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田舎王子と6人の婚約者  作者: nayaminotake


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第36話 田舎王子 映画関係者と顔見せする

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彩羽に励まされてる間に、雑誌の方の打ち合わせは終わり鳳さんが俺たちを呼びにきた


「あれ~?もしかしてーお邪魔でしたでしょうか~ぁ?www」


俺達の雰囲気を察したのか、相変わらずの小悪魔な笑顔でからかってくる


「え、えーと、別ににそんな事ないですよねーー彩羽先輩」


「え?ええ、茜さん嫌だなーーもうーからかわないで下さいよーー」


二人は慌てて取り繕うとニヤニヤした鳳さんに案内され【第一会議室】に通された。


奥の席には、竜崎さんとその横には同じく眼鏡をかけた艶やかな黒髪のショートカットの女性が何やら話し込んでいた。

此方に気付くと竜崎さんは軽く微笑み手を振って挨拶した、黒髪の女性は席を立つと丁寧に頭を下げて一礼して自己紹介を始めた。



「わたくしは、〈君の事を決してわすれない〉の原作者で今回の撮影で監督を務めます、亀山かめやま すずと申します」


そう言うと軽く微笑んだ、その口元に小さな黒子がありその微笑みに妖艶さを纏わす、今日は正装なのかベージュのスーツに身を包んでいた。

背格好は竜崎さんや鳳さんと並ぶとハッキリ判るが恵美と同じくらいか少し高いくらいの身長でスタイルはスーツの上からでもわかる女性らしい体つきだった。


俺の背中を軽く鳳さんが叩き


「すずと青葉と私は同じ大学の同級生なの、本当はもう一人要るんだけど・・これでも4人とも凄くモテて大学時代は4聖女様と呼ばれていたんだから!」

竜崎さんも亀山さんも全く興味なさそうに、鳳さんの話を華麗にスルーすると俺の方をみた。


「僕は、一堂 雅と申します、この度このような大役を頂きありがとうございます」

そう亀山さんに頭を下げ挨拶をした。

亀山さんは竜崎さんにそっと耳打ちする。

「ねぇ青葉・・お父さんから聞いてるのと全然違ってて物凄い好感が持てるんだけど!?」

「はぁぁ・・あんたのお父さん・・相変わらず娘離れが出来ないのね・・・あれが素の雅君なのよ・・」


二人の会話を他所に対面の席に鳳さん、彩羽、俺の順で座った。


「少し遅れてる様だし、キャスティングの説明をしますか!」


竜崎さんと亀山さんは頷いて、亀山さんが部屋の真正面にあるスクリーンの横に立つと概要を説明し始めた。


まず、撮影開始日は5月中旬からで学生なのを考慮して基本的に土日を使って進めるとの事、学生以外の役者の撮影は平日行われ撮影時間を効率的に使っていく内容が説明された。

撮影予定については、7月初旬までに終了として審査機関の査定期間も考慮し放映は8月初旬となった。

かなりスケジュールが押している為、撮影開始までにメインキャストが揃ったパンフ撮影をゴールデンウイーク中に行うようになった。


「ここまでで、何か質問はあるかしら?」


亀山さんから質疑に応じる時間を与えられた、横で彩羽が手を挙げる。


「先生、台本はいつ上がるのでしょうか?」

その彩羽の質問に対し、亀山さんは「ふふ」と含み笑いをすると自分の席に戻りカバンから一冊の冊子を取り出した。


「この通り台本は既に出来てます!ご安心を本日メインのキャストが揃い次第、全員に渡します!」

ポンポンと冊子を手でたたき自慢げに胸を逸らす。

「ところで、そのメインのキャストはどうなります?俺が主人公の【花田 はじめ】なのは、分かりますが彩羽先輩はどっちのヒロインになるんですか?」

そう質問してる俺の横の彩羽を見ると、慌てた様子も無いので恐らく自分に役は事前に知ってるのだろう、まぁ当然だよな。


「そうねぇ、彩羽ちゃんの役は【花田 葉子】で義理の妹役になるわ」


「そうなると、もう一人の幼馴染【双木 しおん】は誰なんですか?」


「それはね・・「【ガチャ】遅くなりました!」



















・・・・・??詩織?





会議室に現れたのは、詩織だった・・・・

これには彩羽も驚きを隠せないようだ、口を大きく開けてアワアワしてる。


「みーくん、彩羽ちゃん!これから宜しくね!w」とウインクする詩織に反応出来ないでいると亀山さんがコホンと咳払いし詩織に俺の横に着席するように促した。


「えー彼女が【双木 しおん】役の二階 詩織さんです、まぁ知り合いだとは思うけどこれからこの3人のメインキャストで撮影が始まるから宜しくね!」


そういうと詩織が俺の腕に抱き着いてきた


「みーくん、これから宜しくね!」


「ちょっと!なに抱き着いてんの!詩織はなれなさい!」


クンクン・・詩織は俺の胸のあたりを嗅ぐと・・・「臭い・・他の女の匂がする・・・」というと俺の胸のあたりに頬ずりを始めた。


「ちょっと!詩織さん!なにしてるんですか?!」



上目遣いでこちらを見ると「えーー匂を上書きしてるんだよーーーw」と暫くのあいだこの羞恥プレイが続いた。


彩羽をはじめ、他の3人からは白い眼を向けられたのは言うまでもない・・・・






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