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一人百物語 2

1.要注意現 2.元気か? 3.オートマタにあらず

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/21


1.要注意現場


男の子が突っ込んで来るっ!

飯野さんはあわてて自家用車のブレーキを踏み、ハンドルを切った。

次の瞬間、男の子の姿はフロントガラスにぶつかる直前で消えた。

金色っぽい色の自転車に乗った、学生服姿の中学生くらいの男の子だった。

道路を右に曲がったすぐ先にあり、事故が多発している横断歩道にさしかかった時の事だった。

以後、飯野さんは同じような体験はしなかったが、その場所では異様に事故が頻発しているらしかった。



2.元気か?


以前同じ職場だった村松さんの話。

その日、村松さんはまだ早い時間に目が覚めた。窓の外はぼんやりと明るくなってきたところだった。

ふと布団の足元を見ると、知らない男が立っていた。

「げんきか?」

その中年の男性は村松さんににこにこと笑いながら言った。

え?と思ってもう一度見るともう姿は無かった。


いまだに誰かわからないという。



3.オートマタにあらず


ある人の話。

『夜中に隣の部屋の弟がギターを意味もなく鳴らし続けるので、文句を言いに部屋に行ったら、弟は友達の家にお泊まりで不在。

部屋の中には事故死した友達の形見だと言ってたギターがぽつんとあった。

翌日帰って来た弟に確認すると、ギターが勝手に鳴るから友達に相談に行ってたとのこと。

もちろんギターは理由を言ってお返しさせました』






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