第二章45話「灼熱惑星2」
瑠花と琴理は当初の計画通り、身体にオーラを纏った状態で目的地である、溶岩を探す必要があった。
瑠花「そういえば目的の物って溶岩の中にあるんだよね?どうやって見分けたらいいのかな?」
琴理「そうね、まずは溶岩を見つけて、それらをかき分けて、明らかに色が違う液があればそれね」
瑠花「明らかに違う色をした液?」
琴理「ええ、本来溶岩は赤黒い液体なんだけど、アバム液はそういう黒い要素がなくて、赤どころか純度が高いからオレンジ色をしているのが特徴なの、イメージで言えば水の中に浮く油みたいな感じで見つかると思うわ」
瑠花「うわぁ、わかりやすい~」
瑠花は琴理から情報を聞くとそのまま溶岩に向けて走りぬく、
・・・・・・
アトリーは瑠花と琴理の様子を遠目で見守りながら野生のドラゴンが近づいてこないか、確認していた
アトリー「う~ん、期待していたのとは違って凄く暇だね~」
アトリーはドラゴンの気配がまったく感じれないため、退屈していた。
アトリー「とりあえずこのまま一定の距離から見守るしかないね」
・・・・・・
数十分後
瑠花「ふう、とりあえず溶岩地帯には到着したね、ちなみに高純度って溶岩の深さって関係あるの?」
琴理「ないわね、とりあえず何処にでもある可能性があるから、溶岩の中から手分けして見つけるしかないわね」
瑠花「え?溶岩を触れと!?」
瑠花は溶岩をじっと眺める・・・
瑠花「無理じゃないかな?だって溶岩だよ?研究してた頃でもアバム液を素手で触ったことないよ?」
琴理「でもすくう物なんて用意してないし、どうする?」
瑠花「そうだね~、オーラ壁を分厚くして潜ることは出来ないのかな?」
琴理「出来るけど、溶岩の中はかなり厄介よ、だって溶岩ってねっとりとしてるから身体に絡みつくとどんどん身体が重くなるから力がないと沈んでいくの、それでも行く?」
瑠花は琴理の説明を聞き、「ひぃ」と声を出すと同時に「ごめん、やっぱり無理」と断る
琴理「それが賢明ね、まあ、瑠花なら【変化支配】でどうにかできるかもだけど、その場合、アバム液までどうにかしてしまいそうだからね」
瑠花「瑠花、は~い、それじゃあ宇宙船に戻ってバケツとスコップ取ってくるよ~」
瑠花はそう言うと走って宇宙船に戻った、琴理は瑠花についていく。
・・・・・・
アトリー「おお!!もしかしてこの気配は!!」
アトリーが強い気配の方を向くと、その数キロから黒い点のようなものが見えた、そしてそれが徐々にアトリーの居る方角に近づいてきているのがわかった。
アトリー「来たわね~~、さて、これは武器無双で肉塊ハンバーグにしてあげるわ!」
アトリーはそういうと【負荷支配】を使い、大地から大量の岩や溶岩を浮かび上がらせ、それらに負荷を与え、数百万という無数の武器を作りだす!
アトリー「う~ん、材質はあまりよくないけど、私の能力にかかれば世界最高峰の硬度くらいにはもっていってあげるわ!」
アトリーはそう言いながら数百万の宙に浮いている武器をドラゴンの居る方角に放つ!!
アトリーの合図で放たれた武器は全て数キロ先に居るドラゴンに命中する!!
ドラゴン「ぐぉおあああああああああああああああああああああああ!!!」
辺り一面の空間が震える程の雄たけびが鳴り響く
アトリー「おお~、あれでまだ死なないか~、結構ドラゴンってタフなんだね、なら第二波と第三波と行きましょうかね」
アトリーはそう言うと再度岩石や溶岩を浮かび上がらせる
アトリー「さて、いつまでダーツの的で居てくれるかな」
・・・・・・
瑠花と琴理は再度宇宙船に戻り、そしてバケツとスコップを手に入れると先ほどの溶岩の所まで戻っていた
琴理「アトリー・・・かなり力を振るってるわね」
瑠花「そうだね~、アトリーちゃんも楽しそうでよかったね!」
琴理「あれじゃあドラゴンが可哀そうだわ・・・」
琴理はアトリーの攻撃を受けているドラゴンに同情しながらも、自分達の成すべきことを行う
瑠花「よ~し!これで今からスコップですくっていけばいいんだよね!いくよーーーー!!」
瑠花は腕にオーラを集め、勢いよく溶岩にスコップを刺す!
するとズブッっと刺さりながらそのままゆっくりと溶岩の奥にスコップが入っていく
琴理「ちゃんとスコップにもオーラを纏っているわよね?」
瑠花「もちろん!じゃないとただのスコップだからすぐに溶けちゃうよ~」
瑠花がそういうと溶岩に刺したスコップを持ち上げようとする・・・・だが
瑠花「重い!?!?」
琴理「でしょうね、溶岩だって元は大雑把に言えば岩、それが液体化してるだけだから軽くはないわね」
瑠花「うう~~~、ファイト~~~~!!」
瑠花は身体全体に力をこめ、思いっきり溶岩をすくいあげる!
琴理「うわぁ!?危ないわよ!!溶岩のぶっかけってどんなマニアック層でも受けないわよ!?」
瑠花「お、重かった~~、いなみに溶岩のぶっかけって何?」
琴理「こっちの話よ、気にしなくていいわ」
琴理は失言をしたとばかりに口に手を当て、瑠花がすくいあげた溶岩を眺める
琴理「残念、この中にアバム液はないわ、ということで見つかるまでレッツ!溶岩救い!」
瑠花「腰・・・」
瑠花は青ざめながら溶岩をすくっては投げ、すくっては投げを繰り返した、そして瑠花がすくいだした溶岩を琴理が判別し、アバム液がないか探す
・・・・・・
アトリーは先ほどまで武器を放っていたドラゴンが空中で動かなくなってからずっと眺めていた
アトリー「逃げずに留まられると私も困るんだけどなぁ~、仕方ない後は光線で押し出すしかないかな」
アトリーが考えるとアトリーの手元から強大な光線が放たれ、それはアトリーから見れば数キロ離れて豆粒程度にしか見えないドラゴンに見事命中する!そしてその光線の影響でドラゴンが奥へ奥へと吹き飛ばされる
アトリー「よし!発火性のオーラを使わなかったから安全!これで当分仕事がなくなったな~、あ?」
アトリーはふと周りの気配を感じた
アトリー「ドラゴンの気配が・・・20?」
アトリーを囲むように複数のドラゴンの気配があった。
アトリー「え~~、一匹撃退したら群れで来るって、虫じゃないんだからさ~」
アトリは呆れながらも笑い、今度は身体全体にオーラを纏い、20体が居る各方向に向けて、先ほどと同じ程の強力なオーラ光線を放つ!!
アトリーから見ればまだ距離的に豆粒程度のドラゴンだが、それ全てを命中させ、吹き飛ばしてしまう
アトリー「次来たら巨大な槍を作って大事に張り付けてやるからね!それが嫌なら近づかない事をお勧めするわ!」
・・・・・・
琴理は遠くでドラゴンの相手をしているアトリーを見て考えていた
琴理(流石、自分で言うだけあって攻撃の精度が物凄く高いわね、しかも命中率も凄いし、無駄な攻撃が一切ない、きっとお母様方にかなり鍛えられたのね、羨ましいわ)
琴理がアトリーを見ながら考えていると、瑠花がその場で座り込んでしまう
瑠花「うう、腕が痛いよ~~」
琴理「少し休憩しましょう、ドラゴンに関してはアトリーがちゃんと対応してくれてるからゆっくりで大丈夫よ、宇宙船に戻りましょう」
琴理は瑠花を抱きかかえ、そのまま宇宙船に戻る
それを遠くから感知しているアトリーは考える
アトリー「あれ?私ってもしかして瑠花姉様がアバム液を見つけるまで不眠不休?」
・・・・・・
【宇宙船】
琴理が瑠花の身体の疲労を回復させていた。
琴理「疲労を取るのと、マッサージの両方をやるわよ、アトリーだってずっと見張りをしてもらうわけにはいかないからこっちも急ぐわよ」
瑠花「そうだね、アトリーちゃん凄いよね、あんな簡単にドラゴンを一掃しちゃうなんてね、」
琴理「そうね、でも元々の力で言えば私や瑠花も容易に出来てたわ、だから早く試練を終えて元の力を取り戻さないとね!」
瑠花「そうだね、」
琴理は瑠花の疲労・肉体回復が完了するとすぐに先ほどの場所まで走って戻る
・・・・・・
瑠花「ねえねえ、琴理、私ちょっと思いついたことがあるんだけどいいかな?」
琴理「別に瑠花が思いついたことならいいけど・・・」
瑠花は琴理から許可を貰うと、瑠花は勢いよく、溶岩の中に手を突っ込む!!
琴理「瑠花!?」
瑠花「さっき走ってて思いついたんだ、だからもし私のイメージ通りなら!!」
瑠花がふぅ~~っと息を吐き、一気に吸い込むとオーラを一気に放出し、能力を使う
瑠花【変化支配 固体化】
瑠花が触れている手から真っ直ぐ一直線状に溶岩を個体化させる、そして個体化させた溶岩を瑠花が掴み、再度能力を使う
瑠花【変化支配 硬質化】
瑠花が液体から個体化させた元溶岩だった岩石は瑠花の能力、【硬質化】によって堅い材質へと変わる
瑠花「これで~~~~~」
瑠花は身体全体にオーラを纏い、掴んだ岩石をごと溶岩を上にすくいだす!!!!
溶岩は勢いよく宙に舞い空中は溶岩で溢れていた!!
琴理「瑠花!?何やってるの!?」
瑠花は瞬時に自分の手元の岩石をほどき、足元にあるバケツを掴み、宙に舞う溶岩をしっかり眺める
瑠花「よし!!見つけた!!!」
瑠花はそのままオーラを使い大地を蹴り、標準を合わせた所に一直線に飛んでいく!!
琴理も飛び上がった溶岩が落下し、勢いが増す前に溶岩より上に飛び上がり、避難する
琴理「瑠花!?どこ!瑠花!」
琴理が瑠花を探していると、落下している溶岩の中に瑠花の姿があった
琴理「瑠花ーーーーー!!!」
琴理は慌てて瑠花の元まで溶岩を足場にして吹き飛ぶ!!
そして瑠花をキャッチしたと同時に安全地帯まで避難する!
瑠花「ふう、ありがとう~琴理~~、キャッチしたまでは良かったけど、そこからの方法を全然考えてなくてね~」
琴理「馬鹿!!やるならちゃんと説明してよね!!危うく二人共死んでたかもしれないのよ!」
瑠花「ごめんなさい、」
琴理「まあ、無事だからいいわ、それで見つかったの?」
瑠花「うん!見てみて!」
瑠花はそういうと嬉しそうに琴理にバケツの中身を見せる、そこにはオレンジ色に輝く液体が浮かんでいた。
瑠花「アバム液でしょ?」
琴理「そうね、これは間違いなくアバム液ね、流石瑠花、偉いわ」
瑠花「ありがとう~~琴理~~」
瑠花はバケツを置くと、琴理をぎゅ~~と抱きしめる
琴理(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!最高!最高のひと時だわーーーーーー!!!!)




