プロローグ
始めましてヘクトって呼んでください。
このたび初めての小説を書かせていただきます超初心者です。
一応小説の書き方など斜め読みし(ぉぃw プロットなども作ってみましたがこんなんでいいのかな?って状態です。これから少しづつ慣れていけたらと思っていますので生暖かい目で見ていただけたら幸いです。
2017.01.15 大幅修正済み
『プロローグ』
「・・・理不尽です」
そこは遥か雲の上、周囲には悠然と流れる雲から突き出した切り立つ、針のように天へと伸びる山々。
「どうしよう・・・やはり先輩から聞いたあの手を、しかし・・・」
地平の先の先、世界すべてを視界に捉える事の出来そうな場所には、一人の女性が物憂げな表情で宙に立ち、美しい金色の髪を吹きすさぶ暴風に乱される事なくフワフワと漂よわせていた。
「・・・それでは私もアイツと同じに・・・」
まるで創り物のようで本来なら美しい筈の顔は、何故か苦しそうに歪められ一対の瞳は硬く閉じられその奥を伺う事は出来ない。
「・・・お願い、してみるだけでも価値はありますよね・・・価値は」
無言で目を閉じ続けていた彼女は思い悩んでいた何かを決心すると、覚悟を決めたように今まで閉じていた瞼を開き、その金色の瞳いっぱいに美しい大地の景色を映した。
「ではまず管理委員会に許可申請をしなければいけませんね!」
優しい黄金色の女性は、笑みを浮かべ元気よくこれからの行動方針を告げると、踵を返す様に身を翻し、軽くステップを踏むとそのまま姿を虚空に消すのだった。
とある夏の某日 14:35 日本国都内某所
「・・・・・・」
名も知らぬ男が一人、周囲の日の光とは対照的な暗く感情の籠らぬ表情で、肩を落としフラフラと危なげな足取りで繁華街を歩いていた。
「俺の、俺の9年間、いつかは来ると思っていたけど・・・まさか、こんなに突然だなんてな、はは・・・」
影を背負った彼の姿は、柔らかそうな生地の半袖シャツにGパンと言う、夏には良く見受けられるラフな格好で、言い方を変えるなら地味である。表情のせいか着崩れても見える服の裾を揺らし、何か辛い事でもあったのか、彼は呻くように呟きながら夏の陽射しから逃げる為、無意識にアーケード街へフラフラと入っていく。
そのアーケード街は普段から人で賑わう場所であるものの、ランチタイムもそろそろ終わりとあってか、右へ左へと体がぶれている男にぶつかる者が現れるほど混んではいないようだ。
「・・・はぁぁ、明日仕事だったっけ? でもこんな気分じゃなぁ・・・休むか? 休んじゃう・・・ん?」
一般的社会人として問題のある発言をしている男がふと視線を上げると、商店街の一角にある共用のごみ置き場前で、何か呼びかけのような事をやっている女性に目が行く。キャッチか何かであろうか、通りかかる人々はその金色の長い髪が目立つ、少し変わったスーツ姿の女性から目を逸らして無視しているようだ。
何を話しているのか気になった男は、またフラフラとした足取りでごみ置き場へと歩いて行く、その姿は傍から見て完全に不審者のそれである。
とあるどこにでもありそうなアーケード街で、場違いなほど美しい金色の髪を揺らす女性が、必死な表情で声を上げていた。
「・・・」
「すみません! どなたか私のお願い聞いてもらえませんか! 」
「・・・」
そんな女性の姿にちらりと視線を向けるも、すぐに視線を逸らすとそのまま足早に歩いていく男性。
「あう・・・あ! そちらの方! せめてお話だけでも聞いて―――・・・うぅ」
視線を感じ振り返った女性は、こちらを見ていた男性に再度声をかけるも、慌てたように立ち去る・・・やはり男性。そんな事を繰り返している女性は、あの時山々を見下ろす様な絶景から姿を消した優しい黄金色の女性である。
「(キャッチ? ・・・あれかな、見た目で捕まえてパクッといく美人何とかか? ・・・ついて行くと黒い服の大男が出てくるパティーンか?)」
周囲の人間に声をかける日本人離れした美しい女性を見て、この男がそう考えるのも無理はないだろう。事実周りの男共も、夏の昼下がりに現れた場違いすぎる美しい花に吸い寄せられるように近づくも、チラリと金色の輝くような瞳を向けられただけでその美しさに気後れし、同時に有らぬ疑惑を懐き尻込みしているのであった。
「はぁ・・・日本の男性は比較的女性に優しく安全な人が多いと先輩に聞いていたのですが・・・う~ん?」
一方、彼女は今の状況が想定外であったのだろう、肩を落として困ったような表情を浮かべると、溜息を漏らしてボソボソと疲れた声を洩らしている。そんな女性を男性達が遠巻きに見詰め、多種多様な溜め息を漏らす中、彼女へゆっくりと、しかし真っ直ぐと近づく一つの人影があった。
「なぁ? ・・・俺でよかったら話聞くけど? (聞くだけだけど)」
その人影は、やる気を感じさせない目と表情で俯く美女を見詰めると、何の考えもせずただ思った事をそのまま口にする。
「!? ・・・ぁ」
予想外の状況に心が落ち込んでいた為か、男の接近に気が付かなかった女性は、声の聞こえた方を様々な驚きの感情が伝わる表情で見上げると、目の前の冴えない男の顔を見詰めて目を見開き小さな吐息を洩らす。
『!?』
またそんな男の行動を見ていた周辺の男性達も、女性同様驚いた表情でその状況を凝視するが、
「勇者だ・・・勇者が現れたぞ!?」
「くそ! 自分にもっと勇気があれば・・・!」
「俺・・・アイツが失敗したらあの子に話しかけるんだ・・・キリッ」
次いで彼らから漏れ聞こえてくる声は、どの声を聞いてみてもなんとも締まらない会話ばかりであった。
「「いやそれ死亡フラグだから」」
そんな締まらない会話はあちこちでなされており、似たような会話をする男達は、固唾を飲んで『ゆうしゃ』が引き起こした行動の結果を見守る。
「お、お願いを聞いていらい!? ・・・きいれいらられふのれふか?」
「お、おう・・・」
「(((ドジっ娘キターーー!!)))」
優しい黄金の女性が舌を噛み、男が苦笑を洩らし、そして見守る男達の心が一つになった時から、この物語の歯車は大きく角度変えて動き始めるのだった。
どうも初心者作者Hekutoです・・・どうでしたか?てか読んでくれた人いるのかしら?w
なるべく読みやすいようにと思って作ってみましたが何分・・・文系能力が乏しいもので「文法おかしいぜプギャーw」とか言われそうです(´・ω・`)。
まぁ長さ的には、プロローグなんでこんなものかな?とか本編?はもっと短くなったりして?もしくは長すぎになったり?とか思っています(謎。
次回は、リアルの状況とココの反応しだいですが投稿できたらいいなとか思ってます(ォィ
それでは、またココで会えるといいですねwさよ~なら~。