命がかかっている。その2
今回のゲームは微妙な点が多いと思いますが、
暖かい目で見ていただけると幸いです。
異常なほどに重苦しい空気。
生きてる心地を感じない、血と肉が混ざった臭いがしてくる。
「次のゲームは…『ワンナイト人狼』それにしよう」
「ワンナイト人狼?もしかしてあの?」
「そう、君は知ってるんだね。まぁ、他の人にも一応説明しないとね。
村人、人狼が二人、占い師、怪盗の役職がある。
特徴的なのは一夜で終わる人狼ゲームなんだ。」
「まずは役職カードを適当に配って、2枚役が欠けた状態で始まる。
ゲームは夜のターンから始まる、そうでしょ」
「あぁ、その通りさ。君は詳しいね…続きのルールを言おう」
ルールの続きを言い始める。
…オレンジ色の瞳の少女が敵になったら…
いや、その時はその時。
「…よし、これでルールは終わり。処刑するときは本当にやるから頑張ってね。
それじゃあ、カードを配るよ。その後ゲームスタートさ」
ジャックは僕たちにカードを配る。
最後に二枚のカードをテーブルに置く。
役職を見る…
「それじゃあ、皆は目をつむって。…と言っても今は夜のターン。
占い師は目を開けてね」
…こうして、夜のターンは過ぎていく。
誰がなんなのか、朝のターンになる。本番はここから。
「時間は3分。それじゃあ話し合い始め」
「…占い師の人?」
だが、占い師は出てこない。
「…そっか、占い師はいないって事だね。私は村人」
「俺も村人だぞ、お前はウソをついているんじゃ無いか!」
さっきから、触れていなかった少年。彼も村人だと言い張る。
…やっぱり僕も役職を言った方が良いのか…
「実は僕は占い師。あの二つをカードを占ったけど、怪盗と人狼。
どっちかが、村人。どっちかが人狼さ」
「…ん?」
オレンジ色の瞳の少女は首をかしげる。
…これはもらったかもしれない。
そしてあの少年は自分の首を絞める発言をする。
「おい、その占い結果は間違ってるだろ。
人狼は二人だ。人狼が役欠けなんてない」
「君が言った通り、僕が言ったのはハッタリ。
…そっか、となるともう一人の人狼はあの子…」
「そうだ!人狼は俺たちだ。お前が占い師でも村人でも俺らには勝てない」
そう言って、あの少年は笑い飛ばす。
彼は勝った気になっているだけだ、まだ勝ってもない勝負に。
「さて、早く投票を始めよう!」
「…この人、まだ裏がありそうだよ。ねぇ、まだ言う事ある?」
「あぁ、最後に言いたい事。
僕は最初、占い師って言ってたけど、本当は『怪盗』だったんだ。
それからは、君達も分かるね?そう、君と役職を交換したんだ」
そう言って、あの少年を指さしながら言った。
少年は驚きを隠せない様子だ。
「これで戦況は大きく変わった。正直、君が自白してなかったら処刑されてたね。
さぁ、そろそろ時間の様だね…投票に移ろうか」
…ちょうど3分。
彼には悪いが…消えてもらう。
「投票終了。結果は…言わなくても良いよね?
さぁ、処刑の時間だ。サヨナラ」
さっきの様に、剣を振りかざした。
…血の臭いが一層強くなった様な気がした。
「いやぁ、さっきはいい勝負だった。
命の為に人を犠牲にする姿勢…なかなか良いよね」
ジャックは不気味に笑う。なんだか頭が痛くなってきた。
…あと二人。




