いつになったら合流するのか
今回は結花視点に戻ります!
…私達は今は使いどころが無いトランシーバーを片手に持ち、
途方に暮れていた。
「あのサ、俺たちどうすル?」
「…引き返すか?」
「そ、そうしましょうか…」
と言う事で、私達は駒に出くわす事を覚悟で引き返すことにした。
…少しでも早く合流しよう。
「あ、ねぇねぇ。ちょっと色んな部屋に立ち寄っていいかイ?
材料を集めたいんダ」
「…まぁ、急いでいる事は無いからいいが…」
「やった!光乃結花、ありがとネ」
そう言って、懐器はすぐそこの空き部屋に入っていった。
懐器に続いて、私達も入った。
中は…やっぱり不衛生だ。たくさんの血の跡がある。
汚れているが、医療セットらしい物がある。ここは学校で言う保健室なんだろう。
「わぁ…ここにメスがある!ステンレスだヨ、ステンレス!」
「よく材質が分かるな…ん、ここに医療セットか…」
黙々と使えそうな物を探し出す。一応私も医療に使えそうな物を探す。
…すると衣服を数着見つけた。
ふと、私の服を見てみると、血が付いていたり傷だらけだった。
「ふ、服を見つけたんですか」
「あぁ、だがサイズが合わない…」
「あれ?服じゃン!これは誰かが誘拐される前に着ていた服だネ…
布類はレアだからネ、持ってこウ。そろそろいいかナ、行こうカ」
私達はこの部屋を出た。今回の収獲と言ったら布類なんだろう。
二人は満足げに歩いてるが、私はなんで満足かよく分からない。
途中での収集を終え、二手に分かれた所まで戻ってきた。
「…とりあえず戻ってきたが、まだ柊達は戻ってきてないのか」
「それか、奥の方に進んでたリ…?」
「も、もも、もしかしたら…奴らに捕まっちゃったりも…」
「と、とりあえず奥に行かないと分からないだろ…行くか?」
「待ってるのもあれだシ、行こうヨ」
「そそ、そうしましょう…」
こうして私達は柊達が行った方向に向かった。
長い長い廊下。同じような光景。飽きてくる。
「…いつまで続くのか…この廊下」
「ア、そういえばその廊下の先っテ…」
懐器は心当たりがあるような顔をする。
奈子は懐器の心当たりを察し、青ざめる。
「あの、その、結花さんは知らないと思うので、その、言いますと…
こっ、ここ、この先は、ここの階層の偉い人の部屋があるんです…」
「…それって、柊達は危険じゃないのか?」
「こ、このまま進んでたら…ですね…」
このまま進んでたらって言われても、引き返した時にいなかったら
進んでるに違いないだろう…
「とりあえず、先に行こう…途中で会うかもしれない」
私達は廊下を歩く、長い長い廊下。同じような光景。やっぱり飽きる。
しばらく歩いていると、一枚の布きれが落ちているのを見た。
「あ、布きれが落ちてるヨ。一応拾っておこウ」
「…歩き続けて、見つかったのは布きれ一枚か…」
布きれ一枚、大した事にはならないな。
また歩き続ける。飽きる同じような光景。だが歩き続ける。
ちょっと足が疲れてきた所、奈子が言っていた部屋の目の前までやってきた。
やけにまがまがしい雰囲気を感じる。
懐器はオロオロしている。あぁ、そうか…駒の部屋だからな…
「…入るが、覚悟は出来てるか?」
「うん、大丈夫サ。俺は大丈夫だかラ」
「わ、私も大丈夫です…入りましょう」
私達は覚悟を決めて扉を開ける。
どんな事があっても、きっと大丈夫だ。なんとか乗り越えられる。
…私達は目を疑った。なんで…柊達は駒と一緒にいるんだ?
「やぁ、君たちだね少年達の仲間は。私はジャックだ」
その駒は、ジャックと名乗った。




