第二章33話「出陣!!2」
瑠花はサンドワームに一撃を放つ!だがサンドワームの身体は固く、瑠花の攻撃ではまったく傷がつかない
瑠花「うそ~~~すっごく堅いんだけど~~痛ったぁ~~」
瑠花は考える、そこで琴理が大きな声で瑠花に言う
琴理「能力を使いなさい!!能力を込めてもう一度攻撃しなさい!!」
琴理は瑠花にアドバイスを送る、瑠花はそのアドバイスを聞き、考える
瑠花(能力を使う、私の【変化支配】を使って、以前は物質を変換させてハンマーを生成した、多分琴理が言ってるのはサンドワームの分厚い皮膚の性質を変化させてから攻撃しろってことだと思うだからえっと~~)
瑠花は考え、とりあえず自分の能力をオーラと共に混ぜ、拳に纏う
瑠花「まだこの能力の細かい事は全然わからないけど、なんとかなるよね!!もう一回いけえええええええええ!!!」
瑠花はそういいながら再度気絶しているサンドワームに向かって能力付の攻撃を放つ!!
ジュボ!!
サンドワームの皮膚を貫通し、瑠花の拳がサンドワームの体内に食い込む!!
瑠花「うひゃああああああ!!気持ち悪いよ!!これぇ~~」
アトリー「早く!もうそこまで傷つけたらサンドワームが起きる!!」
アトリーは慌てて瑠花に言う、もちろんそれは琴理も同じくだった
瑠花「でもこんな巨体の体内のどこにあるかわからないよ!どうやって探せば!」
琴理「落ち着きなさい!この星に来て一番最初に習得したスキルはなんだったかを!」
琴理がそういうと瑠花は眼にオーラを纏う動作を思い出し、自分の眼にオーラを集める
瑠花「そうだ!こうすれば視覚に入るものの識別が可能になる!えっと・・・あった!!結構真ん中だ・・・」
瑠花はそう言うと拳にオーラを溜めて、放出する!
瑠花「もう腕は届かないからオーラ攻撃でどうにか!!」
瑠花はそう言いながら連続でオーラ攻撃を行う、サンドワームの体内は柔らかいため皮膚とは違い、どんどん奥に奥に入っていく、だがそれはサンドワームからすれば激痛だった、
サンドワーム「ぐおあああああああ!!」
サンドワームは眼を覚ます!それと同時に痛みで暴れまわる!
アトリー「遅かった!!また気絶させてくる!」
琴理「ダメ!もう遅い!ここまで来たら絶命させないと!アトリー、サンドワームの頭を狙いなさい!早くしないとサンドワームに瑠花が押しつぶされる!」
アトリー「わかったわ!」
アトリーはそう言うと思いっきり飛び、サンドワームの頭目掛けて思いっきり蹴り飛ばす!!
ドジュボ!!!!
サンドワームの頭部から首部分までが思いっきり潰れ、千切れ飛ぶ!だがそれでもサンドワームの胴体は暴れまわる!この類は脳を飛ばしても数秒間胴体は動き続けるのである!
琴理「大丈夫!頭を飛ばしたら知能はもうないわ!その場で暴れまわるだけなら大人しくなった後に取れればいい!瑠花!一度引き戻して!」
琴理は大きい声で瑠花に言うが瑠花はサンドワームから離れようとしない
琴理「なんで逃げないの!瑠花!」
琴理は慌てる、だが瑠花も逃げ出そうとしているがサンドワームが暴れまわっている今、サンドワーム全体の肉が凝縮され、先ほどとは違い食い込んだ瑠花の腕を思いっきり掴んでいる状態になっているのだ、つまり瑠花はサンドワームの凝縮された筋肉によって腕が外れないようになっていた!!
瑠花「外れない!!外れない!!!こうなったらこのまま砂神魂を!!」
瑠花はどうせ外れないのならそのまま素材を取ればいいとオーラ放出を止めなかった、だがそうこうしている内に瑠花が居る部分が地面に衝突しようとしていた!このままでは瑠花は潰されてしまう!!
琴理「瑠花ーーー!!」
瑠花「はああああ!!」
瑠花はそのぶつかる一瞬で片足にオーラを込め、地面に思いっきりサンドワームの暴れまわる勢いに身を任せてそのまま地面に攻撃する!その衝撃で砂は思いっきり穴が開き、瑠花は潰されなくて済んだ
アトリー「すごい砂埃・・・まだ瑠花姉様は取れないのかな?」
琴理「なにせ40メートル以上の巨体、今の瑠花だとそう中々上手くいかないんでしょうね」
二人は助け出したいという気持ちを抑えて見守る、
瑠花「辿り着いた!!でもここからどうやって・・・」
瑠花は考えるそしてひとつの考えを持つ、
瑠花(私の能力でオーラに粘着性を持たせれば・・・)
そう考えた瑠花は一か八かで自分の能力でオーラの性質を変える、結果それは成功し、オーラがネバネバっとした粘着性をもったものになる。
瑠花「よ~~し!このまま~~思いっきり―――!!」
瑠花は砂神魂を粘着性のオーラで持ったまま両足、片手に残りの膨大なオーラを込める!!
サンドワームはまだ暴れているため、態勢の確保が出来ない状態で行うため、上手く力が入らないがそれでも瑠花は脱出を試みるために力をこめ続ける!!
瑠花「抜けてーーーーーー!!」
そう言いながら食い込んだ腕に無意識に能力が宿り、サンドワームの筋肉の性質を変化させる、瑠花本人はまったく理解していない、そうしているうちに腕がスポッと抜け落ち、その反動で思いっきり吹き飛ばされる!
琴理「瑠花!!」
琴理は瑠花が吹き飛ばされた方向に走り、瑠花をキャッチする!
琴理「瑠花!大丈夫!?」
瑠花「うん、私は大丈夫、えっと・・・」
瑠花は自分の腕を確認する、そこからはオーラが伸び、その数メートル先には砂神魂があった、
瑠花は意識を無理矢理起こし、砂神魂の元まで走る!!そして砂神魂を入手する!
だがその瑠花の上部には暴れまわるサンドワームの尻尾があった!!
琴理「瑠花ーー!!」
琴理はサンドワームの尻尾を弾き飛ばすため能力を使い、巨大は波動砲を放ちサンドワームの尻尾に直撃させ、吹き飛ばす!!
瑠花はそのタイミングでサンドワームから離れ琴理とアトリーに合流し、宇宙船まで走る
数分後、三人は宇宙船に到着し、先ほどまでの緊張が解ける
瑠花「良かった~~、何度か死を覚悟したよ~~」
琴理「もう、見てる方はすっごくヒヤヒヤしてたんだからねって臭!!」
瑠花の片腕からは何とも言えない強烈な生臭い臭いが放たれていた
琴理「瑠花!一緒にお風呂入ってあげるからお風呂に行きましょう!まず全部脱いで!今から服全部洗うから!」
瑠花「ええ~~わかったよ~~」
琴理「アトリーも!こんな星にそんな良い生地の服なんて着てきてーー!それようの洗濯機もあるからアトリーも脱ぎなさい!そのまま二人共お風呂!!」
アトリー「わわわ!わかったわよ~」
二人は急いで服や下着を脱ぎ、そのままお風呂場に走る
琴理「まったく、うわ!臭!!とりあえずいつもより多めに洗剤入れないと・・・」
琴理はそう言いながら各洗濯機に各自の服を入れ、洗濯する、そうしている間に自分自身の服も脱ぎ、瑠花とアトリーの着替えを用意してからお風呂場に向かう
瑠花「アトリーちゃん!じっとしてないと!髪の毛に沢山砂が~~せっかく綺麗な髪なのに~」
アトリー「んん、人にやってもらうとなんか落ち着かない」
琴理(ちょっとーーーーー!!それは私の特等席ーー!!あーー!私の頭も洗って欲しいーーー!!)
琴理はそう思いながらアトリ―のすぐ傍に椅子を置き、シャワーで体を濡らした後、瑠花におねだりする
琴理「ね、ねえ瑠花?私も髪の毛洗ってほしいな~~なんて」
瑠花「いいよいいよ!二人にはすっごく助けられたから身体全部洗うサービスまでやっちゃおう!」
琴理「なら砂神魂を手に入れた主様の身体も私が洗ってあげるわ!」
アトリー「あー!それ私もやりたい!」
瑠花「じゃあ今から祝いの身体洗いだぁーー!」
三人は互いの身体を洗い、洗い終わったら湯舟につかり、疲れと汚れを落とす
瑠花「ふいぃぃぃ、手に入ったね~~」
琴理「ええ、そうね、日にちとしては今までの惑星に比べて全然経っていない、その代わり結構危なかったけど」
瑠花「それもこれもアトリーちゃんが来てくれたおかげだね!」
アトリー「ふふふ、感謝してよね!」
瑠花「ははあーー!アトリーちゃんありがとうーー」
アトリー「わああ!飛びついてこないで~」
バシャ――ンと瑠花はアトリーに向かって飛びつき抱きしめながら頭を撫でる
琴理「そうだ!瑠花!砂神魂が手に入ったってことはもうそろそろ九騎神使の誰かが来ると思うんだけどどうする?休みたいならお願いして宇宙船に泊ってもらうけど?」
瑠花「うん、お願い、さっきの騒動で半分以上のオーラを使っちゃったから来てもらっても多分万全の態勢で戦えないよ」
アトリー「まだ何かあるの?」
琴理「ええ、指定された材料を入手すると専属神月花様の直属部隊【九騎神使】が戦闘形式の試練を行うの、それに勝てば今回手に入れた素材に保証がついて、瑠花が入手した素材ということで誰が触っても問題なくなるの」
アトリー「へえ、じゃあ私が何か役に立ちそうってわけじゃなさそうだね」
琴理「アトリーが良ければこのまま私達と一緒に行動してほしいんだけどね、戦力にもなるし」
琴理はアトリーをスカウトする、それは今後の星は今回の砂の惑星より遥かに難易度が高い惑星が存在するためである、
琴理「多分この先はアトリー抜きでは攻略できない惑星もある、こればかりはお願いだから私は頭を下げるしか出来ないけど」
アトリー「え?手伝うわよ?だって凄く居心地いいんだもん」
アトリーは澄ました顔で琴理に言う
アトリー「それに瑠花姉様の弟子になるって決めたんだもん!勝つまでは絶対に離れないわよ」
琴理「それは良かったわ、それじゃあよろしくお願いね、アトリー」
アトリー「ふふ、任されよう!」
瑠花「お願いね!アトリーちゃん!」
アトリー「はい!瑠花姉様のためならなんでもします♪」
琴理「なによ・・・この温度差は・・・」
そう話しながら三人はお風呂から上がり、食事をし、九騎神使が訪問してくるのを待っていた、その間瑠花は試練に備えて休眠していた。
琴理「遅いわね、いつもなら入手した直後に姿を現してたのに」
アトリーも色々新鮮な経験をしたため空いていたベットで寝ていた、服はなかったため、琴理のシャツを貸していた、
琴理「う~ん、私も眠たいから寝ていたいんだけど、」
コンコン
琴理がそう独り言を言っているとドアがノックされた
テラ「試練に来たムー、開けてほしいムー」




