表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誘拐されたので脱出します  作者: 抹茶闇ラテ
報告書一
15/51

妹捜しの苦労。その3

…落ち着け、こんな状況だがパニックになったままでは何も出来ずに死ぬ。

最初にいた部屋と同じだとしたら、扉を壊すことが出来るかもしれない。


大した物は無いような気がするが探してみる。

案外、この木箱のまとまりの中に何かがあるかもしれない。

その時私は予想していなかったものが出てきた。


「…ぁ…こんにちは…?」


毛布にくるまった人が、木箱の陰に隠れていたのだ、しかも生きている。

正直驚いている、いつからそいつは居た…?


「こ、こんにちは…」


反射的に挨拶を返してしまった、えっと、きっとそいつも実験体だろう、みすぼらしい格好だし。

(自分はいつもの服装だけど)


「…お前は誰だ、私は光乃結花」

「光乃か…私は迅双 良(じんそう ろう)


良…なかなか特徴的な名前だ。年は良が上だろうが今はどうでもいい。

とりあえず、いろいろ聞いてみるか…


「良、お前はなぜここに居る?」

「あぁ、ちょっと恥ずかしいけど、私は方向音痴でさ…

 研究所の奴は実験が終わったら放り出すし、そして迷って…

 こうなった」


…なんてことだ、こいつはアホだな。アホとしか言いようがないが

彼女にアホと言うのはやめた


「それで光乃、私と同じで方向音痴?」

「全然違うっ、私は脱走者と言うところだ」

「脱走者か…面白いことをしてるな…

 おし、手伝ってやろうか!」


アホだが手伝ってくれるのはありがたい。


「まぁ脱走となればあれだな。ここから出ないとな」

「…まぁ、そうだろ」

「扉を壊せばいいんだよな?」

「お前に壊せるならな…」

「あぁ、きっと壊せる。ちょっと退いてて」


…こいつのアホ度はかなりの様だ。

あのアホ(広太)なら出来るかもしれないが…

壊せなかったら盛大に笑ってやる、心の中で。


「…これならいけるな。…せいっ!!」


良は扉に一蹴り、凄い勢いだ。

そして凄い音と共に扉が大破した。

あぁ、筋肉バカだな…ともかく、扉を壊せた。これで冷凍室から出られる。


「ふん、どうよ。母から学んだ技術だ」

「…それは凄いな」


うん、あれだ、きっとその母親もアホだな、確信。


「まぁ、助かった。お前はここにいるのか」

「いや、さすがに寒すぎるから光乃について行く事にする。いいだろ?」

「…いいけど」


断る理由もないし、使えそうだしいいか、アホだが…



冷凍室をでてほかの部屋を探索したが、ななしの妹らしき人物はいなかった。

と言うより全部冷凍室だった。


「はぁ…他の階も探すか」


それから私達は他の階を探索したがどこにも居なかった。

やっぱりたくさん駒がいる階の部屋にいるのか…

憂鬱だが探し出さなければ脱出出来ない、もしかしたらもう駒はいないかもしれない。


「…しょうがないな」

「もし、出くわしたらぶちのめしてやるから安心しろ」

「…数で負けるからやめとけ」


慎重に歩く、音を立てず、かつ素早く。

例の部屋の前にたどり着いた。


「…ちっ、まだいたか」

「光乃、どうするか?」

「まずは様子を見てみるか、一定の動きがあるかもしれない」


…しばらく様子を見たが、全く動きが読めない。


「しょうがない、光乃。私はこいつらを引きつける。

 その間にその、妹を探してくれ」

「…良いのか、死ぬかもしれないんだぞ」

「別に死んでもいい、私は光乃の脱出を手伝うだけだ」

「…そうか、分かった。お前に任せる」

「あぁ、武器とかは一応ある、安心しろ。じゃあ、作戦開始だ」


良は駒に向かって走り出す、駒は良に気づき凶器を構える。

そして駒の腹を一発、その駒が倒れる。

一人の駒が倒れた事によりここの駒、全員が凶器を持って襲った。

激戦状態、今なら行ける。

私は急いでここの実験体がいるであろう部屋に駆け込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ