第一章 第十話 『相性不明!』
たぶんこの話はチャットしながら書いてたのでgdgdです。
マジすいません。
「あァ? 舐めた口聞いてッと焼殺しちまうぞォ」
「できるもんならやってみやがれ」
カチン。
相手の頭の中で何かが弾けたような感覚を感じた。
……と、次の瞬間怒りの形相をしたデュアラが俺に向かって馬鹿正直に炎剣を持って突っ込んでいく。
ただ、その速さはかなりのもので避けられないほどだった。
ま、もちろん普通の人間ならだが。
身体能力が底上げされている俺はいともたやすく炎剣を避ける。
ついでに避け際に肘打ちをヒットさせた。
「グ……」
デュアラの顔が苦痛に歪む。
体勢が悪かったのであまり力が入らない攻撃だったが、それでも紋章の加護によって攻撃力が大幅に上げられている俺の攻撃は相当のものだったようだ。
「はん、焼殺するんじゃなかったのか?」
俺はまたもや挑発する。
理由はただ単に相手を怒らせて攻撃の単調化を誘うためだ。
「……あんま調子のんなよォ」
デュアラはそのまま立ち上がると何やら両手を下に向けて静止する。
何をしているんだ?
もはや単調化通り越して固まってるし。
「来ないならこっちから行くぞ?」
姿勢を低くし、潜り込む様な形でデュアラに跳びこむ。
俺は勝利を確信した。
「にィ」
が、俺の拳がデュアラにぶち当たる直前。
気味の悪い笑みが目に映った。
「カミヤ、下ッ!!」
「え」
俺がそれを確認せずに体をひねらせた直後、炎の柱が床から噴出した。
この距離だと避けられない────
「ぐああああッ!!」
左肩が炎柱に巻き込まれ、焼けるように熱い痛みが広がる。
実際、焼かれているんだけど。
痛みに床をのたうち回る俺に、奴は近づいてきた。
「少しヒヤッとしたなァ。俺が罠を仕掛けていなければ負けていたかもしれないなァ。まァどちらにせよ俺をヒヤッとさせた程度じゃ勝てねェという事だ。そのままの意味でも、炎を操る俺は常にアツアツという意味でもだァ」
「ちッ……」
俺は肩を抑えながら立ち上がる。
足元がおぼつかない。
「カミヤ」
「こっちに来るな……」
後援に来ようとしたクオリナを俺は止める。
相性が悪いのに無理して戦わせたくないからな……。
「いいねェ、パートナーいいねェ、そういうのを見ると益々殺したくなっちゃうよォォ!」
ドォンッ。
デュアラの両手の炎が弾丸のように打ち出された。
それをギリギリで俺は避ける。
「遅っせぇんだよ!」
「……ならァ」
不意にデュアラの両手の炎が混じり始めた。
炎は1つの大きな塊に形成されていく。
だが俺はそんなのに構ってやるつもりはない。
「先手必勝ッ!」
俺は近くのテーブルに置いてあった水入りのコップを手に取ると、奴の炎塊に思いっきり振りかけた。
ジュワという音とともに蒸発した水によって辺りが一時的に曇る。
その一瞬の隙を俺は逃さない。
「ッ!?」
「終わりだ糞野郎」
デュアラは炎塊を投げつけようとするが、俺の方が断然早い。
俺は懐に飛び込むような形で駆けぬけ、
渾身の力を込めた拳は、一直線に奴の顔面を捉えた。
「その程度の力で俺に勝とうと思ったのが間違いだったな」
俺は奴が倒れるのを見て、呟く。
数秒後、俺も床に倒れていたのだが。
神也君、早く神を土下座させて下さい。
展開遅すぎです。