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寄せ集めでも英雄パーティーになりたい  作者: 礫(レキ)
第1章 神官討伐
9/14

いざ魔族領へ

ミリーナを仲間に加えた僕達は、最後の目的地の大神殿を目指すことにした。

ジークの話では、最後の神官と大神官は大神殿にいるという話だ。

森を抜けると大神殿までの道が見えてきた。

誰が道の真ん中に立っているみたいだ。

「誰かいるね。」

「あー、あれはギルドの本部長だな。なんか企んでる顔だな。」

と、ウィルが嫌そうな顔で言った。

「えっ?またなんかあるの、もういい加減普通の冒険に戻りたい。」

リリーも、愚痴っぽくウィルに続いた。

ここんとこ、強敵の連戦続きだったからみんなちょっと嫌気が差してるみたいだ。

「何か用なのか?」

ウィルは顔を歪ませながら嫌そうな表情で言った。

「ははは。どうも、嫌われてるみたいだね。でもね、君達のためにここは片付けといたんだよ。」

その言葉に、一同が凍りついた。

ここには、南の神官の部下達が身を寄せてたはず。

その家族も。

「ギルド本部長!何をしたんだ。ま、まさか全員虐殺したのか?!」

僕は思わず心の叫びをそのまま口にしてしまった。

ギルド本部長は顔を引きつらせながら、

「心外だな。君達は僕をそんなふうにみてたの?

死者は1名、その他はけが人なしですよ。安心して下さい、南の神殿の方々は皆無傷です。」

「死者は誰だ。」

ウィルが、ギルド本部長の胸ぐらを掴んで言った。

「愚問だな。ウィル、大神官以外無いだろ。」

ウィルの腕を捻り、ギルド本部長がウィルを突き飛ばした。

「よく、西の神官が大人しく応じましたね。」

と僕が不思議そうに言った。

「誠心誠意、説得しましたから。」

と、ヘラヘラ言うので全く説得力が無かった。

リリーが白い目で、

「どうせ、あなたもこうなりたいですか?みたいな感じで脅したんでしょ。」

と、ギルド本部長を蔑む様に言った。

「当たらぬとも、遠からずだな。」

西の神官が後方から現れ、言った。

「ミリーナ、皆心配してた。父上には会えたか?」

ミリーナは下を向いて、

「はい。最期も立派でした。」

西の神官は、頷いて、

「奴らしい、最期だったようだな。最期まで勝手なやつだ。」

と言って西の神官は去って行った。

「と、いうことは依頼完了ということだな。」

ウィルはニヤっと、笑って言った。

リリーも、バンザイして、

「ヤッター!やっと解放だ。」

と、言って大喜びした。

「そういえば、なんでギルド本部長はここにいるんですか?」

ギルド本部長は、ちょっと口籠りながら

「ランクの更新をね、しないといけないかな?と思って。」

ウィルがすかさず反応し、

「ランクの更新?この前やったばかりじゃないか?」

「いや、メンバーも増えたし、短期間でみんなかなり強くなったみたいなんでね。」

ウィルは、不審に思いながら渋々了承した。

通常、定期更新は、紙で通知されるらしいが、今回は、ギルド本部長から発表して貰う形になった。

「ウィルA+、もふもふB+、リリーB+、メグA-、マークC-、ジークC+、ミリーナB-。以上。」

一同、顔を見合わせてびっくりして声が出なかった。

「ちょっと上げすぎじゃないですか?僕なんてDからBですよ。」

ギルド本部長の後ろから、目つきの悪い男が出てきて、

「コイツ等?神官3人倒したって奴は。ランクは?」

「は?Sなし、しかもCとかいるってありえないよ。こいつ等を本当に11番目にする気か?確実に全滅だぞ。」

「話がこじれるからしばらく向こうへ行っててくれ。」

ギルド本部長が、イキナリ、出てきた男を追いやった。

「すまなかった。話が途中だったね。本題はここからで、現在緊急事態が発生している。魔族領で活動中のトップパーティーが1人を残して死亡し、戦力の均衡が崩れた。」

ウィルの顔色が急に変わった。

「次の依頼はトップパーティーに合流しろとかですか?」

ギルド本部長は首を横に振り、

「いやいや、奴はがいるのは魔王城の近くだから流石に君達を向かわせるわけには行かないよ。」

と言ったあと、口を抑えた。

ウィルの眼光が更に鋭くなり、

「奴とは、誰のことだ。」

ギルド本部長は暫く考えて、

「ま、いつか判ることだからね…、ミライのパーティーがミライを残して全員死亡、ミライについては単独で魔王に挑むと連絡があったまま音信不通、近くのパーティーに合流する様に言っているが、なにぶんトップパーティーが先行しすぎて追いつけそうにないのが実態。」

と、言ってウィルの腕を掴んだ。

「今、君が行っても何の役にも立たない。」

ウィルは、唇を噛んで、

「クソっ!」

と悪態をついた。

「君等への依頼は、手薄になった、大神殿近辺の魔族領の魔族掃討になる。君等が最終防衛ラインになる為、そこが破られると一気に崩壊する。重要なのがわかって頂けただろうか?」

僕はため息をつきながら、

「言いたいことはわかりますが、僕達はあなたの部下でもなんでもないので目的以外は自由に行動します、目的はなんですか?」

「目的は、魔族の四天王の討伐だ。それができれば防衛ラインが崩れることはない。四天王の内の1人はミライのパーティーにより討伐済みだ。よってあと3人。」

「了解しました。請けるかどうかは皆と相談してきめるので後日返事します。」

と言って、僕達は、ウッドタウンに帰ることにした。

帰り道はあまり、楽しく話すという感じではなかったが、ウィルのことが気になったので、ちょっと話をした。

「ウィル、1人で行こうとしちゃダメだよ。」

ウィルは図星だったのか、びっくりした顔で僕を見て、

「そ、そんなことは考えてない。」

と、分かり易い反応をしていたのでリリーとメグにウィルに貼りついてくれる様にお願いした。

ウッドタウンへ出発する前に、ギルド本部長と一緒にいた男に、

『全滅するからやめておけ、お前のパーティーは、まともなのがウィルくらいしか、いねーんだから。』

といわれたのも頭の痛いところだ。

ギルド本部長によると、実際のところその男の言う通りで、魔族領に入っている勇者パーティーはS−以下の者はいないということだ。

Sランクがいない僕達になぜ行けというのかがいまひとつ腑に落ちない。

とはいえ、このままでは不味い…僕等ならできること、僕等でなければ出来ないこと…あっ。

ウッドタウンに着いて、少し休んだところでジークを呼び出した。

コンコン。

「なにか、用か?」

僕は目瞑って、

「君は、僕等を使って何をしようとしているんだろう?」

ジークは僕の問いかけに、慌てて、

「な、なにを急に言ってるんだ。本当のことを言わなかったのは悪かったが、君達をどうこうする気はない。」

僕は、ジークの言葉を流して、

「いいかいジーク?僕が前にいた世界の魔族、悪魔と呼んでいたが、彼らは人の言葉は使い人を惑わし、人を貶めそして何もかもを喰らい尽くす、君がそうでないといいきれるかい?」

ジークは、黙ったまま首を横に振った。

「僕は、これから魔族領へ行こうと思っているけど、君を信用しきれてない、大事な仲間を君に殺されるわけには行かない、それで思いついたことがあるんだ。」

ジークは、恐る恐る口を開いた。

「いったい、なんだ。それは?」

僕は、目を見開いて言った。

「人体実験だね、君を利用した。」

「拒否したら?」

「この場で君を殺す。」

僕は、覚悟を持ってジークを見て言った。

「それじゃ、納得するしかないな。」

僕は、ジークにリリーを呼んで来る様お願いした。

リリーは、ノックなしにいきなり入ってきた。

「なに、なに。何の用なの?」

「お願いがあるんだ。僕は、魔族領に行くことを決めたよ。ただ、今の僕達の力じゃ魔族には対抗できない、君に魔族の息の根を止める薬を作って欲しい。」

リリーは、仁王立ちして僕を睨んでいる。

「あのね、私は何もないところから薬を作り出す魔術とかないからね、そんなお願いなんて叶えられるわけないでしょ。」

僕は、半笑いでジークを指差した。

最もジークは、かなり嫌な顔をしていたが…。

「ん…?」

リリーは、事態を飲み込めていないようだった。

「だから、魔族であるジークを好きな様にしていい、ただ期限は、最大1ヶ月だ。」

リリーの目はジークに釘づけになった。

「何してもいいってこと?」

僕はちょっと間をおいて、

「許す。」

と言うと、リリーは大はしゃぎでジークを連れて出ていった。

これで、リリーの薬の開発が進めばある程度の勝算が見込めそうだ。

あとは、個々のレベルアップか…、僕も含めて。

コンコン。

「今、よろしいでしょうか?」

ミリーナが入ってきた。

「はいはい。どうしました?」

「あの?リリーさんから聞いたのですが、魔族領に行くことになったと。」

早いなぁ。口止めはしなかったけど…。

「私、戦力になりますか?」

そういえば…、ミリーナってなにが出来るんだろう?その場の乗りで仲間にしたけど戦力構造全然考えてないよね、うちのパーティーって。

「というか、ミリーナって神官系の魔術?ってことなのかな?」

ミリーナは首を横に振り、

「神官系というと回復系や自然魔法系と思われますが私の家は代々暗黒魔法を得意としてますので、暗黒魔法と独学の蘇生魔法がメインになると思います。」

そ、蘇生魔法?そんなものが使えるの?

「え?蘇生魔法…ってそんなのありなの?」

「誤解しないでください、条件付きです。3分以内もしくは瀕死の場合しか適用出来ません。」

なるほど、そういうことか…これはつかえるかも。

「蘇生と仮死を一緒には可能?」

「はい、でもなんの意味が?」

「ははは。聞いてみただけ。気にしないで。」

僕は頷いて、

「君はすごい戦力になる、よろしくね。」

「それを聞いて、安心しました。私はこれで。」

そう言って、ミリーナは部屋を出ていった。

あとは、マークとメグとウィルか…。

ウィルが大人しくしているとは思えないな…、様子を見に行った方が良さそうだな。

コンコン。

ウィルの部屋に行ったが予想通り居なかった、メグが一緒の筈だがメグの部屋に、いるのかな?

コンコン。

メグがいたが、ウィルはいない。忘れていた、責任感とか皆無な生き物だった。

とはいえ、恐る恐る聞いてみる。

「あの〜ウィルは?」

…沈黙が続く。

「なんで?」

僕は、言いづらそうに

「多分、一緒に居てくれって頼んだような気がするんだけどね。」

メグの顔色が悪くなった。

一気に雰囲気が悪くなった気がする。

「いないの?」

「自室にはね。」

「私が悪いの?」

来た、そう言うパターンか。

「そうは、言ってない。知らないか聞いてるだけ。」

「どうせ、私が悪いと思ってるんだ。」

あー、聞かなきゃよかった。

「そんなことはない。じゃ、他あたるよ。」

「行く!」

「え?」

すごい顔で僕を睨んでる。

「嫌なの?!」

「いえ、そんなことは。」

なぜか、敬語になってしまった…こういうことに慣れている人には、わかるはず僕の気持ちが…。

さて、誰に聞くかな…、マークに聞いてみるか。

コンコン。

「あ、もふもふさん。」

「ウィル知らないか?」

「いないのですか?」

マークも当然の様にメグを見る。

メグは当然のように目をそらす。

マークは白い目で、

「そーなんですね。メグさん、見てなかったんですね。」

そうやってストレートな物の言い方をするんじゃない。

「ぼくは知りませんが…たぶん行ってしまったかもしれません。」

「やめてくれ…。他あたってみるよ。」

なんか伝達手段があればなぁ。電話とかないしな、ここの世界の人ってどうやって連絡とってるんだろう。

「メグさぁ。この世界って電話とか無くて不便とかなかった?」

メグは、僕の顔をまじまじと見て、ぷっと笑った。

「相変わらず、勘が鈍いんだね。こっちの世界の方が全然便利だよ、全部テレパシーみたいので話出来るし、映像も頭な入ってくるし、やったことないの?」

ん?ん!

「じゃ、メグ。ウィルと連絡取れるじゃないの?」

「え?取りたいの?」

こ、こいつは…。

「はい。」

メグは面倒臭そうに、ウィルに連絡してくれた。

「ウィル…。いまどこ?帰ってきてよ。もふもふが騒いでる。私のせいだって。え?面倒に巻き込むな?じゃあ勝手にしなよ。」

え?おいおい…なんでキレるの?

「大神殿で待ってるって。」

ふぅ。ギルド本部長が止めてくれたかな…取り敢えずはセーフだな。

後は、リリーの薬待ちかな。

大神殿の地下牢で、話し声が聞こえてくる。

「もう勘弁してくれよ。」

「なにをだ。」

ウィルが、ギルド本部長に拘束されている。

ギルド本部長が、

「親友の奥さんを見殺しにしたら、俺がミライに殺されちゃうよ。」

と、ウィルを見ながら言った。

「そんなに危険か?」

「危険すぎだ…味方と一緒に動きなよ。」

ギルド本部長は、首を横に振り

「君は勘違いしてる。君が思う程君のパーティーは弱くないし、君が思う程君は強くない。これを肝に命じるべきだ。」

そう言うと、ギルド本部長はウィルに背を向け歩き出した。

「お〜い!だせよ!」

「しはらく頭を冷やせ。」

ギルド本部長は、吐き捨てるように言って去って行った。

「クソっ!」

ジークは、リリーのラボで仁王立ちしていた。

「まずは血かな?」

リリーは目を光らせながら、注射器を握っていた。

ジークから数本の血液をとると、顕微鏡で覗き始めた。

「う〜ん、ヒューマンとかではなくどちらかというとモンスターに近いかな?あれ?なんか動いて?」

リリーが薬剤を慌ててかける。

「な、なにこれ?用意してよかったわ、成長停止剤…。あんたらヤバいわね、血を流すとそこから新しい魔族がでてくるの?」

ジークは、天井を向いたまま

「あまり言いたくないが、ここはまだ魔力がすくないからいいが、強い魔力が充満してたらえらいことになったぞ?」

リリーが半笑いで、

「そういうところいいわね。大事なところを隠してるのって魔族っぽくて気に入ったわ。」

成長が止められた魔族になりかけの物体に対して、リリーの実験が始まった。

毒物に関しては、ほぼ効果がないということが分かった…というよりは中和能力が桁違いらしい。

次に各種モンスターの血液を注入していく…通常拒否反応とかでるはずだが、それどころか、成長停止剤の効果を和らげるているみたいなので、今度は直に注入した。

「発想を変えましょう、回復効果のある薬草を注入するわ。」

注射器で回復効果のある薬草を注入すると、どんどん肉塊は小さくなったがあるところで止まり、また元の大きさになった。

「ふ〜ん。ナルホドね。わかってきたわ、これならどうかしら。」

リリーのラボの奥から小瓶を持ち出してきて、その中の液体を注射器で注入する。

先程と同じで小さくなりそこで停止したかと、思ったら破裂し、小さな塊となりピクピクと動いて止まった。

「驚いたわね、知能生命体への攻撃も可能なのね。」

ジークは呆れ顔で

「こっちが驚きだよ…。あんたなにを隠し持っているんだ。」

と言った。

「でも、分かったわ。あんな攻撃するってことは、相当追い詰められたってことでしょう?」

リリーは先程の小瓶と奥から別の小瓶を3本持ってきて、残りの血液と調合し始めた。

その液体を注入すると、小さな肉片は暴れ始め次第に末端から壊死はじめ灰となり消失した。

「あんた、凄いな。」

ジークは、自身に降りかかるかもしれないと恐怖を感じながらも短時間で、完成させたリリーの能力に正直に称賛した。

「でも、疲れたから寝る。」

リリーとジークは2週間不眠不休で薬の作業にあたっていたので、疲労の限界だった様だ。

「魔族は必ずしも、睡眠は必要ではないが今は寝ておきますか。」

リリーが目覚めると既にジークの姿はなく薬はそのままだった。

「処分はしなかったんだね…。」

リリーは薬を持って、もふもふの元へと歩いて行った。

もふもふのところには、ジークとメグも来ていた。

リリーは、キョロキョロして、

「ウィルは?」

僕はちょっと言いづらそうに、

「ちょっと、用があって大神殿の方に…ね。」

と、誤魔化した。

リリーは、ホッとした表情で、

「なら、よかった。魔族に血を流さしてはいけないってことを伝えたかったの。」

「でも、ウィルの旦那って四天王倒したんだよね。知ってるよね、こんなこと。それだけなんだけど。」

僕は、少し考えて、

「その話は、しばらく伏せといてもらっていいかな?」

リリーは怪訝な顔をして、

「なぜだ。」

「まだ情報か足りなすぎる、魔族だって全てジークと同じかわからない。もっとサンプルが必要だ。」

僕は、苦し紛れに答えたがちょっと無理があったようで、ジークから異論が出た。

「無理がないか?これからの戦いは今までとパターンを変えないといけない、知らせないで戦うのは無理だ。」

う〜ん。やっぱり、避けては通れないよな。

ウィルが暴走しそうだけどしかたないか。

メグがボソッと一言呟いた。

「凄い薬だけど、どうやって魔族の体内にいれるの?」

僕はダメだな、防御専門だし、メグをチラッとみると、

「私は、召喚だから無理。」

となると、ジークをみると、

「私は、非戦闘員だからな。」

だったよね。リリーをみると、

「無理に決まってるだろ。」

それは、そうだな…マーク?ミリーナ?

ガチャ。

「話きいてましたけど、僕もミリーナも無理ですよ、できるのは恐らく師匠だけじゃないですか?」

ウィルか。

「そうね、一番いいのは弾丸に入れて体内で爆発させるのがいいから、ウィルならそういうの得意だと思うわ。」

ま、いいたいことはわかるが、説明が酷く面倒だな。

「じゃ、明日大神殿に向けて出発するからみんな用意しておいてくれ。」

あー、明日面倒だな。

『なにがだ。』

「あれ?誰かな?」

『もふもふ。私を忘れたか?』

間違いない。ウィルだ。

これが噂のテレパシー電話…僕にも使えるようになった。

「ゴメン。ウィルだね、初体験なんでビックリしちゃって。」

『私に何の用だ。』

ま〜。言いづらいけど言うしか無いよね。

「伝えたいことが3つかな?」

『聞こう。』

「魔族にトドメを刺す薬が完成しました。」

『ほう。どういう効果だ?』

「体内の血液に触れることで壊死します。」

『私の術が必要と言うことか?』

「皆、その様に言ってます。」

『理解した。』

ウィルがこころなしか、ちょっと嬉しそうだ。

「その薬を作成する過程で、ある事象が発生しました。」

ちょっと間が空いてから、

『なんだ?』

「血の周囲に微量の魔力でもあると魔族が生成されます。それは、魔力により強大な魔族が現れるとのことです。」

『そうか。』

「我々は、明日そちらに着きます、待ってもらえますか?」

少し間が空いて、

『私は、今地下牢に閉じ込められている、皆の助けが必要だ。』

「了解です。」

ふぅ。難局を乗り越えたかな?

翌朝、予定通りウッドタウンを出た。

「ウィル上手く説得できそう?」

メグが珍しく心配してくれたみたいだ。

僕はちょっと笑って、

「心配してくれるなんて、珍しいね。」

気分を害したみたいで、

「心配はいつもだ。頼りにならないからな。」

「話はもうついたから、心配いらない。ありがとう。」

その話を聞いてたリリーが、

「な〜んだ。もう解決か、つまらないね。」

とみんなのムードが一気に変わった。

やっぱり心配してくれてたみたいだ。

大神殿がみえてきた。

「ウィルって大神殿で何やってるの?」

メグがボソッと言ったので

「地下牢にいるらしい。」

「え〜!何やらかしたのあいつ。」

大神殿の前で待っていた、ギルド本部長に、

「魔族領に行くことにしました、あとウィルを回収に来ました。」

「地下牢の鍵は開いてるから連れて行って…たのむよ。」

そういうと、ギルド本部長はウッドタウンの方に歩いて行った。

僕達は、大神殿に入り、新大神官に挨拶したあと、

地下牢に向かった。

地下牢では、ウィルが背を向けて座っていた。

「ウィル!迎えにきたよ。」

「行くよ、魔族領へ!」


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