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10 女戦士

 仲間の強さは本物だった。

 一人では、低能力では苦戦する敵をあっさりと倒してくれる。

 おかげで命の危険を感じずに済む。

 というより、ヒロハルは何もしない方が良い。 

 能力が低すぎて、下手に動くと足手まといになるからだ。



 ヒロハルの仕事は、何もせずに立ってる事。

 これでいいのかと思ってしまうが。

 下手に何かすると問題が増えるので、何も出来ないでいる。

 それでも仲間は文句も言わずにいてくれる。

 それどころか、ヒロハルに気をつかってくれる。



「無理しなくていいから」

 前に立って怪物と戦う女戦士は、豪快に言い放つ。

「あんたはそこで立ってればいい。

 俺が前に立つからな」

 自分の事を俺という彼女は、そう言って前方に立つ。

 左手に持った盾で怪物の攻撃をしのぎ。

 右手に持った斧で怪物を叩き斬りながら。



 仲間として採用した彼女は、豪快に戦っていく。

 強靱な肉体を駆使した動きは、まさに戦士。

 実際、戦闘部族の出身だという彼女は、戦士として迷宮で活動していた。

 その能力は確かに戦士にふさわしい。



 もっとも、ヒロハルが彼女を採用したのはそんな能力ではない。

 豪快でありながら他人を気遣う事が出来る性格。

 そして、責任を果たし、嘘を言わない誠実さ。

 これを感じ取ったからだ。



 実際、彼女は最前列で敵の攻撃を受け止めるている。

 最も危険な立ち位置なのにだ。

 それを自分の役割と理解し、率先して実行している。

 だから彼女を仲間とした。

 レグナという、異邦よりやってきた褐色の肌の女戦士を。



【能力値】



レグナ


18歳


レベル 5


 体力 17

 敏捷 12

 知恵  8

 意思 12

 魅力  8



【能力値】



 魅力の低さ故にまともな仲間に恵まれず。

 しかし、戦士として優れた能力があった為に様々なところで採用され。

 それでも居心地の悪さと、結局は魅力故に放逐され続け。

 流れ流れてヒロハルの居た迷宮に流れ着いた。

 そんな彼女は、戦歴を重ねてレベルを上げ、この能力値を持つに至っている。



 性格が良いだけでなく、この能力である。

 採用しない理由が無かった。



 実際、前に立って怪物の攻撃を受け止めてくれる。

 背丈にせまろうかという大型の盾を構えて。

 これも片手で扱うには思いだろう斧を軽々と振り回して。

 迫る敵を次々と霊気結晶に変えていく。



 その姿は頼もしいものだ。

 女にかける言葉ではないだろうが。

 だが、そう言うとレグナは、

「おう、ありがとうな!」

と笑顔で応えてくれる。

 少し照れくさそうに。





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