こういう運命
…辺りが静まり返る。
なるほど、そういう事か。
「な、ななっ、何があったのよ…」
美夏は腰が抜けているようで、床に座り込んでいる。
さっきまでの威勢は消え失せてる。
「…大きな音の割には小さい爆発だったな…おいアホ、生きてるか」
「…怪我はない…」
広太が見ているのは奴の手駒の死体だ。
平然に見えるが死体を見るのは初めてだ、気持ち悪い。
血の水溜り、バラバラの四肢、原型をとどめていない頭。
…吐き気がする。
「…行くぞ、今の爆発で奴らが来るかもしれないだろ」
「そそそそそ、そうよそうよ!早く行きましょうよ!」
美夏は完全に怖がっている。
怖がりからしたら早く出たいところだろう。
「…」
広太は黙っている。相当ショックなのだろう…
仲間になる奴の死が。私には理解しがたいものだ。
「……俺は…ここにいる…いさせてくれ」
「な、なんでよ!研究所の人に殺されるのよ!」
「…うるさい、脱出したければ勝手に脱出しろよ」
本当にアホだ、たかが一人の死でこんなに落ち込むのか。
「そうか、私達は脱出させてもらう」
「で、でも広太は…」
「今のアホには何言っても聞かない。行くぞ」
「…わ、分かったわ…」
私達は広太をおいてこの部屋を出た。
こんなアホはいるだけ邪魔だ。
少し歩いた先には下へ続く階段がある。
ある程度は下に行けるかもしれない
私達は階段を降りた。
数階降りただろう、今度の階段はロックがかけられている。
「そう簡単にはいかないか、そりゃそうか…」
「また探索なのね…」
どうやらここは36階の様だ。
まだまだこれからだ。逃げ切って脱出して家に帰ってやる。




