表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
17/51

実験体大処分イベント

私達は階段を降りた。

…一階分で行き止まりになった、なんかおかしい。


「行き止まりだね、そう簡単には行かせてくれないってことだね」

「…そうだな、ここの階に別の階段があるんだろう、探すか」


35階。ななし曰く、さっきとは別の階層らしい。

確かに、さっきよりも廊下とかがこぎれいだ。

ここら辺には駒はいないだろう…


「…ここって何があるんだろうな~」


その時、ブザー音らしきものがなった。とってもうるさい。

ブザー音と共に、なにか聞こえてくる。


『実験体は直ちに中庭に集合せよ』


その放送が終わると、ブザー音も止んだ。


「中庭…へぇ、この階ってそんなのあるんだ」

「…とりあえず、他の奴に紛れて行ってみるか…?」

「うん!そうしよ」


私達は他の実験体に紛れながら中庭に行った。

中庭と言われても、高い塀だったり、と言うかガラスドームみたいになっている。

実験体はいろんな所にいる。

実験体の見た目は普通の人と一緒、これじゃあなんの実験を行っているかわからない。

とりあえず、気づかないような所に隠れる。

なにか起こったら大変な事になりそうだからだ。

実験体はざわついている。

学校によくある朝礼台らしき台に誰かが登った。

白衣らしいものを着た人物だ、あぁ、こいつは駒だろう。

実験体のざわつきが止まる。


「さて、実験体共。今回ここに集めたのは他でもない…」


その人物はドヤ顔気味でこう言った。


「お前らを大処分する為さ」


処分という言葉に実験体はざわつく。

中には怒る者や嘆く者もいる。

…まぁ、それもそうだろう。


「ははっ、でも、僕はとーっても優しいから、生きるチャンスをやろう。

 チャンスを手に入れられるのならね」


なんだろう、ウザい。全体的にウザい。


「これから、そのチャンスを得るためのイベントをやるから、覚悟しろよ…?

 ということでルールを説明しよう」


…さっさと言ってほしい。


「ルールは至って簡単、僕らから逃げればいい。

 範囲はこの階のみ。階段は閉鎖さ。」


階段が封鎖されたか…このイベントが終わるまで待つしかないのか。

だが、ターゲットはあの実験体達だけだろう…


「それでプレイヤーはここの階層の実験体だけにしようかと思ったけど

 どうやら()()が紛れ込んだ様でね。

 しかも二つの階層の異物、どうやってきたのかは分からないけど

 君たちもこのイベントに参加させてもらうよ」


は?異物って私達の事なんだろう…いつ奴に気づかれた…?


「それじゃ、60数える間に逃げろ」


実験体が一斉に逃げ出した。私達は立ち上がる。


「ねぇねぇ、どうする?逃げる?」

「もちろんだ」


私は奴をにらむ。


「…行くぞ、奴に捕まったら最期、死だ」


私達は走りだそうとした。


「ねぇ、なんか私達をジーって見てる人がいるよ?」


ななしの言うとおり…ジーッと見ている人物がいる。

ただただジッと…


「私達に用があるのか、だったら私達の後についてこい

 用はその後だ」


そう言ってから、走り出した。



…しばらく走った。中庭から大分離れているだろう。

さっきの奴は本当に用があったらしい、しっかりついてきた。


「…それで、お前は何の用だ」

「…ただ」

「ただ?」

「…ただ君たちはここら辺の人じゃないなって。

 ちなみに僕は矢代 鎌都(やしろ れんと)。機械化実験の実験体」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ