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誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
24/51

怪しいのと怖がりの

私達は一応イベントを乗り越え、下の階。34階にたどり着いた。

地図を見てみる。

どうやらここの階は拷問部屋がたくさんある、血の臭いがツンとする。


「…き、汚い廊下だね…」

「うん、この階層はこんな感じなんだよ、きっと」

「ねぇ結花。何の部屋がある?」

「…拷問部屋がたくさんあるくらい。他は変わらないだろう…」

「拷問部屋、見ていく?」

「…いや、見たくない」

「だよな、早く別の階に行こうか」


一刻も早くこの階層から出たい、そう思って階段を使おうとした。

…なにか金属の音がする。

本能が警鐘を鳴らしている気がする。

逃げろ、嫌な予感がする。


「逃げるぞ、今ならまだどうにかなる」

「え、あ、わかった!」


この場合だったら、部屋に隠れることが出来ればいい。

私達はどこか開いている部屋に駆け込んだ。

固まらずにばらけて、物陰に隠れた。

…足音がする。部屋に隠れたのが気づかれたのか。

だが次第に足音は遠ざかる…

油断は禁物、まだなにかがあるかもしれない。




…足音が遠ざかってから五分くらい、隠れていた。

もう大丈夫だろう…

私は背伸びをし、上の方をなんとなく見た。

その瞬間背筋が凍り付いた。

私が隠れていた物の上から顔を出している人物と目が合った。

その人物は不気味な笑顔を振りまいている。

…私は直感的にこう思った。『危ない人に出会った』と。

このときいろいろな衝撃で悲鳴を出すことすら忘れていた。

危ない人は口をあけ、こう言った。


「やぁやぁ、俺は怪しい奴じゃないヨ」


この時点で凄い怪しい。

怪しい人の言葉にななし達もそいつの存在に気づく。


「誰?あの人」

「さぁ…それは僕にも分からないや…」

「ゆ、結花…怪しい奴じゃないって言ってるけど…」

「信じられるか、こんな怪しい奴」


怪しい奴は少し困った顔で「怪しい奴じゃないっテ」っと言っている。

すると、また別の人がこの部屋に入ってきた。


「ちょ、なな、なにをしてるの?!」

「アハハ、さっき言ってた子どもを見つけたから話してたのサ」

「へ、へぇ…自己紹介した方がいいのかな…

 わわ、私は、空繰 奈子(からくり なこ)です…」


唐突に自己紹介を初めて来た。


「ほ、ほら。自己紹介しなよ!」

「うん、そうだネ。俺は御伽林 懐器(おとぎばやし かいき)

 皆の名前も教えてヨ」

「私はななし。名前がないからななしだよ」

「僕は立花柊。みた通り、方腕はない」

「…光乃結花だ」

「矢代鎌都さ。まぁ…よろしくね」


…なぜ自己紹介を始めたのだろう。と言うより二人はなんなのだろう。

怪しい奴…御伽林懐器はショルダーバッグらしき物を肩からかけているし

男だが、髪長いし、三つ編みになってる…そこら辺は触れてはいけないのだろう。

奈子は、何かの箱を持っている。中身は…別に知らなくてもいいだろう。


「あのさ、一応聞いておくけどサ、皆は何の集まり?」

「…この研究所から脱出しようっていう集まり」


そう言うと、懐器は目を輝かせてこう言った。


「実は俺たちも脱出しようって頑張ってるところなんダ」


…あまりにも怪しいので駒の味方かと思ったが…

まさか、私達と同じ目的を持ってる人がいたとは。


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