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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第二章42話「第四関門 九騎神使ネロ2」

瑠花はネロから距離を取り、策を考える


瑠花(正直、このままオーラだけで勝負してても拉致があかない、それどころかネロさんの手のひらの上だよね、ならここで勝つには・・・能力・・・【変化支配】!!)


瑠花は能力の使用を視野に入れる、だがネロを一撃で撃破する程の破壊力を持つ能力の使用方法が瑠花自身思いついていなかった。


ネロ「もう限界ですか?万策は尽きましたか?ですがそれも仕方ありません、今の瑠花さんは力を奪われています、またここにきて私に挑みに来てください、何度でも相手になりますよ」


ネロは悪意も何もない慈愛に満ちた笑顔で瑠花に問いかける。

そして瑠花はそんな優しさに満ち溢れたネロの言葉に瑠花は答える


瑠花「お断りです!そもそも一度妥協したらずっと妥協しちゃうじゃないですか、だから私はこの一回でネロさんを倒すよ、でもありがとう、やっぱりネロさんは優しいね、帰ってまた話そうね」


瑠花はネロの言葉を断り、両手にオーラを集める


瑠花(私の変化支配の使用方法は主に【材質を変える】ことを考えてた、でももし、対象の物質を脆くする術があればもしくは・・・)


瑠花はそう考えると両手に溜めたオーラに能力を込めて、足元に向けて放つ


ズゴオオオオオオオオ!!!ブシャアアアアアア!!


瑠花が足元の地面に変化支配の能力を混ぜた攻撃を放ち、地面に大きな大穴を開ける、そしてその穴から水が噴き出しアトリーの結界内は水しぶきに満たされる


アトリー「ああ!せっかく水を全部除外してたのに!範囲を広げないと」

琴理「辞めなさい、瑠花は何か考えがあるみたい」


アトリーが咄嗟に結界を広げようとしたところを琴理が止める


琴理「瑠花はきっと策を思いついたんだわ、見て、さっきまでの表情とは全然違うわ」


アトリーが琴理から言われ瑠花の方を向き、表情を見ると、瑠花はネロに向かって笑みを浮かべていた


瑠花「見つけたよ、突破口、これならネロさんでも通るよね」

ネロ「・・・・・・」


ネロは瑠花の先ほどとは違う破壊力を目の当たりにし、今この場で成長したんだと確信した


ネロ(本当にこの子は天才としか言いようがないですね、まさかこの絶望的状況で、私に勝つ確率が0%という状況で勝つ確率を上げて来た、不可能を可能に変えて来た・・・それを咄嗟に出来るのは天才・・・としか表しようがないですね)


ネロは先ほどとは違い、本格的に構える。

そしてネロの手元から水で出来たような青いトライデントが現れる


ネロ「いいでしょう、やっと今の私と対等になったということですね、なら私も本格的に戦わせて頂きます」


ネロはオーラを最低限にし、身体全体に漂うように纏う。


琴理「成程、守備向けのオーラ術ね、オーラにわざと波を作ることで、衝撃を緩和させる波の幅がクッション性を生み出す能力、遠距離特化の戦法ね」

アトリー「確かあのオーラ膜のデメリットって耐久性は上がるけど、オーラに波が出来る分威力が落ちたり、上手くオーラが乗らないことから、オーラ攻撃力が大幅ダウンするんだよね?」

琴理「その通り、だから近接戦では絶対にやらないオーラ技術なのよ、だから正直どんな戦い方をするのか興味があるわ」


二人がネロのオーラ技術の考察をしている間に瑠花とネロは互いに攻撃する


瑠花「はあああああああ!!!」


瑠花はネロに向けて先ほどと同じ変化支配を乗せた拳を向ける!!

だがネロはそれをかわし、瑠花に向けて槍を突き立てる!!

瑠花はそれを回避するためにあらかじめ足に溜めておいたオーラを使い、無理な態勢から無理矢理ネロの攻撃を回避する!その時の反動のデメリットを含めたうえでの瑠花の作戦だった。


瑠花(変な態勢から無理にかわしたから変なダメージが残る!?でもあの槍に当たったらアウト、いや、それはお互い同じか)


これはどっちかが一撃を入れることで勝負が決まる、瑠花は拳を、ネロは槍を、


二人は手が届く距離で刹那の時間の中、攻防を繰り広げる、だがそれは長くは続かなかった、

均衡を先に崩したのは瑠花だった。


瑠花(ダメ!!もう回避に使うオーラが!!もっと足元オーラを流さないとなのに!)


瑠花はオーラが酷使したことでガス欠状態になりつつあった。

そしてオーラが足りなくなった足は耐えることが出来ずに瑠花はその場で足を崩してしまう


琴理「瑠花!!」

アトリー「瑠花姉様!!」


二人から見て最悪の状況だった、そしてネロは最高の状況が生まれ、そのチャンスを逃す事なく、瑠花の心臓に目掛けて槍を刺す!!


ガギィギィギィギィ!!


琴理とアトリーは咄嗟に目を反らした、ネロは間違いなく勝ちを確信した。


琴理(ダメだった・・・そうよね、やっぱり瑠花に楽をさせるのは間違っていたんだ・・・)


琴理がそう考えているとアトリーから声が掛かる


アトリー「琴理!見て!!」


アトリーのテンションの高さから咄嗟に琴理はアトリーの示す先を見る


それは瑠花とネロの方角、


ネロは確かに瑠花の心臓部に槍を突き刺していた、だが瑠花の身体から槍が『貫通していなかった』

それどころか瑠花から血が出ていなかった。


ネロ「!!!?」


ネロが瑠花に刺した槍は霧のように散っていた、その原因を作ったのは瑠花の咄嗟に出した左手だった。


瑠花はネロの槍を左手で守ろうとした時、変化支配を宿した左手に槍が接触し、変化支配の効果に乗っ取り、そのまま槍の材質を軟化させた、そしてそのまま材質が変わったことにより存在が保てなくなった部分は消滅したのだ。


瑠花(そうか、ネロさんという的ばかりを意識してたけど、別に槍に触れて相手の戦力を奪うことも出来たんだ、これなら戦える!!)


瑠花は偶然見つけた突破口に駆け出すように即座に態勢を立て直し、ネロにカウンターを仕掛ける!!


ネロ「まだです!恩恵!加護!!」


ネロが多くの恩恵や加護を発動させ自身の身体を守る!


瑠花「そんなものーーーーー!!!」


瑠花は恩恵や加護事ネロを狙う、恩恵や加護はネロを包み込むように纏う、


瑠花(ダメ!冷静になって!相手はきっと能力を強制停止させる加護を張ったかもしれない!ならここでは)


瑠花はそのままネロに拳を叩きこむ!だがそれは能力やオーラを乗せていないただの拳だった!


ドン!!


瑠花の拳はネロの恩恵や加護の結界を乗り越えてネロに直接届いた


ネロ「うう・・・」


大きく隙が出来たネロは痛みに耐えながらも距離をとり、治療をする。

瑠花はそのままネロの元に走る


瑠花(もうガス欠なんだ!もうこの一撃で!!)


瑠花はネロの元まで全力で走り抜ける!ネロはそれに抗うように自身の元まで走ってくる瑠花に向けてオーラ砲を何発も放つ!瑠花はそれらを全てかわし、ネロの元まで近づく!


瑠花「うおおおおおおおお!!」


瑠花はネロの近くまでたどり着くと飛び上がる動作をする!ネロはその動作で咄嗟に頭部周辺への攻撃だと認識し、先ほどの攻撃の反省を生かし、物理攻撃無効の加護も追加で付与する!


そしてそれがネロの身体全体に纏う前に瑠花は能力を込めた拳を下から狙う!!


ネロ(下!?まずい!上から結界を張ったから下に到達するまで2秒近くかかる!?)


瑠花は飛び上がる動作フェイントを加え、ネロの下から能力を込めた一撃を心臓部に向けて鋭い角度で狙い撃つ!!


ズボォ!!!!


瑠花の拳がネロの胸部を貫いていた。

そしてネロはそんな状況を把握して瑠花に微笑みかける


ネロ「おめでとう、完敗です、本当よく頑張りましたね、瑠花さん・・・」

瑠花「うん!私の勝ちだよ!ネロさん!」


ネロはその言葉を聞き、少し悔しそうな表情のまま霧のように消滅した。


瑠花「もう・・・優しいんだか・・・厳しいんだか・・・どっちかにしてよ~~」


瑠花はそのままその場に倒れる、そしてたまたま近くに落ちていたネロレプリカが落とした証を拾い、時間を掛けて再度立ち上がり、粋水花を掴み照らし合わせる。


瑠花「これで4つめ・・・でもこれ・・・地上に戻れないかも・・・」


瑠花はそういうとオーラを切らしその場で気を失ってしまう


琴理「瑠花!!」


琴理が気を失い倒れそうになった瑠花を支える


アトリー「流石瑠花姉様、圧倒的不利な状況からの大逆転!お見事です!」

琴理「そうね、今回ばかりは本当に瑠花はよくやったわ」


琴理とアトリーはそっと瑠花を抱きしめ、その後の事を考える


アトリー「さて、戻るんだけど、私このままの状態で上に戻れるけどどうする?」

琴理「お願いするわ、私には特に試練なんかいらないからそのまま地上に戻って」

アトリー「おーけー!それじゃあちゃんと瑠花姉様持っててよ~~」


アトリーはそういうと琴理の手を掴み、琴理と瑠花事オーラで包み込み、そのまま適度な速度のまま地上に向かい、宇宙船に戻る。


・・・・・・

【水惑星 6日目試練完了】


アトリーは琴理と瑠花の二人をそのまま宇宙船まで運び、琴理はその流れで瑠花をお風呂に入れる


琴理「アトリー、貴女も手伝って、正直、こんな可愛い水着でずっと戦ってたと思うと凄いわね」

アトリー「そうだよね、もし水着が壊れでもしたらネロって言う人に串刺しにされる前から死んでたよ」

琴理「確かに!!それは盲点だったわ!徐々に瑠花の水着が破けて、はだけて、綺麗で尊い肌が徐々に露わになる・・・そんな視点で観察していれば!!」

アトリー「うわぁ、よくもまあ瑠花姉様がこの状態の中で言えるね・・・それ」

琴理「それもそうね、アトリー、瑠花をちゃんと持ってて、私は湯舟の中でそっと瑠花の水着を脱がして、身体を洗って、身体を堪能して、身体を温めてから、服に着替えさせて、寝室に運ぶから」

アトリー「今、私欲の動作が混ざってなかった?」


っと二人はワイワイしながら瑠花の手当を行い、寝室に運ぶ。


琴理「ふう、これで後は目を覚ますまで安静にね」


ふうっと一息つく琴理はこの先の事を考える。


琴理「次は・・・灼熱惑星・・・外に出るだけでも大やけど、そして常に空気は燃焼しているから酸素量は少ない、そしてなにより・・・」


琴理は自身の【波動支配】から生み出した波動を眺める。


琴理「私の能力が使えない・・・」

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