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誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
41/51

悪夢から目を覚ましたい

…ななしが言った言葉。「諦めたらダメ」

ななしの言うとおりだ、ここで諦めたら今までの仲間の死が水の泡じゃないか。

死んだ目に光が蘇る。絶望じゃ無い、覚悟だ。


「諦めてたまるか…!絶対に、絶対に…!家に帰ってやるんだ…!」

「あぁ…ななしとの約束だからね」

「僕も…諦めない!頑張って生きるんだ」


私達は手を合わした。何があっても諦めない、例え仲間が死んだとしても。

絶対に諦めない。そして脱出してこの研究所で起こっている悲劇を終わらせよう。

どんなに困難でもきっと大丈夫だ。


『あ、あの、皆さん。感動的な場面で申し訳ないですけど…そ、その』

『俺たちも忘れないでネ!!離れてるけど仲間だヨ!』

「そうだな、離れていても仲間だ」


そう、懐器達も仲間だ。目的は少し…いや、だいぶ違うが大切な仲間。

そういえば彼らの目的は順調に進んでるのか?

聞いてみようと思った時だった。白羽がこう言った。


「あの人たちが来た!逃げようよ!」

「またこんなタイミングでか…そこに階段がある、下の階に降りるぞ」


私達は階段に向かって走り出した。




~~~~~~~~


「あ、また切れたヨ」

「い、色々、たた、大変なんですよ、きっと、多分」


俺たちは今、ジャックの部屋にいる。

そこでトランシーバーの不具合を直していた。

不具合が起きていたのがここで良かった…もし光乃結花が持ってる方だったら…

そんな事はもういい。次の事に取りかからないと。


「…ふ、二人とも…いい加減、ソファーの後ろに隠れるのをやめたらどうだい?」

「ひ、ひぃ…あ、あの、その」


今…ジャックの部屋のソファーの後ろに隠れている。

こいつは俺たちのいる階層のリーダー。

実験をしてきたあの階層のリーダー…

怖い、いつパニックになってもおかしくない。

こいつの前では勇気も出せないくらい怖い存在…

しばらく何も言わず隠れたままでいると、ジャックはどこかへ行った。


「…もう、いませんね…こ、怖かった…」

「うん、怖かったヨ…一安心」

「そういえば、後材料ってどのくらい?」

「ちと待っててネ……」


設計図を見る。…そして今気づいた。


「重大なパーツがなイ…そうだっタ、そのパーツ…

 この階層にしかなかったから保留にしてたんだったヨ」

「…ジャックに頼む…?」

「うぅ、それはイヤ。俺たちで探しに行こう」

「…え、私達で?結花さん達に頼んだりは?」

「光乃結花達は今奴らに追われているんダ、だから任せたら重荷だヨ。

 俺らで探そウ」

「そう、だね。それじゃあそうしよう、懐器」


とりあえず、出発のためにバッグに荷物を詰め込む。

すぐに見つかるといいナ…

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