2話 うどん大好きエルフさんの住人増えた
俺の目の前に立っている美女、彼女はA級クラン【夜の翼】の幹部の一人、スゥ。
その見た目はまるで神話に出てくる女神のような美貌とスタイルを持っている。
髪は金色で長く伸びており腰まで届くほど長い。瞳は青色でぱっちりした目に整った鼻筋、唇は薄くピンク色の艶やかな口紅をつけているかのように輝いている。
服装は白いドレスアーマーを身に纏っており、胸当てがしっかり彼女の胸の大きさを強調しているし、露出度が高いため彼女の美しいボディラインがよく分かる。
当然モテる。
彼女は数少ないうどんの理解者であり、うどんが好きなせいか俺に良くしてくれていた。
「な、なんでここに……?」
「ん? なんか暇だしついていこうかなーって思ってね♪」
「暇だから!? いや、俺、追放されたんですよ!?」
「いや、あの、そ、それに! 私もちょうど都会に疲れたし、せっかくだし、田舎に行きたいって思ってたのよね。せっかくだし、サヌキの実家ってどこにあるのかと思って? せっかくだし、案内してもらえる?」
せっかくだしが多い。どうせだしならかつおだしかこんぶだしが……。
そんなしょうもないことを考えていたらスゥさんが真っ白なほっぺたをぷぅと膨らませて俺を見ている。
「ねええ、聞いてるの?」
「あ、はい。けど、俺の田舎はもう滅んでいて……」
「そっか……ごめん」
「いやいやいや! でも、そーっすね。いっそ、そこに新しい村でも作ろうかな。一応、俺、村長の息子だったんで、継ぐ権利はあるんじゃないかと」
「へぇ、いいじゃない! 面白そう!」
え? この人、旅行じゃなくて、暮らす気?
「え? スゥさん、もしかして一緒に暮らす気ですか?」
「ば、ばばばばばか! そ、そんなわけないでしょう! ……まだ、同棲はちょっと、レベルが高いっていうか……」
「い、いや、そういう意味じゃなくて、村で暮らす気ですかっていう……」
俺がそう言うとスゥさんは顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせている。
そして、スゥさんは、両手のひとさし指をつんつんさせながらぼそりと呟く。
「わ、わかってるよぉ。そんなことぉ。それより、行くの行かないの?」
そう言って釜茹でうどんに浸かったのかってくらい真っ赤なスゥさんがこっちを涙目で見ていた。
読んでくださりありがとうございます!
もし!
★面白い!
★続きが読みたい!
★更新してほしい!
★応援してる!
★うどん食べたい!
と、少しでも思ってくださった方は、
【広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★にしていただけると嬉しいです!】