小さな探検隊
「…正気なのか?」
私は鎌都にそう言う。いくら何かがあると言っても彼女らに任せるのは危険だ。
「僕は正気だよ。ただななし達だったら出来るって信じてるんだ」
「…そうか。まぁ…もしかしたら危険じゃ無いかもだからな…
それで、ななし達はどうする?行くか?」
安全な確立は低いと思うが…行ってみないと分からないか。
ななし達は少し悩んだがこう言った。
「私、行ってみるよ!いろんな危険を乗り越えたんだ、大丈夫!」
「僕も行く。ななしと一緒だったら大丈夫だもん」
なんと可愛らしい決意だろう、彼女らだったらなにかあっても大丈夫そうだな。
だが万が一の時に備えてななし達に色々な物を持たした。
これなら五歳児でも使える物だろう。
「危険だったらいつでも戻ってきてね、命が一番優先」
「うん、分かったよおにーちゃん」
「それじゃあななしと行ってくる!」
こうしてななし達の…いや、小さな探検隊の探検が始まった。
その間に私達もこの部屋の探索としよう。
~~~~~~~~
このお手伝いは私達にしか出来ない事。気合いを入れて行こう!
ちょっとの不安とワクワク、よく分からない気持ちで隙間に入った。
「わぁ…なにこれ…」
隙間の先の景色に声が出る、だってだって…
私達が立っている足場の下には針がびっしり、結構な高さ。
他の足場があちこちにおいてある。
…アスレチック。ほかの実験体に教えて貰った言葉。
へぇ、こういうのなんだ。
「ななし、どうしよう…進む?」
「うん、進むよ。こんなの簡単だよ、きっと」
そう言って私はすぐそこの足場に飛び移る。
以外と簡単そう…これなら大丈夫だね。
心配そうに白羽は私をみる。
「大丈夫だよ!ほら、おいでよ!」
「分かった…僕、頑張る!」
白羽も次の足場に飛び乗った。なんとか落ちずにすんだ。
私はホッと撫で胸をなで下ろした。
でもまだまだこれから先は遠い。少しずつ、少しずつ。
「よし、もっと行こう!」
次々に出てくるアスレチックを私達は攻略していく。
少し危ない時もあったけれど、私達二人の力でなんとか頑張った。
「なんとかここまで来れたね、あと少しでゴールだよ…!」
「ねぇ、白羽…疲れてる様だけど大丈夫?」
「僕さ、ちょっと走ったりするだけでもだいぶ疲れるけど…大丈夫だよ。
だってななしがいるから、僕は大丈夫なんだ」
「そっか、だったら大丈夫だね!私は次のアスレチックに挑むよ!」
…と大見得を切ったところまではよかった。
綱渡り。私に出来るかな…体感には自信はないけどそれに似たものを
やってきたからどうにかなる。そう信じよう。
一歩一歩、確実に進む。
白羽の応援の声が聞こえる、頑張らないと…!
しばらく進んで、ようやく半分の所まできた。
ここで気を緩めたら落ちるかもしれない…さっきと同じように確実に進む。
…なんとか私はここを乗り越えられた。安心して座り込む。
「わー!凄いねななし!僕も頑張ってみる!」
「分かった!サポートは任せて!」
次は白羽の番だ。息を飲んで見守る…
色々なアスレチックを彼とやってきたけど、体力はあまりなさそう…
そう思ってた時には白羽はもう半分まで来ていた。
それも、なかなかの速さで。
しばらくして、白羽も到着した。
「白羽!ここに来るの速いね!」
「なんかコツみたいなのがつかめたんだ。
それはそうとして、きっとこの先に何かがあると思うんだ」
「うん、そうだね。でも私達だったら大丈夫!行こう!」
~~~~~~~~
…私達はななし達が行った後、この部屋を探索したが大した成果はなかった。
鎌都はあの二人を心配に思っている様子だ。
すると突然、トランシーバーから音がなった。
『ラッキーガール、聞こえてるかな?』
「…聞こえている。何の用だ」
『あぁ、今仕入れた情報でね…』
その内容はもっと早く知らせろと言う内容だった。




