第七話 王子様の依頼・・・
どうもこんにちはHekutoです。
やっとできました第七話ネタの整理をしながらも何とかでき、その影響でさらに頭から妄想が漏れ出すと言う二次災害がおきました。
妄想がなかなか纏らない中実は他の連載を考えてしまう始末。プロローグを作りはじめて・・は!っとし踏みとどまりましたがw
まぁそんな事より本編ですよね・・ここも読まれて無いかも知れないし・・。
それでは第7話『王子様の依頼・・・』をどうぞ
『王子様の依頼・・・』
あれから皆、自己紹介を済ませたのだが・・このイケメン本当に王子様でした。イケメンもげ・・・(略
「ふーん・・・王子様が護衛一人と世話係一人って普通どうなの?」
その自己紹介を聞いて純粋に思ったことを聞いてみる・・メイに。
「え!?私ですか!?それわぁそのぉ・・・」
急に話を振られ目を白黒させるメイは、イケメン王子をチラチラ見ながら答えられずにいた。
「あはは、あまりメイを困らせないであげてくれ・・・少ないのはわかっているのだけどね」
どうやらイケ・・・もうアルでいいや、アルは事実少ないことはわかっているようだ。
「ふむー、どんな理由があるか知らないけど実際問題大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫・・だと思ったんだけどねぇ?あははは」
あははは、じゃねーだろうに苦笑いしててもイケメンとかもげ・・・ゲフンゲフン。
「そうだ!ユウヒは冒険者なんだよね?なら護衛依頼を引き受けてくれないかな?」
「アルディス様いけません!何者かわからない上に冒険者など!」
アルが提案するも即座に否定される。どうやらバルカスは冒険者が嫌いなようだ?・・・しかし護衛依頼ね・・・知識参照中・・。ふーん直接依頼にギルドが文句言ってくることはなさそうだね、ただすべて自己責任でってことか・・・ただな失効中なんだよなぁ。
「受けてもいいが・・俺今冒険者カード失効中なんだよねぇ」
有りのままの事実を伝えるとバルカスがさらに素早く反応する。
「貴様まさか犯罪者か!?」
説明しよう!冒険者カード失効には、いくつかパティーンがありその一つがある程度重い犯罪を犯した場合などがある。まぁその場合下手すると免停みたいになるらしいが。
そんなもんだからバルカスが過剰に反応するのもわかる、ついでにメイはイケメン王子アルの背中に隠れている・・・・お世話係としてお世話対象を盾にするってどうなんだろう。
「ちゃうちゃう、更新し忘れてただけだから・・次の街で更新したら元通りだから」
「そうか、なら更新した後なら受けてくれるんだね?」
少し思案していたようなアルが再度提案してくる。
「ん?まぁいいけど俺でいいのか?自分で言うのも何だが危険なヤツかも知れないぞ?」
「ふふ、危険な人なら自分でそう言うことは言わないよ」
箱入りか?箱入り王子なのか?・・・そんなんじゃ悪い人に騙されるぞ?なんだか見てて心配になる王子様だねまったく。
「わかったよ、それじゃ近くの町まで俺も馬車に乗せていってくれないか?」
「なんだと!貴様!」
俺のその提案に文句を言おうとするバルカスだがその前に言葉を続ける。
「まぁその間襲われたら自分の身が危険だから勝手に応戦するけどかまわないよな?」
そう言うことだ依頼を受けれない間も自分が襲われるのなら応戦するのは当然だよね、それに。
【探知】の魔法をずっと使ってるんだけど俺が山賊を蹴り飛ばした辺りからずっとコッチの事を伺う気配が数人居るんだよな、敵対的な反応はしていないが王子様の護衛ってわけでもなさそうだし・・。
「あ!・・・ふふ、ありがとうユウヒ。バルカスとメイもいいよね?」
といいながらニコニコとし始めるアル。
「ぬぅ、了解しました・・・」
「はい!よろしくおねがいします!」
バルカスは渋々、メイはいまいちピンと来てない様だが元気に返事をする。
「よし!それじゃ決まったことだしそろそろ出発しようか」
その一言で一行は町へと移動するため馬車へと乗り込むのであった・・・ふむ、襲ってこないようだが大丈夫だろうか。
私の名は、バルカス・R・バスカだ。
現在、グノー王国第一王子であらせられるアルディス様と馬車にて王城へ帰還中である。今回の任務は出発時は1個中隊約150名ほど居たのだが訳あってその大半が現在別任務に就いている、そのことは今は良い・・・。問題はアルディス様が雇った冒険者のユウヒとか言うヤツである。
「犯罪者ではないと言うが」
確かに一瞬であったがあの身のこなしは只者ではないだろうしあの馬を手なずけた技量、この馬実は軍用馬ではなく一般の馬なのだが今は一端の軍用馬のように落ち着いている。馬は本来臆病であるそれがあんな戦闘の中に居れば今頃暴れて脱走していても可笑しくないのだ。
「騎兵経験者か・・・いやそれでもここまでは・・・」
アルディス様は、ユウヒの事を気に入っているようだが別に私も嫌っているわけではないが怪しむ必要は十分にある。あのタイミングの良すぎる登場といい、隠れて見ていた・・・まさか!刺客か!?
「バルカス?」
ぐるぐると思考を続けているとアルディス様が呼びかけてくる、何かあったのだろうか。
私の名前は、メイ・フィールと言います。
今は、アルディス様のお世話係の一人としてお城で働かせてもらっています。今回は遠出するアルディス様の身の回りをお世話するた為、私が一人ついていくことになりなした。一人ということもあり出発時は少し緊張もしましたがその時は、他にもたくさんの兵士の方や騎士様、魔法師様、衛生看護長さんなんかも居て安心していたのですが。
「ユウヒも座席に座ればいいのに・・」
現在は4人、ユウヒ様・・さんが加わるまでは3人と言う非常に少ない人数での移動に不安でした。でもアルディス様はいつもとお変わりがありませんね、今もユウヒさんを座席に座らせようと奮闘しているようです。当のユウヒさんは周辺の警戒でもしているのでしょうか?油断の無い眼つきで外を見ながらアルディス様の誘いを断り続けています。
「何かあったらすぐ動ける位置がいいのさ」
私はそんなユウヒさんの姿にベテラン冒険者の風格を感じました。そのユウヒさんですが最初私がユウヒ様とお呼びしたら「カンベンしてくれ」と言われ、ユウヒさんとお呼びすることになりましたが。その時ユウヒさんの顔は、何ともいえない顔でかわいいと思ったのはナイショです。
「なるほど流石冒険者だね!」
私は、山賊に襲われた直後気絶してしまい見ていないのですが、アルディス様とバルカス様の危ないところを颯爽と現われ助けてくれたのだ。とアルディス様が楽しそうに説明してくれました。アルディス様が無事であったことに安心すると共にユウヒさんには感謝するばかりです。
そんなユウヒさんの事ですが気がついたことがあります、私の母は元冒険者で昔は有名な魔法使いだったそうで私にも少しは魔法の才能があり魔力を感じることが出来るのですが。ユウヒさんからも魔力を感じるので、もしかしたらユウヒさんも魔法使いなのかもしれません。
「そうだ、喉渇かないかい?・・バルカスも・・バルカス?」
どうやらお茶をご所望になられるようですね、私の魔法はこのような時しか役に立ちませんから張り切ってお茶を入れようと思います。
ここは、アルディス一行が立ち去った街道。そこには山賊達が街道の脇に転がっている、バルカスが通行の邪魔になるのでどかした後である。
その死体を複数の黒装束姿の者たちが漁っている。
「まったく最近動きが妙だと思えば、こんなことかい」
森の中から呆れかえった声をあげながら美女が現われる、その両腰には剣を二振りさしており一見しただけで上質と解る革製の軽鎧を着こなしている。
「御頭、身元の解る物はすべて回収しました・・それとこんなものが」
黒装束姿の一人が御頭と呼ばれる美女に跪き報告し、折りたたまれた羊皮紙を渡すそれは少し血で汚れていた。
「なんだい?・・・なるほどねぇこんな依頼で踊らされるなんて家の良い恥さらしだねまったく。しかし王子さまには迷惑かけちまったし、あんたら何人かで町に着くまでの間遠くから護衛してやんな別働隊がいるかもわからないからね」
羊皮紙の中身を見て女性は眉をひそめた後、護衛の指示を出す。
「遠くからでよろしいので?」
跪いていた黒装束が女性の指示で遠くの部分に何かを感じ尋ねる。
「ああ、近づきすぎんじゃないよ?あの男只者じゃないよ。あの身のこなしもそうだけど気がついていたかい?アイツこっちの正確な位置を把握してたよ・・・これでも穏形には自信あったんだけどねぇ」
そう言いながらどこか楽しそうな雰囲気の女性。
「な!?まさか・・・しかしそれなら遠くと言う指示も必要ですね。解りました、ではあの三人を連れて行きます」
そう言うと黒装束は他の者達に指示を出し始めた。離れた場所で待機していた三人の黒装束が指示を受け声を出しながら移動を始める。
「仕事か仕事でござるか!」
「プリーズ労働の喜び!」
「御頭俺を踏んでくだアウチ!」
「ふん!馬鹿な事言ってないで行くぞ相手は馬車なんださっさと走れ!」
黒装束に尻を蹴られ走り出す三人、気のせいだろうかどこかで聞いたような声である。
「ふぅあいつ等も面白いが、いい男だったねぇ、ユウヒだったか・・調べてみる価値は有りそうだね。ふふふ」
女性は楽しそうに笑いながら数人の黒装束達とその姿を森の中へと消した、後に残ったのはタダの山賊の死体だけであった。
はーいどうでしたか?読みやすかったですか?面白かったですか?べ、別に感想とか求めて・・はいネタはいいですね。
今回は、視点をころころ変えてみましたが読み辛くなってなければいいなと思ってます。あとは次回が楽しみになってもらえるように色々匂わせてみたつもりですが?どうですかね。
では次回予告、戦いの終わった彼らの一時の平和そんな中ユウヒは!異世界に彼はいったいなにを思う!そしてユウヒが示すその価値とはー・・・そんなに壮大でもないけどまた見てね?
締まらないのはイツモノコトそれでは~またここで~(´・ω・`)ノシ