表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
45/51

迷路、ただただ迷路

しばらく歩いていると、どこかが崩壊した音がした。

そのどこかはさっき休んでいた所だった。

もしさっきの所に居続けていたらと考えると…私は身震いをした。

鎌都の勘に救われた瞬間だ。


「…嫌な予感は当たったんだね…危なかった」

「…そうだな…危なかった。ありがとう」

「いや、僕は大して…ただの勘だったから」


…大した事はない、私にはそう思えないが彼にとっては大した事ではないのだろう…

それにしても、出口はどこだろう。

歩く、歩く…行き止まりばっかり、鏡だらけ。

嫌気がさしてくるほどだ…


「…一体、どこが出口なんだろうね…」

「さぁな……ん?ちょっと待て、人影が見える」


人影…と言うよりも鏡から私達以外の姿が見えた。

実験体ではない、駒だ。駒の姿が見えた。

…ここにも駒がいるのか、私は舌打ちをする。


「逃げるぞ」

「ちょっと待って、これ…この人は死んでいる…」


鎌都は駒に近寄る、駒は動かない。

本当に死んでいるようだ…目立った外傷とかは見ない。

という事は…ここで衰弱して……う、これ以上は考えられない。

何故か感じなかった死の恐怖を今、ここで感じた。

そんな中、冷静に鎌都はこう言う。


「…これは相当な事だね、覚悟を持とう…今は進むしかない」

「あぁ…出口は遠くなんだろうが…」


鎌都はいくつのも死を乗り越えてきているんだろう、ずっと前から…

だからそんなに平気でいられるんだろう。

今更だが死ぬのが怖い、死にたくない。

…歩く、ただこの迷路の出口を探して、まだ死にたくはないから。

無言で歩き続けた。この際足はどうなってもいい様な気がした。




ただただ歩いた。これでもかという程歩いた。

ここから脱出したいから、死にたくないから。

…どこかから光が差し込んでいる、そんな気がする。

長い間、といっても数時間、この鏡だらけの迷路を歩いていたから

色々とおかしくなったのだろう…


「…だいぶ、前に進んだと思うけど…出口はどこだろう」

「さぁ、きっといつか出口だよ」

「あ、白羽。起きたんだね…自分で歩ける?」

「うん、歩けるよ。ありがとう」


鎌都は白羽をおろした。

白羽は背伸びをする元気そうで何より。

背伸びをした白羽は迷路の中を走っていった。

はぐれたら危険だ、私達は白羽の後を追う。

五歳児にしてはかなり早いほう、そこそこ追うのに苦労した。




しばらく白羽を追う、すると白羽は突然立ち止まった。


「どうしたの?」

「見て、扉が見える。もしかしたら出口かもしれないよ」

「出口…?またフェイクじゃないか…?」


白羽が指さす方向に扉が見える。

白羽が眠っている時も扉を見つけたのだが、それがよく出来た偽物の扉だった。

それも数回、この扉もフェイク、偽物なんじゃ無いかと疑う。


「まぁまぁ、結花ちゃん。もしかしたら本物かもよ?」

「その言葉…聞き飽きた」

「ねぇねぇ、扉を開けようよ、開けるの手伝って」


一応扉を開けることにした。

またさっきのように、押しても引いても叩いても…あらゆる手を使っても開かないんだろう…

扉を押してみる……やっぱりびくともしない。

一応引いてもみた……ん?動いている?

まさかだが…これって、本物?

…まさかのまさかだった。これが出口、本物の扉。


「やっと見つけたね……やったね!」

「あぁ…やっと迷路から解放されたか…ん?ちょっと待て…」


私が持った違和感と言うよりも疑問らしきもの。

…なんで…出口の先の道が無いんだ?

扉の先には青空…ではなく灰色の雲で埋め尽くされていた。

…なんだよここ。


「出口…ここじゃ無いみたいだね、残念だけど」

「…何言ってるの?ここが出口だよ」


白羽はよく分からない事を言い出した、ここが出口?冗談か?

そう言おうとしていた時だった。

…背中を押された、誰か…いや、白羽に!!

私は宙にいた、よく見ると鎌都もだった。

そして宙にいると言う事、それは、その後は、死…!!

かすかに聞こえた白羽の声。


「アッハハハハ!!馬鹿が…!!悪いけど全部僕の命の為!

 他人の命なんて考えられないっ!そのまま死んでくれ!!」


…死ぬのか…?!落ちて、落ちて、あの最初に見た死体の背景と化すのか!?

死ぬのは、まだ、死にたくない、怖い、怖い。

嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌だ!!

他の仲間の想いがだいなs

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ