第3説 死闘(デスマッチ)
第3説です!
ついに授業が始まる
一時間目は科学だ
ガラガラ(ドアを開ける音)
白衣を着た25歳ぐらいの若い男の先生が教室に入ってきた
「それでは授業を始めます」
起立!礼!お願いします
中学と変わらない挨拶。だが、ここから始まる!60分という長い時間が!
俺たちの学校は一時間60分です
「では、教科書30ページを開けてください」
「いきなり30ページ!?」
「皆さんなぜこんなにとばすか分かっていますよね 一応説明しておきます。どの教科もですが、春休みに出された課題が各教科によって、あったと思います。」
「あったあったそれで?」
「春休みに出された課題はもう分かっていると見なし次の範囲から授業をしていきます」
俺は驚いた。春休みの課題はただ、終わらせるだけだと思っていた。
「その春休みの課題テストが明日にあります。今からやっていく範囲は、次の中間テストの範囲になります」
終わった・・・・・・・・・・
「先生の言ってること全然分からねぇ ん?待てよ別にテスト良い点数取らなくてもいいじゃん」
俺はラッキーだと思った。何故なら、良い点数を取るほど、他の生徒から狙われるんだから、逆に悪い点数を取って狙われにくくすれば良いんだ
「俺は、何て頭が良いんだ」
と、自分を誉めた
「それでは、化学室に行きましょう。たくさん見せておきたい薬品があるので」
先生の言うままに化学室に行くこととなった。
「まさか、授業の途中で移動だなんてこんなこと今までなかったよ」
そう思っている間に化学室についた
「とりあえず、適当に座ってください。今日は、薬品の特徴をみてもらうだけなので」
俺は、奏愛と光汰と一緒に座った。
「明日のテストの勉強してる?」
「してない」
俺と光汰は、きっぱり答えた
「あなたたち分かってる?この学校赤点取ったら一週間授業終わってから2時間以上の補習よ」
「えっ!?本当に?」
二人の声が重なった
「本当」
終わった。今度こそ終わった
先生が何か話しているが、ショックで聞こえない
しかも、誰一人先生の言葉に反応しないので、これでは、先生が勝手に喋っているただの化学薬品オタクにしか見えない
「これから3つの薬品を配ります。それぞれ、アンモニア水、塩酸、石灰水です。その薬品の特徴をノートにまとめてください。その間に先生は、準備室を片付けて来ます」
3つの薬品が俺たちの前に置かれた
「さっさと終わらせようぜ」
「危ないっ!」
光汰が突然叫んで俺をかばって一緒に倒れた
「どうした!?」
「そいつが塩酸をかけてきた」
光汰がそう言ったので、俺はそいつの方を見た
「反応がいいねぇ~柳くん」
前にカッターナイフとナイフを投げてきたやつとは別にのやつだった
「お前は?」
「僕は、御明 夜天(みあかし やてん)同じクラスの生徒の名前くらいは覚えててほしいなぁ~」
「そうですか、て言うかお前みたいなんがいたことも知らない」
「・・・・・・・・・・・・・・・知ってください。お願いします。あと、塩酸かけたことも許して下さい」
御明は今にも泣き出しそうだった
「そんな泣き顔しても無駄許さねぇよ」
「チッ」
「おい!さりげなく舌打ちするな」
「まぁいい、次の実習時間で潰してやるよ」
「次の実習じか」
「そこぉ!!!喋べるなぁ!」
ビクッ!
俺の台詞は先生の声にかき消された
「次、しゃべった」
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
先生の声はチャイムの音でかき消された
「コホン 授業を終わります 次の時間は何ですか?」
「実習時間です」
先生は、不安そうな顔をして答えた
「実習時間ですか・・・頑張るように」
俺は、実習時間が何か知らないので、奏愛に聞いた
「あんた知らないの?入学式のとき先生が言ってたでしょ」
そんなこと言っていたのだろうか?俺は、全然思い出せない
「これだけはいっておくから聞いてね 死なないで」
「へぇ?死なないで?次の時間死ぬような時間なのか」
俺は、不安を残したまま教室に戻った
ピーンポーンパーンポーン(放送の音)
1年2組の皆さん戻りましたか。それでは、実習授業を始めます
佐賀先生が教室に入ってきた
「それでは、今から三人一組になってもらう!なったら、俺のところまでこい!そしたら、渡した紙に書いてある場所に行ってもらう」
俺、奏愛、光汰は目を合わせ、頷いた
俺たち三人でチームを組んで、先生から紙をもらった
「指定場所っと」
「音楽室ね」
「行こう」
俺たちは、音楽室に向かった
・
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・
「着いた」
「よし、開けるぞ」
二人は頷いた
ガラガラ(ドアを開ける音)
入った瞬間に放送がなった
[皆さん着きましたか?それでは、2限目!実習授業を始めます。授業説明をします。今、あなたたちの前には、壁があると思います。その壁の向こうには、別のクラスの生徒がいます。その生徒と自分の能力を使って、死闘をしてもらいます。勝てば、内申点アップが!命を落とした場合は、学校側では責任をとりませんから]
「命を落とすってどういうことだよ!」
[命を落とすとはどういう意味か・・・今の説明で分かりますよね☆言えば、これは死闘です。殺しあいです。]
「そんなぁ、死にたくない 戦わなければどうなるんだ?」
[戦わなければ、そこで失格となり、存在事態をこちら側で消します。どちらにしろ戦わなければ死にます。]
「親には、どう伝えるんだ?」
[その心配は、いりません。何故なら、この実習授業が終わったと同時に学園長が死んだ子供の親のところにSPを送り付け、洗脳能力で元々自分の子供はいなかったと洗脳し、存在事態を消します]
「まじかよぉ」
[この学年は、全400人います。さあ、どれだけ生き残れるか楽しみですね。ちなみに手を抜いて、戦闘しても、存在事態を消します。しかし 、皆さんにも希望があります。この戦闘は50分間です。その間に決着がつかなければ、引き分けとしてどちらのチームも生き残ることができます。
それでは!50分間の死闘開始っ!]
開始と同時に壁が上がっていく。
対戦相手が見えてきた。
相手は、1年4組の男一人と女二人だ
その男を見た瞬間に光汰は、言葉を発した
「男は、俺が殺る・・・個人的なことなのだが、やつには、憎しみを抱いている」
「分かった・・・殺るんだな」
光汰は少し戸惑ってから頷いた
「俺は、西脇 東也だ!久しぶりだねぇ~光汰。俺もちょうどお前を殺りたいと思っていたところだ。余裕ぶってんのも今のうちだぞ!」
西脇はそう言うと、針剣を召喚した。
召喚能力か
「くらえぇ!ストームスピアー!」
嵐のような光線がこちらに発射された。
「光汰!大丈夫か!」
「・・・余裕」
光汰はそう言うと一瞬のうちに消えた
「へぇ?どこ行ったんだ」
「西脇の後ろよ!」
光汰はもうすでに西脇の後ろにいた。背後から首を軽くしめ、クナイを西脇の首に当てた
「えっ?ちょっとまっ」
「攻撃を必死に当てようとして、油断したな・・・」
光汰はそう言うと西脇の首を切った
ブシュゥゥゥア!
血が噴水のようにとびかった
その血は、部屋にいる全員に降りかかった・・・
俺は、このとき思った。今の時代はこんなに残酷なんだと・・・そして、これが今ある現実なんだと・・・
今回は、光汰をメインに話を設定しました。
光汰は、脳も能力も変えていないのにこの強さ!まさにチートですね。
光汰の過去はまた、話に持ってこようと思っています。
光汰の強さチートすぎましたかね
次回は、第4説です