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第四話 ユウヒと大地と疼く厨二?

 どうもHekutoです。


 第四話完成しましたぁ、途中マウスさんが大暴走してブラウザごと文章を消してくれるという事件?もありましたが何とか形にできました。


 ノリに乗って書いてた消失部分は、覚えてなかったのでネタを捻り出すのに苦労しましたがどうぞ。第四話 『ユウヒと大地と厨二?』始まります。

『ユウヒと大地と疼く厨二?』


 あのあといくつか説明などを受け転送してもらうことになった。


「説明した通りその冒険者カードには私に連絡を取るための機能を付けておきましたので、回収対象になりそうなものがありましたらカードに呼びかけてくださいね」

 茶色い失効した冒険者カードは連絡用に細工がしてあるので捨てちゃダメだそうだ。失効したカードってのは自由に出来るらしい。


「ん。了解した、何かあったら連絡するよ」


「はい!・・それでは転送しますね、お願い聞いてくれてありがとうです頑張ってくださいね!」

 と少し潤んだ瞳でにっこりと笑うアミール、その姿を見ているとイロイロと思い出して顔が赤くなりそうになる。

「空間転移ゲート起動、座標固定・・安全確認オールグリーン・・転送開始!行ってらっしゃいユウヒさん」


「ん?おお、いってきま・・・」そして俺はこの【ゴミ世界】へ旅立った。



 そこは、生命の息づく豊かな森、その少し開けた一角に突如淡い光りな柱が現れ中に人影が出現する。

「お・・おーすげぇなワープとかSFみたいだ」


 その男の名は、天野アマノ 夕陽ユウヒつい先ほどまで空中に居た男である。ユウヒの姿がはっきりするのに反比例するかのように光りの柱は消失していく。

「んーやっぱり地面はいいなぁ」


 地面の無い空の上では落ち着かなかったのか、足踏みするように地面の感触を楽しんでいた・・・存外ヘタレである。

「・・・なんだろう、今馬鹿にされた気がする・・・」

 感は鋭いようだ・・・。


「さて、安全な場所に転送するって言ってたし今のうちに力の使い方とか試すかな」

 そう独り言を言うと、荷物を地面に置きなにやら考え始めた。


「んーバッグは軽くなるの確認済みだしポンチョは・・快適かな?ならまずは、しっかり確認できなかった目からかな・・・」

 バッグ、ポンチョと視線を移して行き何か思い出したかのように指で目の近くを触れるユウヒ。その顔は少し赤かった。


「・・・さて、何を調べるかなぁ・・・お?いいところに花が咲いてる。赤くてふわふわして綺麗な花だな、どうせ調べるならこういうのからがいいよね」

 鼻歌を歌いそうな軽い歩調で、すぐ近くに咲いていた赤い花に近づきその金色の右目に意識を集中させる。


「・・・お、出たな。名前はクレアザミで寒くなければどこにでも生えるのか・・・これなら薬草としても使えそうだし、合成魔法を試すときに使えそうだな。こっちの草や木も調べてみるか」

 ちなみに、ユウヒの右目に表示された情報は先の反省もし必要最低限の情報でまとめられていた。


【クレアザミ】

 濃い赤色の管状花で球形をとった頭状花序。爽やかな香りが特徴。

成長が早く寒冷地以外の場所なら一年を通して花を咲かせる一年草、その花と葉には滋養強壮の効果がある。


 右目の性能確認は、それから一時間ほどかかったのであった。





「♪~・・・は!?いかん、ついつい楽しくて収集しまくってしまった。」

 地上に到着後、早速右目の力を使ってみたのだがその面白さについ時間が過ぎるのを忘れてしまっていた。


「いくら安全とはいえモンスター的なモノも居るらしいし、人生ハプニングは付き物だしさっさと他の力も試さないと・・・」

 しかしこの右目は良い、まぁ見た目は置いといて・・・知りたい情報が次々現われるとか俺の知識欲が疼いて仕方が無い。・・・疼く、だと!?まさかこれが邪気眼の疼き!アカン厨二病が悪化しとる!?


「い、いやこれは普通だふつう・・・しかしオンラインゲームでの収集癖がこんなところでも発揮されるとは・・・」

 この時、俺の両手は解析して使えそうだと思ったものが山のように抱えられていた。


「とりあえず次は合成魔法かな?えーっとさっき採ってきたクレアザミとヒメヨモギだっけ?これで試してみるか」

 採取してきたばかりの薬草類を両手に持ち知識どおりに作業を始める。クレアザミには滋養強壮の効果があるし、同じくヒメヨモギにも滋養強壮と傷を癒す効果があるらしい。


「こう見るとすげーファンタジーだよな、まるで【クロモリオンライン】の錬金術スキル使ってる気分だな」

 今は亡き愛するMMOを懐かしみつつ魔力を素材に流し妄想する。合成魔法は元となる素材に魔力を練りこみ妄想することで、素材が本来持つ力を飛躍的に向上させたり変化させたり形状を変えたりと妄想しだいで可能性は無限大に広がるらしい。

 頭の中で妄想し素材に魔力を練りこみ始めると、素材が宙に浮き淡く光りながらグルグルと回り収束していく。


「おお、俺魔法使ってる!まだ30歳になってないのにー」

 とアホなことを言ってる間に魔法は成功する。回転が止まり光の塊が光り糸になり解けて行く、すると中から合成された物が姿を現し・・・地面に落ちた。 


「・・・なるほど合成中は魔法で浮いてるけど、完成すると重力がかかって落ちるのか・・・・。ニュートン先生ちーっす」

 あまりの出来事にがっくり肩を落とし歴史の偉人に挨拶をしてしまう。とりあえず地面に小さな山を作る赤黒い粉に右目を使う、その右目が若干涙目だったのは秘密だ。


【地母神の粉薬(赤)】

 大地の力が宿った薬草を使った、赤い粉薬。

効果:体力回復(小)、病気抵抗上昇(中)


「めっさゲーム的デスネ・・・」

 解析結果に若干言葉遣いが可笑しくなるも合成は成功のようである。体力回復に病気抵抗か効果のほどがいまいちわからんがとりあえず・・・楽しすぎる。


「いかん、また疼きだすぜ・・・これが合成職人の性と言うやつか・・ふふふ」

 さて他にも合成したいし入れ物も用意したいが、もう一つの魔法も試さないとね。


「妄想魔法か・・・ふんふん簡単に言うと頭に事象を思い浮かべる事とキーワードとなる言葉に魔力をこめることで発動する口語魔法の一種・・か」

 知識を口に出すことで再確認する。まぁさらにキーワードは自分の深層心理なんかも影響したりいろいろあるらしいがとりあえず使ってみるかね。


 ここは森だしいきなり火とか使うのは危ないよね・・・すると水かな?でも無から有は作れないらしいから。水、水分、水蒸気、部室の三大変化・・・・違う物質がさーたいへんだ・・・さらに違う気がするが妄想は行けると言っている。

「よし、水よ集まれ【凝縮】」


 キーワードとなる言葉に魔力を込めると感覚的に魔力が流れるのとかざした手の上に空気の動きのようなものを感じると空気中から水分が集まり水の球を形成する。

「おぉ、すごく・・魔法です。ウォーターボールって感じだね、ならこのままいけ!【アタック】」


 新たな妄想とキーワードでそれまでフヨフヨと浮いていた水の塊は、急激なベクトルの変化を起こすもばらける事無く目標に定めた細めの木に「ヴァン!」直撃し・・・へし折った。

「・・・強力すぎやしないかい?人に当たったら大変だ、骨折じゃすまないかも?」

 自分でやったことながらその威力に冷汗を流してしまう、火・・使わなくて良かった。


 そんな感じで時間の許す限り、妄想魔法と合成魔法について色々試してみた。一向に減った気のしない魔力に泉の効果を実感する。気が付くと日が暮れてきたので合成魔法により【折られた木】から【乾いた薪】にランクアップ?した物に妄想魔法で火をつける。

 「・・・よし、火の魔法は初めて使ったけど暴走せず使えたな」


 実は練習している間に何度か力の加減を間違えて威力が出すぎてしまい、火の魔法は控えていたのだ。

「しかし魔法便利すぎるな、食い物こそ今は無いが飲み物の確保は出来るので干からびることはなさそうだ・・・腹は減ったが生水飲んでお腹壊すよりマシだよな?」


 丸太に座る俺の前には焚き火と合成魔法の産物がごろごろ転がっている。その中でも、現在焚き火に突っ込んである土器の中にはお湯とマドリカと言う花で作った茶葉が浮いている。それを土器のマグカップで飲む。

「・・・うむ甘い香りのするハーブティーになったな、カモミールが一番近いだろうか?」


 そんなことをやりつつ異世界最初の夜は、更けて行った。





 時は遡り、ユウヒの居なくなった空の上。

「行ってしまいましたね、どうかご無事で・・・」


 祈るような姿勢で目を瞑るアミールの背後に悪しき者の魔の手が伸びる。

「だーれだ?」ムニュゥ


「・・・先輩普通その場合目を隠すものです・・・そこは胸です」


「むぅ、詰らん昔はキャーキャー騒いでくれたと言うのに」


「あれだけやられれば誰だって慣れますよ・・・ふぅ、所でどうしたんですか?」

 何ともうらや・・ゲフンゲフン!なことをした、先輩と呼ばれる胸のう「(ギロ!)」ひぃ!・・・女性は、満足した顔でアミールから手を離す。


「風のうわさでお前が面白いことをやってると聞いて調べてたのさ・・・しかし委員会がよく許したな。自分の出した案とは言え通るとは思わなかった、はっはっは」

 どうやら今回ユウヒの身におきた一連の出来事はこの先輩の案であったようだ。


「はい、チャラウォンさんに頼んだらすぐに書類作ってもらえました」


「あの男か、大方アイツの手を握ってお願いしたんだろ」


「あれ?なんで解ったんです?お願いしたら変な声あげてすぐ作ってくれました、良い人ですよね。急いでたので書類貰ってすぐに移動したんですが、何か言ってたようなきもするんですよ」

 そういえばといった感じの顔で考え出すアミール・・・。


「(あの男も報われないというか、まったくこの娘は変わらず天然で楽しませてくれる)気にする必要は無いさ、まぁうまく行っているようでよかった私は自分の仕事に戻るよ」

 そう言うと先輩は自分のゲートを開きふわりとしたローブを揺らしながら歩いていく。


「あ、お疲れ様でした」


「(私は案を出しただけとはいえ、その男には迷惑をかけることになったな・・・暇を見て様子を見に行くか・・)」

 ヒラヒラと後ろ手でアミールに手を振るとそうな考え事をしながらゲートに消えていくのであった。

いかがでしたか?・・いつものように予定文字数より増えてしまいました。


 携帯で見るときは文字数2000くらいがいいとか聞きましたが・・・いろいろ悩んだ結果気にしないことにしましたw

 悩んで自分らしくない文章になるよりは個性があったほうがいいかなと思ったしだいです。


 そんなわけで次回予告!ユウヒを待ち受ける危険なモノとは?それを知るためユウヒはその第一歩を踏み出す、そして・・・。


 予告になってない気がしないでもないです、それではまたここで会いましょう。(´・ω・`)ノジ

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