声で、私はハッとする。

…少し取り乱してしまった、ちょっと熱くなりすぎた気がする。

軽く咳払いをする。

それにしても、友達を助ける…か、命知らずの奴だ。勇気と無謀は違うものだと教えたいが

面倒な事になりそうなので言うのはやめた。


「あ、あのさ…そろそろ行かないかな?皆目的は一緒なんだし」

「…そうだな、行くか。いつまでもこんな所にいたくない」

「でも結花。服が汚れちゃってるよ?私達、先に出てるから着替えたら?」

「…あぁ、そうさせてもらう…死体にまみれてたしな…」


とりあえず着替える事にしたので二人は部屋を出て行った。

…服を探している途中、ポケットから何かが落ちてきた。

それを拾い上げる。…駒に取られてなかったのか。

母がくれた大切なペンダント。母いわく、幸運を招くとかだが…とてもだが信じられない。




服を着替え、髪を結び直す。ついでにペンダントをつけてる。

更についでだが壊れたトランシーバーをポケットに突っ込む。

よし、準備バッチリ。二人が待っている、私は部屋を出た。

…部屋を出たタイミングが最悪だった。


「ゆ、結花ちゃん、奴らが…」

「……最悪だな、どこが幸運だ。走るのもあれだしな…」


なんか走って逃げるのも億劫だ。今さっきポケットに突っ込んだトランシーバーを取り出す。

もう壊れているんだ、使う所はここしかない。

私は駒に向かってトランシーバーを投げつけた。

見事に頭部にヒット、鈍い音と共に駒は倒れた。これ、結構重かったんだ。


「え、えっと、結花ちゃん?今のって…」

「トランシーバー、壊れていたから武器にしたまでだ」

「…えぇ……」

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