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まりか、りじぇねれいと!

逆ギレのラーメン

作者: めらめら

「うう……どれにしよう。もう時間だわ……」

 聖痕十文字学園中等部二年、炎浄院(えんじょういん)エナが自室で呻いていた。

 下着姿でベッドに腰かけ、ツインテールを掻き毟るエナ。

 眼鏡の奥でキョドついた彼女の視線の先にあるのは、床に散らばった着衣の一式。

 今夜はクラスメート宅でのハロウィンパーティ。

 BFの時城(ときしろ)コータと一緒に、仮装して参加する手はずなのだ。

 無難に「魔女っ娘」か「パンプキン」コスあたりにしておこうか。

 ……いやでも、もっとこう……エナは頬を赤らめ煩悶する。

 その時、ピンポーン。階下のチャイムが鳴った。


「しまった時間だ、コータくん!」

 約束の時間だ。時城コータが迎えに来た。

 ドキン。エナの胸が高鳴る。

 グラリ。エナの理性が揺らいだ。


  #


 玄関口でガチャリ、エナは深呼吸をしながら、おずおずとドアノブに手をかけた。

 そして……


「コータくん。ハッピーハロウィン! だニャン!」

 ドアを開け放し玄関先に立つ人物の前で、勝負服ミニスカ猫耳メイドに扮したエナは、思い切り甘えた声でニャンニャンポーズをとったのである。

 だが……!


「あえ、エナちゃん?」

 そこに居たのはコータではなかった。


「な……冥条さん、なんでここに!」


「なんでって、コーちゃんが風邪で行けなくなったから、買い物ついでに迎えにきたん……だけど……!?!?」

 燃え立つ紅髪を震わせて、茫然とした貌でエナを見つめている女子は、クラスメートの冥条琉詩葉(めいじょうるしは)

 今夜のパーティの主催者だった。


「ほほおおお~~。そういうことかいエナちゃん……! コーちゃんの前ではそういうマネをぉ!」

 普段は四角四面で口うるさいクラス委員長のメイド姿を前にして、琉詩葉の満面に見る見る意地悪な笑みが広がって行った。


「ちょっ! 待って、今、着替えるから!」

「いいって、いいって、この格好でおいでよエナちゃん!」

「ぎゃー、やめなさい冥条さん!」

 嫌がるエナを無理矢理引っ張り出して、琉詩葉が彼女の体を自家用リムジンに押し込んだ。


  #


 学校では清楚なお嬢様&真面目なクラス委員長のイメージを堅持していたエナの姿は、パーティに来たクラスメート全員のド肝を抜き、エナは恥ずかしさに唇をプルプルさせながら、パーティの壁の花になるしかなかった。


 翌週ようやく風邪が治って学校にやって来たコータは放課後、逆切れしたエナのラーメンやけ食い行脚に無理矢理つき合わされて、再び食べ過ぎでブッ倒れることになるのだった。


お題:

主人公は部屋の中で焦りの表情を浮かべていた! 頻りに時間を気にする! 時に頭を掻き毟った!

しかし、行動には起こさない! うろたえるだけで時間が過ぎ去り、間もなくチャイムが鳴らされた!

誰が来たのか! その後、主人公はどうなるのか! 運命は個々の作者の手に委ねられた!


http://peace.2ch.net/test/read.cgi/bun/1443799461/

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― 新着の感想 ―
[良い点] いや、これは、逆切れの気持ちわかる。コータが悪い!(笑) エナのコスプレ想像してにやけてまーす。可愛い。
2019/03/29 20:57 退会済み
管理
[良い点] 恥ずかしい思いをしてまで、彼氏に捧げる女性は素敵です。 [一言]  状況判断ができていればよかったです。
2015/12/15 23:02 退会済み
管理
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