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ワールズダスト  作者: Hekuto


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第三十話 初めての遭遇その名は

 どうもお久しぶりですHekutoです。


 久しぶりの更新ですが覚えてますでしょうか?私としたことがこの夏の妙な気候と疲れで風邪をひいてしまい更新が遅れてしまい申し訳ないです。


 そんなわけで第三十話始まります。



『初めての遭遇その名は』



「あっはっはっは」

「笑うなよ!」



 笑い声が響く、どうやら隣の商隊からの様だ。


「あっちも盛り上がってるなぁ、こういう雰囲気は休憩場ならではだよなぁ」


「そうだな、昔の野宿は結構きつかったからな」

 昔は、こんな特定の休憩施設などなかったからみんなグループごとに野宿をして結構ピリピリしたものだが、こういう施設が増え始め野宿も楽になったものだ。


「昔は休憩場ってなかったんですか?」


「あんたね・・学校で勉強したじゃない」

 目の前のまだ幼さの残る二人の冒険者は最近俺のパーティに入った駆け出しで先ほどから首を傾げている男の方は、ロゥンと言う名でグノー学園の冒険者科を今年卒業したて、その隣で街道の歴史について教え始めた女の子は、キャスと言う名で同じくグノー学園の魔法学科を今年卒業した駆け出し魔法士だ。


「そうだぞー昔はこんな場所用意されてなかったからなぁ朝気がつくと一人足りなくなていたり・・・」


「「・・ごくり」」

 その二人にニヤリとした顔で昔話しをしているのは昔からの知り合いで、一時的にパーティを組んでいるマイルだ、腕はそれなりに良いがお調子者で軽いためかなかなか一つのところに留まらない。


「そりゃお前が寝ぼけて別のところで寝てただけだろうに・・」


「ちょ!おまばらすなよイーゲル!?」


「「じーーっ」」

 

 俺の言葉に慌てるマイルそして向けられる冷たい二対の視線、

「な、お前らもなんだその目は!やめて、そんな目で俺を見ないでーー!」


「「「っはははははは」」」


「ひどいみんなで俺をいじめるなんて・・よよよ」

 意外と繊細なマイルは若い二人の冷たい目線に耐え切れずわざとらしく崩れる、そんな姿に俺達のパーティを笑いが包んだのだった。しかしそれは長く続かなかった。


「はっはっは・・・マイル」


「なんだよぉ・・うぅ少しは傷心の俺の事も考えてほしいぜぇ」

 俺は妙な気配を感じ立てかけていた愛用の剣を手に取りながらマイルに声をかける、するとマイルも気がついたようで地面に置いていた剣を手に取りながらのろのろと起き上がる。


「え?どうしたんですか?」


「?」


「お客さんようだ「う、うわあぁぁぁ!」」


 新米二人はまだ気がついていないようできょとんとしたままだったが俺の説明と同時に叫び声が響く、

「様子を見てくるマイル二人を頼んだぞ!」


「おう任せとけ寂しくなったら呼べよー」

 こういう時のマイルの軽口は適度に緊張をほぐすのに丁度いい、ロゥン達二人も現状に気がついたのか身構え始めていた。それだけ確認すると俺は悲鳴の上がったキャンプに走り出した。





「むぅ間に合わなかったか、このまま突入するのも不味いか?とりあえず準備して様子見・・回り込んでる?」

 野党か魔物の襲撃か分からないが、今日の休憩地予定の休憩場と思われる場所で戦闘が起きていることは、使えば使うほど高性能になってくる【探知】の魔法で緑と赤の光点が接触したことで何となく理解できた。実は他の魔法も使えば使うほど何か馴染んでくる気がしていたのだが。


「まぁそんな事は置いておいて・・これは最初に接触した敵性反応が囮だな回り込んでいる方が数が多い・・野党かな?頭良いな【大楯】」

 策を練っている所を見ると獣っぽくないけどファンタジーだし頭良い獣も居るかもと思い直すと戦闘準備の魔法と背中に背負った相棒たる魔法槍を取り出すとさらに加速する。


「見えたあそこかって俺の探知魔法は赤外線的なところにまで手を伸ばしたか・・よっと!」

 休憩場と思われる入口が見えたので思わず声が出てしまうが、すぐに視界を埋める人型をした赤い影の様な表示に気が付き自分の魔法と妄想が独り歩きしていることに若干頭を痛める、しかし今はそのことは置いておいて空が暗い事を良いことに空中に飛び上がる。


「これは少しずつ前衛が突出してる・・それにあれは?小さい人、子供位の身長の集団・・」

 休憩場の上空に飛び上がって戦況確認をしていると襲撃側の姿も確認できたので右目を使い詳細を調べたのだが、


【グラスゴブリン・ローダー】

ゴブリン目

ゴブリン科

グラスゴブリン種ローダー


 ゴブリン、遥か昔に人族の変異として生まれたと言われる種族、繁殖能力が高くどんな種族と交配してもゴブリンしか生まれない。姿は種族を通して基本的に耳が長く鼻が大きい、生まれた時から体全体に皺が有り体毛は殆んど無い為、醜悪と表現されることが多い。

 その中でもグラスゴブリン種は、成長が早いが大人になっても人間の子供ほどの背格好にしか成長せず筋力や知能などの能力は人間の一般的な成人並みである為、単独ではFランク相当であるが集団の場合注意が必要で、E~Dの評価を受ける場合もある。

 またローダーとは、盗賊の事であり窃盗や強盗を主な財源にする者達に与えられる職種名や称号。


特徴:嗅覚+、聴覚+、夜目、集団戦闘、繁殖力大


嗅覚+、聴覚+

 比較的鋭敏な感覚を持つものには感覚ごとに+が付き最大3つでその上は、また別の名称に変わる。


夜目

 夜の闇の中でも僅かな光で廻りを見通すことができる。


集団戦闘

 集団での戦闘時は各能力にプラス補正がかかり強くなる、主に精神的な面が大きい。


繁殖力大

 非常に繁殖力が高くそれは鼠並みである。


 これまたファンタジー物に良く出てくる種族である、俺の中にあるゴブリン像を裏切らない展開で、しかも繁殖力とか何てエロゲである。空中でそれらの情報を確認すると新たに魔法を一つ使い、今にも攻撃を仕掛けようとしている回り込み組のゴブリンへ目掛けて急降下したのだった。


「【意思疎通】・・結構急降下って怖いな・・・」

 その降下中に呟いた言葉は、自分で呟いておきながらまったく怖さが伝わらない声だった。





 時折遠くから剣戟と叫び声が聞こえてくる、ロゥは私の前で剣を構えているその動きは私が見ても固い感じがした。私も自分の体が動かしづらいことに気が付いていた。


「二人ともそんなガチガチになってかわいいなぁ・・学園時代も戦闘はあっただろ?もう少し楽にしろって」


「だいじょうぶっす!いけるっす!」

 マイルさんが緊張を解そうとしてくれますが、さっきから心臓がバクバク言ってまったくリラックスできません、ロゥも強がってるみたいですが言葉が硬いところから私と同じみたいです。


「やっぱり実戦と学校の授業じゃ違うんですね・・」


「ん?俺はがっこなんて行ってないからなぁ?要は気の持ちようだろ恐怖に気が付くことは悪いこっちゃない・・飲まれるな飲み込め・・って昔の恩人が言ってたなはっはっは」

 飲み込む・・気の持ちよう・・少しマシになったかも、ロゥも少し肩から力抜けたみたいです。


「・・キャス俺の後ろに居ろよ」


「わかってるわよ」


「おいおいあまり一方向ばかりじゃなくってぜんほっ!キャス前に跳べ!」

 ロゥが私に命令口調で指示してくるので即座に棘を付けて返事をしたのだが、マイルさんが嗜めるように話しながら振り向くと急に大声で叫ぶ、その時私は咄嗟の事で良くわからず後ろを振り向いてしまった。そこには腕を振り上げ跳びかかってくる汚れた緑色の子供ほどの大きさのナニカが迫ってきていた。いやゴブリンだ、学校で学んだゴブリンに関する様々な知識が脳裏を駆け巡り、うまく動かない体で私にできたことは身を縮め目を瞑ることだけだった。


「っ!」ギンッ!

 私は声にならない声を上げると来るであろう痛みに恐怖した、しかし痛みはなぜか来なかった恐る恐る目を開けるとローブを着た人が居た。私のいるこのパーティにローブを着た人は私以外に居ないじゃあ誰?他のキャンプの人?私は軽く混乱した頭で呟くように声を出していた。


「だれ?」


「ん?通りすがりのただ冒険者だ・・さてこの場を大人しく引くなら痛い目には合わないぞ?」

 それがユウヒさんとの初めての出会いでした。





 空からのダイブは無駄にならず一人の子供だろうか、縮こまっている子をゴブリンの不意打ちから庇う事に成功した。【大楯】の魔法の活躍である、俺が前に出した槍の柄の周りには不可視の障壁が展開されており、ゴブリンが付きつけている明らかに何かよろしくない物を塗ってある錆だらけのショートソードを受け止めている。


「だれ?」


「ん?通りすがりのただ冒険者だ・・さてこの場を大人しく引くなら痛い目には合わないぞ?」

 どうやら俺が助けたのは少女の様である、見た目から何となく魔法使いぽさが見えるので冒険者か何かかもしれないがこちらをぼーっと見上げだれ?と聞いて来たのでとりあえず適当に返しておく、そしてゴブリンにも提案をしてみる。


「ギッ!ギギ!ゲギャ!(何だ!お前なんだ!言葉わかる!)」


「そんな事は良いから死にたくなければ引け死にたいやつはかかってこい!」

 と言ってみたが俺はまだ殺人童貞である・・たぶん(何時ぞや蹴り飛ばした盗賊はノーカウント)・・やはり人に近い容姿の生き物を殺すと言うのは少しは精神的に躊躇してし・・まいたい、明らかに俺の精神は某心得の影響を多大に受けている為か、見敵必滅、サーチ&デストロイを地でいけそうな、まったくこの状況に動じず平静そのものである・・平静を装う必要性すらない現状に少し頭が痛くなる、俺はいつ人をやめたんだろうかと。


「?ギ!ゲギャ!ギギュ?ギギャ!?(?死にたくない!なんで言葉分かる!お前強いか?勝てないか!?)」


「ギギ!ゲ!グギャ!グギャネ!(どうした!いそげ!陽動意味なくなる!なんだコイツ死ね!)」

 俺が攻撃を受け止めたゴブリンは意思疎通が取れることに後退りしながらキョトンとして混乱しているようだ、なんだか話す片言の言葉を聞く限りそんなに頭良くなさそうだが、そんな事を考えていると暗闇の奥から次々に後続のゴブリンが出てき、そのうちの一匹が叫びながら棍棒を振り上げ俺に突撃してくる。


「よかろう!ならば戦争だ!」

 その場の空気か精神力の源のせいか何故かテンションの上がった俺は口からネタセリフを垂れ流しにしながら槍を構え全力で突きを放った、妙に上がったテンションのせいもあるのか俺は気付かずに全力を出していた、実は今まで【身体強化】の力を全力で出したことは無かったりする、良く言うふぃーどばっく?とか体に返ってくる反動とかが怖かったからなのだが俺はこの時神様印の力の一旦を感じることになる。


ヒュッドォン!!「!!?」


「・・・・・・」


「「「はぁ!?」」」

 明らかに槍で突きを放っても出るはずのない音が発生しその槍を放たれたゴブリンは声にならない声と言うより、声を出す暇さえなく暗闇の彼方へと吹き飛んで行った・・あれは確実に生きていまい、その体が夜の闇に飲まれる瞬間ゴブリンの体が回転しながら二つに分かれるのが見えたからな。


「・・・・(あの音はまさか、槍の突きが音速の壁を越えたか?)」


「ギ、ギギ、ギゲギャギャ!?(た、たた、退却退却全力で退却!?)」


「「「「ギ!ギギャ!(り、了解!)」」」」

 どうやら現状を正しく理解したのかただの恐怖からか、一匹のゴブリンが退却の号令を出すと十匹以上居たゴブリンが蜘蛛の子散らすように逃げて行く。


「なるほど、各個バラバラに逃げて全体の生存率を上げているのか・・意外と頭良いのかな?」


「「「(あれは単なる恐怖からだと思う)」」」

 一応の安全を確認して後ろを振り向くと3人の冒険者?が全力で何かを否定したそうな顔でこちらを見ていた。確かに威力が高すぎたからびっくりするかもだが何か違和感が・・。


「んーこっちは問題なさそうだし向こうも終わったみたいだけど・・大丈夫?」


「あ、ああ・・すまね助かった、あんたが来てくれなきゃキャスが大怪我してる所だった礼を言う」


「あ、ありがとうございます」

 どうやら女の子の名前はキャスと言うらしい、たき火に照らされ温かみのある光りを反射するその顔はまだ幼さを少し残した女性の顔だった。


「な、なあ兄ちゃん!今のなんだ!?ドン!って言ったやつ!」


「ちょっと!失礼でしょ!すみません私キャスって言いますこっちのはロゥンです」

 女の子やほかの二人に怪我が無いか右目で確認していると少年っぽい男の子が元気に質問してくるどうやらロゥンと言うらしい、しかしアレは目立つよなどうしよう魔法と言う事にでもしておこうかそれなら風かな・・。


「ん、いや別にいいさ俺はユウヒだ通りすがりの冒険者だ」


「あー俺はマイルだ、あとうちのリーダーは、「おーーい!」帰ってきたみたいだ」

 マイルがそう言うと最初に戦闘が始まった場所の方から体格の良い男性が走ってくる。


「大丈夫か!?別働隊が居たみたいだがそれに大きな音もしたが・・そちらは?」


「えーっとキャスの危ない所とこっちに来たゴブリンを追い払って助けてくれた恩人だな」

 体格の良い男性は走って来るなり皆の心配をしだす、音って俺が出したやつだよね・・。そんな中見慣れない人間に気が付き疑問顔の男性にマイルが分かりやすく説明する。


「何!それはうちの人間が世話になったみたいだな俺は冒険者をやってるイーゲルだ」


「いや俺もここで休憩の予定だったから問題ない、冒険者のユウヒだ」


「しかし、追いやった?結構な量が来たんじゃないかと思ったんだが?」

 イーゲルと言うらしい男性は、礼を言いながら手を差し出してきたので俺も自己紹介をしつつその手を握り握手をしたが中々大きな手であった。だがマイルの説明が気になったのか頭を傾げながら聞いてくる、その姿がその体格と相まって何となくクマのような愛嬌がある。


「それがすっげーんだぜ!槍一突きですごい音出してゴブリン野郎遠くまで吹っ飛ばしたんだ!」


「ありゃすごかったぜ、空中で二つに千切れてたしな・・」


「そうか、向こうまで聞こえてきた音はそれか・・んーもしかして魔法士か?」


「まぁちょっと違うけどそんなところかな?」

 興奮するロゥンと若干苦笑いのマイル、確かに少しグロテスクだったなそんな話を聞きながら俺を見ていたイーゲルの問いに俺は素直に答えた、別に隠しても居ないしあれの結果を魔法だと思ってくれればそれでいいし、まぁ【身体強化】の結果ではあるわけだし。


「そうか、まぁ見た目と感だったんだがな、そうだよかったら今夜はうちのキャンプに泊まって行ってくれ少ないが夕食もあるからな持て成すぞ?」


「いや其処までしてくれなくても、たき火に当たらせてくれるだけで十分だよ。今夜は冷えそうだしな」


「たしかにな、少しずつだが秋も深まってきたし一汗掻いたから風邪ひかないようにしないとな」

 実はこの世界に来た当初から何だか涼しいと思っていたのだけどどうやら秋であるらしい、この世界にも季節感はしっかりとあるらしいが四季もあるのだろうか。そんな事を考えながら俺は招かれるままにその冒険者達とたき火を囲むのであった。





 ここはユウヒ達の住んでいた世界、そして商店街の甘味屋。


「痕跡無いねー」

「うまく消したみたいですね?」

 そこには、3人の女性がお団子を頬張り1人の男性がお茶を啜っている。


「痕跡隠しの常習犯か・・」

「はぁでも経路は割れてるんっすよね?それだったら入ったこっちじゃなくて出た場所を調べた方がいんじゃないっすか?」

 甘味屋の表に設置してある長椅子にだらしなく腰掛け日本茶を啜る男チャラ・ウォン、どうやら意識は覚醒し顔色は戻ったようだが白髪はそのままのようである。そんなチャラ・ウォンの目の前の長椅子には見目麗しい女性、イリシスタの部下達である。


「んーそれは私達じゃ無理ねぇ管理神の存在だけでも世界が歪んじゃうもの」

「え!?そんなに危ないんっすかゴミ世界って、元からおかしな世界だと思ってましたけど・・いったい何が移動したんすかねぇ」

 どうやら調査に来たはいいもののすでに何の手がかりも残っていないようである、この世界からゴミ世界に移動した物が生物なのか無機物なのかすらはっきりと分からないありさまのようだ。


「いろいろあったんですよ、しかしおかしなことと言えばこの世界も妙よね」

「だよねー!この世界に無い物が色々入って来てるし失踪者もいっぱいだしこれも関係あるのかな?」

 どうやらユウヒの世界も妙な失踪が起っていてその事も調査の遅延に繋がっているようである。


「そちらは今調査中らしい、でも私達とは別件だと思うとの事だこれは一度戻った方がいいかもしれないな」

「これ以上は収穫なさそうっすもんね・・俺らが居ないうちに解決してたりしないっすかねー」

「ふふふ、そうなったら次は犯人捜しか証拠捜しかって所ね」

 チャラ・ウォンが楽な現実を求めて甘い未来を想像するも、ニヤニヤと笑う黒髪の女性に甘くない未来を突きつけられる。


「うへぇまだあるんっすねーやっとあの筋肉ジジイから逃げれたと思ったのに・・」

「あれあれ~?こんなに可愛い娘に囲まれててそう言う事言うのぉ?」

「・・悪性メガネフェチに腐女子にバイセクシャルとか・・それに俺ばばぁはちょっと・・・はっ!!」

 あまりに疲れ切っていたのかダレ切っていたのか、この男はあまりにも不注意な言葉を口走ってしまうそのことに後から気が付いたとしても覆水盆に返らず、溢れた水は怒りの津波を呼びチャラ・ウォンと周りの空間を襲うのであった。


「なるほどBBAばばあですか、確かにあなたより年上ですが・・」ピシミシッ!

 そんなどこか固い言葉と同時に何故か甘味屋の表の柱に入るヒビ、


「あらぁ悪性だなんてぇ・・ふふふ」パリン!

 と言う寒気の走る微笑と共に甘味屋の窓ガラスが触れてもいないのに割れ、


「うふ、うふうふうふふふ」ガタガタガタ!

 壊れたような笑い声に反応するかのように揺れ始める店内。


「いやこれは言葉のあやと言いますか!?って神力漏れてます漏れてますって!」

 そして地面に尻餅を付き慌て青ざめる男、その後・・彼の姿を見た物は・・・・。


「いぃぃぃやあぁぁぁぁ助けてセンパァァァイ!?」



 いかがでしたか?風邪を言い訳にしたくないですが変になってないと言いのですが・・。


 今回はファンタジーでよく出る亜人種のゴブリンに出演してもらいました、後はこの世界の冒険者事情も少し香ればいいかなと思ってます。

 それではまた次回ここでお会い出来ることと早く風邪治れと願ってさようなら~

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