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田舎王子と6人の婚約者  作者: nayaminotake


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第23話 田舎王子再び撮影される

波乱の新学期が始まり、1週間が過ぎ周囲の喧騒も落ち着き・・・・・は、しないがある程度慣れてきた頃

学校からの帰りに彩羽先輩から声を掛けられた。


「雅、これから茜さんにアンタと呼びだされてるから一緒に付き合ってもらうわよ」


そういうと、俺の返事を待たず手を取り歩きだした。

何処に向かうかも告げず、ただ俺の手を引き足早に進む彩羽先輩の束ねられた緑掛かった髪から覗く耳は赤くなっていた。


街の大通りを抜けて、ビルの合間にある大きめの公園に着くと撮影スタッフたちの集団が見てた。


彩羽は集団がみえると慌てて手を放して、自分先にその集団の方に駆けていった。

とりあえず、彩羽の後を追って向かうと簡易的なテントがいくつか用意されていてその前には鳳さんと竜崎さんがなにやら真剣な表情で打ち合わせをしていた。


俺に気付いた鳳さんは軽くスタッフに声をかけると、呼ばれたスタッフは小さめのテントに入っていった。

「雅君悪いわね急に呼び出して」

悪いわねと言いながら全く悪びれることなく鳳さんは笑う

「え・・と、彩羽先輩に何も聞かされてない内に、ここに連れてこられて・・・」

そう答えると、知っていてかのように鳳さんは頷いた。

「今日は5月号の撮影なのよ」

「はぁ?今月末発売分でしょうか?」


「うんうん!・・・・・あったっ!」

自信たっぷりな表情で腕を組み頷く、鳳さんの後頭部を軽く竜崎さんが叩いた。

「あんたねぇ・・・主役に説明もせずに何威張ってんのよ!たっくっ!」


「だーーてー、雅君に説明しても逃げられそうだしーーーーそれに意味もわかんないだろうしーーー!」

後頭部をさすりながら、恨めしい目で竜崎さんを見て鳳さんは言う

竜崎さんは呆れた顔で、鳳さんを見ると深いため息をつき俺を見る

「ほら・・あんたがチャンと説明してないから制服のままだし・・・・全く・・・まぁいいわ・・」

そういうと俺の前にカメラワークを確認する仕草で角度を確認すると、青木さんを呼んだ

「さえ!(青木 冴香さんの愛称)Aパターンで行くよ!準備よろ!」

竜崎さんの指示に敬礼のポーズで答えると俺にウインクをしてさっきスタッフの入っていった小さめのテントに消えてった。


その様子を眺めてると、背中を鳳さんに押されて

「ほらぁ!進め進め!!」

とさっき青木さんの入ったテントに押し込まれた。

「「「久しぶり!だね(やな!)雅君!」」」

そういうと前に担当してくれた、青木さんをはじめ、赤坂さん、黄瀬さんがテントの中央に置かれた椅子に手を差し出し

「「「早く座ってねー」」」と促した。

鳳さんはポンと背中を押すと

「そんじゃ内のスターを預けたよー!」

と手をヒラヒラ振ってテントを後にしていく。

茫然と見送ると後ろから両腕を青木さんと黄瀬さんに抱えられて椅子に誘導される・・・胸あたってます!

青木さんは、軽く今日の撮影を説明してくれた。

「えーと今日は街デートをイメージして、相手に合わせた衣装と髪型を何パターンか試すから宜しくね!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

もはや何を言っても無駄だと悟ったおれはパンツ姿になって無表情を貫いた。


20分後・・・・


「出来ました!」

そうテントの外のスタッフに声を掛けると外のスタッフについて撮影現場に向かった。

向かった先は、花壇の近くにあるベンチだった。

【彩羽さんはいります!】


声の方を向くと、いつもの<ツン>な雰囲気を全く感じない穏やかな笑顔の彩羽先輩が、

春を連想させる軽装に軽く被ったカンカン帽を風で飛ばないように手で押さえこちらに歩いてきた。


彩羽先輩に見とれる俺の顔を下からそっと覗きこむと、輝くエメラルドグリーンの瞳が優しく揺らめき

「雅君、どうしたの?ぼーとしちゃってw」


姿は彩羽だが、雰囲気から喋り方までまるで別人だ


「あ、え、と・・・彩羽?先輩?・・・?」

そう当たり前の事を聞き返すと、その日の天気のような晴れ渡る笑顔でわらっていた。



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