表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
田舎王子と6人の婚約者  作者: nayaminotake


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/80

第55話 田舎王子とお約束の修羅場

----------------------------------------






爆弾を投下した詩織の言葉をそのままスルー出来るはずもなく、今俺の部屋へ二人が来てる・・・

「ねぇ、雅これ説明してくれるよね?」

そうリビングに勝手に作られた認証式のドアを指さし、彩羽がかつてない程の圧でオーラを放つ

「い、いや、これは、僕の知らない間に・・・出来てたというか・・」

詩織は自慢げに胸を逸らし詩織を煽る

「フフ、これは私とみーくんの愛のゲートなのwベランダから何時でもみーくんの部屋に行けるから、これはもう同棲?きゃw」

両手で頬を押さえて、恥ずかしそうに喜ぶ詩織を見て、ギギギと音がしそうな動きで彩羽が俺を睨む


「ほぉーへぇーそうなんだぁーー」


「い、いや、彩羽先輩落ち着きましょう僕も正直何がどうなって・・「ひど~ぃwみーくん!私と一緒にお風呂もはいったのにぃー」」


「「!?」」


「ほ・ん・と・う・な・の・?」


今日もしかしたら命日になるかも知れない・・そんな時・【ガチャ】


「なんだ?雅、風呂入るのか?」

















「え?七星さん?!」






「「は?」」





どういう状況なのか、七星さんが脱衣所から濡れた金髪を垂らしてヒョコっと顔を覗かせた


「え?なんで七星さんが!?俺の部屋の風呂場から!?いや、出てこないで!服をーー!」

そのままタオルで前を隠しただけの姿で出てこようとする七星さんから慌てて顔をそむけると、目の前にいた二人が目にもとまらぬ速さで七星さんの肩を掴んで脱衣所に入っていった。


『・・・』【・・・・】〈・・・!・・〉


数分後・・・


テーブルには4人が座っており俺は肩を竦めて俯いていた。


「そんじゃ、説明してもらおうかな!」


「えー私はさっき説明した通りでぇwみーくんと半同棲してるのwねーーーw」


「アタイは、旦那さんのお世話をする為に隣の部屋に越してきたんだ」


「「「!?旦那!!」」」


キョトンとする七星さんに


「え!?ちょっと、七星さんは俺との婚約が嫌であんな事したんじゃないの!?」

七星さんは少し恥ずかしそうにして口を尖らせて

「静流って呼んでくれよ・・若しくは【オマエ】でも・・いいぞ・・」


「「はぁ?!」」


「ちょっと静流さん?名前で呼んで貰うのはまぁあ100歩いや1万歩譲っても【オマエ】で呼ぶのは認められませんよ?」

「アンタねぇ、距離詰めずぎ!アンタ距離感バグってんの!?」


「え?いや、七星さ「静流!」・・・静流さ「静流!」・・静流・は、「!!呼び捨て!」あ、あの俺の話「「ずるい!私も!」」・・・詩織も彩羽も俺の話し・」


少しだけ落ち着く様に3人を諭して話を続ける


「まず、静流は僕との婚約に反対してたけど、これはどうゆう状況?」

恥ずかしそうにモジモジしながら静流は

「いや、だってよぉー旦那さんがさぁーーアタイの事を「俺の女」って言ってくれてよぉーそんでぇーうぅぅ」

顔を赤くしてモジモジする静流はバッ!と顔を上げると

「アタイ、旦那さんに付いてくって決めたんだ!惚れたんだ!だから・・その・・これからも御側に置いて下さい・・」


え?なに・・これがあの七星 静流なの?・・雰囲気変わり変わりすぎじゃない!?


「みーくん(雅)俺の女って言ったの?!?」

「記憶にないけど、【解放】の時にそんな感じの事を言った様な・・・」


呆れる二人は、モジモジしてる静流を睨むと

「まぁその事は、一旦置いておくとして何でここに静流さんがいるの?」

「私置いておけないけど・・そもそもどうやって此処に入ったの?」


モジモジと静流は指をさすと、その先は例のベランダからの理不尽なドアだった

「!?まさか!・・」

慌てる詩織はスマホで何やら調べ始めた

「!?やられた・・まさか施工業者まで息が掛かっていたとは・・・」

俺がどういう事なのかと確認すると、詩織は諦めた様子で俺達にスマホの画面を見せた

【認証登録】

〇一堂 雅

〇二階 詩織


・・・・・











〇三宗 恵美

〇四葉 彩羽

〇五十嵐 凛

〇六橋 空

〇七星 静流





「!?え?私も!?・・」

そう言うと彩羽はドアに手を掛けると、【ピィン】という電子音とともにドアが開いた

「ほ、本当に開いた・・・」

詩織はため息を付きながら


「流石、各家の現当主は抜かり無いわね・・・」


驚く彩羽に呆れてる詩織を他所に、静流は俺の怪我してる右手をそっと触ると


「旦那さまが怪我治るまで、アタイが旦那さまの右手の代わりをするからよ!そ、その、アッチの世話も、母さんに教わってるから・・さっそく今夜・・



「「ちょーーっと!」」



その後も盛大に荒れるのだった・・これが本でしか見た事無かった【修羅場】と言うやつか・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ