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誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
16/51

狂気、血、凶器

私は部屋に駆け込んだ。

…やっぱりここにいたか。

床に転がっている。下半身はない様だ。


「おい、そこのお前」


呼びかけても反応なし。

彼女に近寄ってみる。なにか違和感を感じた。

そりゃあ、呼びかけても反応しないな。

彼女は死体になっていた。冷たい。

…さて、どうななしに伝えるか。五歳児だ、ショックを受けるかもしれない。

だが、ウソをついていると思われたら困る。

しょうがない、(死体)をななしの所に持って行くしかないか。

私はとりあえず死体を落ちない様に背負う。

…それにしても廊下は静かだ、良が全員倒したのかそれとも罠なのか。

警戒しながら扉を開けた。

廊下には血の臭いがする、そこら中に駒がの肉が転がっている。

うぇ…やっぱ気持ち悪い。



階段を目指し歩いた。

…階段付近、良がいた。

最悪な形での再会だ。血まみれの服、折れた脚や腕、腹部に刺さっている包丁。

原型はとどめているが…かなりのグロテスク。吐きそうなくらいだった。

刺さっている包丁を抜く。

もう死んでいるが、多少は楽になっただろう…

私は階段へ向かう。


階段を上りななしの所に着いた。


「あ、おかえり。背負っているのは妹だね、どうしたの?」

「あぁ、えっと…死体になってただけだ」

「ふーん…妹…脚、無いね。ちょっと貸して」


ななしは、その妹を引っ張る。

そしてななしは、妹をななしが寝るところだろう場所に置く。


「うーん、これじゃだめ」


今度は毛布を持ってきて、妹にかぶせる。


「…よし!これで安心」

「…身代わり…というやつか?」

「うん、そんなとこ。それじゃ、お約束通り階段にかかってる鍵を開けよっか」

「…そうだな」


妹をこの様に利用するために…か、どこか恐ろしさを感じる。

そう考えていると、あの階段にたどり着く。


「それじゃあ開けるよ」

「…さっさと開けてくれ」


…これでようやく下の階に行くことが出来る。


「あ、言い忘れてた。

 これより下の階は他の階層になってるハズだよ。

 でも、これがどんな階層なのかは全く分からないし、部屋にある罠とか

 どんなものがあるのかも分からないんだ」

「ふぅん…そうか、まぁ…そんなことはいい。家に帰れればいいんだ。

 …行くぞ」

「オーケー!」


こうして私達は次の階層へ向かった。

果たして、そこに何があるのか。

こんな研究所から脱出して家に帰ってやる。

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