第6説 空中迷路(スカイメイズ)
私立高校入試まで後二ヶ月~
「空中迷路っていったいなんだ」
[それでは、ルールを説明します。今からあなたたちは、5人で組んだチームと協力して迷路を進んで貰います。]
「どこでするんだ?」
と、放送に尋ねてみる。
[今から会場を出します。]
と、放送が聞こえた後に運動場を覆う影ができた。不思議に思い空をみる。
「あ、あ、あっ」
空には、大きな球体が浮かんでいた。
「「なんだよ!あれーーーーーー!!」」
[今からあの巨大な球体で迷路をしていただきます。もちろん、普通の迷路ではありません。内容は、迷路をしながら他のチームメイトと勝負していただきます。ゴールをすれば終わりです。ちなみに昨日の課題テストの結果です。]
放送がそういうと、テストの結果が乗ったビジョンが写し出された。
「俺は俺は?」
組んだチームの合計点数もあった。
俺の点数はー
ーあった。
石城 誠 国語 62点 数学 100点 英語 38点
理科 54点 社会 27点 合計281点
「計算通り☆数学は答えもらったから当たり前☆やっぱり俺って・・・頭が良いな フッフッフッ」
「自分が頭が良いって声に出てるわよ!って言うか自分のこと誉めてる キモい」
しまった・・・声に出ていたので、奏愛にひかれてしまった。
「じゃあ奏愛はどうなんだよ!」
「あそこに書いてる」
花園 奏愛 国語75点 数学 89点 英語59点
理科15点 社会100点 合計338点
「結構頭良いんだな 理科悪いけど・・・」
「誉めながら最後に悪口言うな!社会は答えもらったから良かっただけ!・・・ちょっと!最後まで聞きなさいよ!」
俺は、奏愛の言っていることを無視して、光汰の点数を聞きに言った。
近くに行くと光汰が自分のところの点数にルビー指をさした。
柳 光汰 国語 91点 数学11点 英語 93点
理科 6点 社会82点 合計 283点
「理数系は無理・・・理数系できるやつの気が知れない・・・」
「文系は爆発的に点数良いな」
「当然・・・」
「夜天と宇都宮さんはどうだった?」
「私の点数あそこだよぉ~」
「僕の点数はあっこ」
宇都宮 つゆり 国語65点 数学100点 英語68点
理科84点 社会61点数 合計378点
「何か数学100点取れちゃった」
すごいこれが実力の差か!
「えーっと、夜天は?」
御明 夜天 国語67点 数学72点 英語71点
理科76点 社会78点 合計364点
「結構まんべんなくとれてんだな。」
「うん。」
「俺が一番悪いじゃん!て言うかなんで皆そんなに良い点数とってんの!?チーム合計点数は?」
チーム合計点数1644点
「狙われるな」
と、言った瞬間にまた、放送が流れた。
[捕捉説明をしておきます。相手を殺しても仲間を殺しても構いません。迷路の中は仕掛けだらけです。下に落ちてしまう仕掛けもあります。下に落ちれば、死が待っていますので・・・それでは、空中迷路開始!]
迷路には、先生たちのテレポートで入場した。
「お前ら・・・死ぬな!死なずに帰ってこい!」
「「はい!」」
☆
「大分進んだけど・・・全く誰にも会わないし、ゴールも分からない。皆どうする?」
「「そう言われても・・・」」
回りに壁があるだけで景色など何も見えない。ただ風が吹いて・・・
「「うぉっ!(きゃっ!)」」
いきなりものすごい風が吹いて来た。
「・・・何故いきなり?」
「分からん」
と、不思議に思っていると大きな声が聞こえてきた
「フッハッハッハッ驚きを隠せないようだな。」
「誰!」
甲高い声で笑ったやつは、声のわりには細身で高い身長なやつだった。
「俺たちは、チームWind。今の風は俺の能力だ」
「あっそう。皆先に急ごうぜ」
「「うん」」
「待て、俺たちと勝負だ。ここでお前らを殺して有利に立つ!」
と、言ってやつは一歩前に出た途端に地面に穴が空いた。あっ・・・落ちていった。・・・さようなら
チーム同士の沈黙が流れた。
「えっーと・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ビュッ!
「うわぉ!」
波動みたいなのがとんで来た。
「いつどの時も油断してはいけないのだよ。石城くん。」
「誰だ!」
「おっと!私はそこの御明くんにしか興味が無いのだよ。」
「僕?僕には、何もないよ♪」
「御明くん。嘘はいけないよ。私は知っている。君が世界の三代能力の一人の能力者としてね。」
「何でそんなことが言えるのかな?僕は君とも話したことないし、見たこともない。いわゆる初対面だよ?君に何に僕の何が分かるって言うんだい?」
「それはね♪私は全てを見通す能力があるからだよ。そう、この能力は見通し(パースペクティブ)なのだよ。この能力は、人の過去、未来どちらも見通すことができる。戦闘は自分の知っている限りのものは具現化することができるのだよ。」
何か凄い能力だ。世界三代能力?それは伝説の能力より凄いのだろうか?奏愛に聞いてみた。
「伝説の能力のほうが上に決まってるでしょ!あの5つの能力はお父さんが世界から降って優秀な科学者を選んで作られた能力なんだから!」
「あっ!そうか」
「お前らは先に行け。こいつは僕が殺る」
「分かったけど・・・他の4人は?」
「殺しましたよ。どうせいらないのですから。」
「・・・・・・・・・・・必ず追い付いてこいよ」
俺たちは夜天の言うとおりに先を急いだ。
「僕の能力も世界三代能力の一つだけど、君の能力も十分世界三代能力の一つだよね。」
「おや?分かっていましたか。でも、お喋りはここまでです。」
「最後に聞いとくけど名前は?」
「私は、御道 轆轤です。」
「そう、じゃあ、行くよ。神の目開眼!」
「おぉ!そう!それ!私が求めていたものはこれだ!」
「神の目に契約せし我よ神の力を使うことを有する。」
「見通し(パースペクティブ)斧二本を具現化」
「お前が一言しゃべると、命がどんどん削られていくよ♪そう、神の目は周辺にいる敵の命を息をするたび、一言喋るごとに命をどんどん削っていく。いわばチート能力だ。」
「そんなの聞いていないぞ!」
「聞いてなくてもこの目はもうお前のことを敵と認識している。どうあがこうが、もう遅い。」
「ならば、私が殺られる前にお前を殺る!」
「やってみろよ。聖典に宿いし神の力よ我に力をあたえよ『ホーリーブレイズ!』」
御堂は守るが斧が割れた。
「くっ!次だ!見通し(パースペクティブ)槍を二本具現化。くらえぇ!『槍光斬!』」
夜天は左腕に傷を負った。
「くっ!流石にキツイ。やっぱり一人ぐらい残ってもらったほうが良かったかな?」
「油断するなぁ!御明!『連・槍光斬!』」
続いて右腕、右足、横っ腹に傷を負った。
「油断なんてしてないよ! 白く刻まれた神の紋章は時間とともに体力を削る。『神の紋章!』続いて!空に羽ばたき白きなる光線は雨のように降りかかる『ゴットレイン!』」
「流石神の目強さが格段と、違いますね。」
「お前の力そんなものか?もっと本気でこいよ。」
「熱くなるのは好きではありませんが、仕方がありませんね。」
☆
その頃誠たちは・・・・・・
「信ずるは己のみ。この競技は他のチームと交わればそこが戦場になる。」
お俺たちはゴールに近づいているか分からないが戦闘していた。
「我は住之 洋そして、こちらがわの3人が」
鎌倉 朝南雲 春阿
野部 綾
「さぁ自己紹介も終わったことで戦闘を開始しましょうか。」
返事ができない。俺たちは何の能力も持ち合わせていないのだから。
「おぉ~♪はじめよーう♪」
ええっ!?つゆりさーん返事しちゃいけないでしょ
「それでは、どちらも合意と、言うことで鎌倉 朝いきまーす。召喚!第2の鎌 冴えの坂『黒牙』」
鎌倉と、言うやつは鎌の召喚のようだ。
「じゃあ私も!二双銃!」
南雲と、言うやつは銃の召喚のようだ。
「ぼ、ぼ、僕は戦うの止めとくよ・・・」
阿野部と、言うやつは怖がりなようだ。
「それでは、皆さん宜しくお願いします。」
住之と、言うやつは一番偉そうなのに、人任せだった。何かムカつく。
「私も~」
つゆりさんは背中に背負っていた長い袋から何かを取り出した。
「弓~♪しかもこれは家の名弓だよ☆」
「「おぉー!」」
「俺も忍者の素質がある・・・」
「そうだった!じゃあ俺と奏愛は見とくだけの人」
「それで良い・・・戦闘に参加したら邪魔・・・」
「「地味に酷いこと言うな(言うわね)」」
話していたら鎌倉が攻撃してきた。
俺の手に鎌の先が右腕に刺さった。
「ぐはっ!!」
「大丈夫!?」
奏愛が心配して話しかけてきてくれた。どう見ても大丈夫じゃないと思う。
その間に一人外に落とされた。
「・・・一人完了。二人ともハヤッって顔してるけど、早くしないとこちらが殺られる。」
「そうだな(そうね)」
「フフッフフッ、フッハッハッハ!」
住之がいきなり笑い出した。
「すいません、この戦闘があまりにも面白くないもので、つい笑ってしまいました。」
「何が面白くないんだよ。」
「何故ならば、この戦闘はもう終わるからです。私の技によってね。さぁ二人とも私に寄って下さい。」
「あれを使うのか?」
と、鎌倉が聞くと住之はニヤッと笑った。
「あれって何?」
奏愛が聞いた。
「今からやりますよ。」
住之は手に光りを集め、発した言葉と共に光りを解き放った。
「破壊爆発!(クラッシュ)」
俺たち四人は吹き飛ばされ、倒れこんだ。
「さぁ止めを鎌倉くん。」
鎌倉は俺の前に来て鎌を向けた。
「さようなら石城 誠」
鎌を降り下ろすと、同時に何がとんでき、鎌に当り吹き飛ばした。
「大丈夫?誠」
俺たちを助けてくれた人は見たことある顔だった。
いきなり新キャラばっかりすいません
最後に出てきた子は次回で正体が分かります。