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誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
27/51

柊とななしと鎌都

…僕たちが二手に分かれて数分。

奴は追いかけてこない、きっと結花の方を追ったんだろう…無事だと良いけど

左の方に行ったのは、ななしと鎌都そして僕、柊。


「結花ちゃん達と分かれたね…でも結花ちゃんなら大丈夫だと思うよ」

「…そうだね、彼女はどんなときでも冷静

 …異常な程までに」

「ん?柊君、なんか言った?」

「いや、何も言ってない。空耳じゃないか?」

「そう、だったら良いんだ。…柊君、これからどうする?

 今僕は両手が塞がっててたいしたことは出来ないけどね…」


鎌都はななしをおんぶしている状態、ななしは鎌都の背中ですやすやと眠っている。

…さて、これからどう動こう。今の状態で奴らに会ったら危険だ。

結花達と合流したいが下手に動く余裕なんてない。

合流できるまでここで待った方が良いのだろうか…


「鎌都はどうしたい?」

「僕か…動いた方が良いかな、リスクを承知の上でね。

 そういう君は?」

「僕も君と同じ意見だ、よし、そうとなれば行動を始めよう」


こうして僕たちは結花達と同流するため、直線の廊下を歩き始めた。

先があまり見えない程の闇が広がる廊下。

ちらっとある部屋を見た、他の実験体達がこちらを見ている。

この人たちの目には光がない、希望がない。

…生きる希望が全く見えない、実験でこうなったのか。

…やはり、奴らは許せない存在だ。




直線の廊下を歩き続けた。

同じような廊下がずっと続いている。どれぐらい歩いたのかわからない。

更に歩き続ける、足が疲れてくる程に。


「…なんか嫌な予感がするんだ…」


と、鎌都が言いながら何かを取り出す。布きれのようだ。


「これを置いていこう、どこかで聞いた事のある童話みたいにさ。

 …嫌な予感が当たらないと良いけどね」

「…だな」


また僕たちは歩き続ける。

…しばらくまた歩いた。


「…そんな事なかったね。そんなファンタジーみたいな事はなかった」

「どれだけ長い廊下なんだ…」

「戻るのも大変だし、どうせならもっと進んでみよう…」

「そうだな…きっと曲がり角があると信じて」



…きっと、結花達もこの道を進んでると思いたい。

僕たちはまだまだ歩き続ける必要があるらしい、この闇の中の廊下を。




歩き続けた僕たちだが、とうとう行き止まり。

一つの扉がぽつんとある、扉しか無い。


「行き止まりだね」

「引き返すか…?」

「いや、もしかしたらあの部屋に脱出の手がかりがあると思うけど」


鎌都はドアノブに手をかける。開ける気でいるらしい。


「…本気か。部屋には奴らがいるかもしれない」

「僕はいつでも本気さ、君はここで待ってる?」

「はぁ…僕はここで待ってる」

「分かった、早めに戻ってくるよ」


そう言って、鎌都は扉を開け、部屋に入っていった。

何も無いか、何かあるか。最悪、奴がいるか…

…万が一何かがあったら助けに行く覚悟はある。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


息を呑む。

部屋から出ようとする、何故か鍵がかかっている…

逃げないといけない、柊はどうしている!?

異様な雰囲気を持つ奴が迫ってくる、僕は奴を睨む。

奴はそんな僕に向かってこう言い放った。


「命を賭けたゲームをしよう」


…その次に奴が言った事は衝撃的なものだった。

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