第二章25話「帰還、そして御礼を」~【四天才女】の説明あり~
ゴーレム「うごおおおおおおおおおお!!!」
山のように巨大なゴーレムは雄たけびをあげ、琴理に再度巨大な拳を振り下ろす!
ズゴオオオオオン!!
ゴーレムの攻撃から大きな地震と衝撃が琴理を囲むように激しく揺れ動く
遠くに飛ばされた瑠花はその大きな衝撃で意識を取り戻し、元居た場所を慌てて確認する
瑠花「琴理ーーーー!!」
瑠花は琴理の安否を願うように叫ぶ、そして砂煙の中から琴理の声が聞こえる
琴理「どうしたの?ちょっとこれは今の瑠花には荷が重いから離れててくれるかしら?」
琴理がそう言うと、琴理の周りに舞っていた砂煙が一気に吹き飛ばされる
そしてそこに居た琴理はゴーレムの巨大な拳を何事もなかったように受け止めていた
琴理「さて、たまには専属神の仕事をしないとね」
琴理がニヤッと笑うと、ゴーレムの巨大な腕を掴んでいる手が輝きだし、能力を使う
琴理『波動支配 【流々破体】』
琴理の手から輝いていた光がゴーレムの腕を伝って、胴体、足、顔と全身に巡る、そしてそれを確認した琴理は少し澄ました表情でゴーレムに話しかける
琴理「私も神だからね、痛みなんか感じさせないわ、でも恐怖はあるかもしれないわね、でもそれが罰、瑠花を狙うということはそういうことだと理解して逝ってね」
琴理はゴーレムに笑顔を向けると、ただ小さく一言【滅】と唱える、それを拍子にゴーレムの身体全体に巡っていた光が強く輝きだし、そこからゴーレムの身体が粉々に砕け散った。
瑠花「やった!倒した!・・・待って・・・」
瑠花が琴理の勝利に喜ぶのも束の間、一体のゴーレムがやられたのを感知した他のゴーレムが琴理の元に一斉に集まりだす
琴理「この星の住人は上下関係も理解していないのかしら?最後の通達よ、戻りなさい、なら痛い想いはしなくて済むわ」
琴理が集まってきたゴーレム達に言葉を放つがゴーレムはその言葉で怒りを表し、一斉に琴理に攻撃を仕掛ける!
琴理はそれを見て呆れ、人差し指を前に出す
琴理「野蛮は好きなじゃないわ、だからすぐに終わらせましょう」
琴理『波動支配 【虚空断衝閃】』
琴理の人差し指から眩い光が生まれ、そして次の瞬間、琴理を囲むゴーレムの群れを一瞬で真っ二つに両断してしまう。
ゴーレムの群れ「うごあああ!!?」
ゴーレムの身体は巨大な岩石となり琴理を埋め尽くそうとする、だが琴理はその場にただ立っていただけだった、それは特になんでもないかのような素振り、だが瑠花はそれが理解できた
瑠花「オーラだ・・・私がここにきてやってきたオーラを纏う技術、それを使っているだけなんだ・・・」
琴理は今まで鉱石惑星で瑠花に教えて来たオーラを纏う技術をただ使っていただけだった、それだけで雨のように降り注ぐ岩石をものともせずにその場に立つことが出来ていたのだ。
瑠花「あれが琴理が求める私の完成形、確かに私のオーラじゃあ軟弱だね、だって私の纏うオーラじゃあ、あんな巨大な岩石の雨の中を平然としてられないもん」
瑠花は少し苦笑いをしながら琴理の姿を見る、そして琴理は瑠花の目線に気付き、小さく手を振る、
琴理は余裕そのものだった
琴理(瑠花の所には飛来してないわね、まったくやられるならもっと大人しくやられてくれないものかしら、迷惑ったらありゃしないわ)
琴理は波動支配の能力を使用し、全体に飛び散った岩石を琴理の周りに集約させていた
瑠花側に岩石の飛来が飛んでいかないのはそれが原因である
琴理(最終的にはこの試練の間にはこれくらいの衝撃を平気で耐えれるくらいのオーラの耐久性が欲しいんだけど、今の瑠花では無理かな~)
そう考えながら瑠花を見ていると、ふと、以前の瑠花を思い出す
琴理(試練前の瑠花なら私の全力の攻撃もこのオーラの壁で平然と防いでたのよね、本来の私より遥かに優秀な瑠花からこうやって尊敬のまなざしを向けられると少し複雑な心境ね)
琴理は以前の瑠花の事を思い出しながら瑠花に手を振り返す、
こうしてゴーレムの群れが消えたことで激しく舞っていた砂嵐も収まった。
瑠花「あ、砂嵐が止んでる・・・まさかさっきのゴーレムの群れが原因だったのかな」
岩石の雨が止み、琴理は瑠花の元に一瞬で戻る、そして瑠花の怪我を治療し、その場で宇宙船を出す
瑠花「琴理、助けてくれてありがとう♪」
琴理「ええ、本来なら瑠花が吹き飛ばされる前に助けに入るべきだったわ、今後は気を付けないとね」
瑠花「もう、そこは「どういたしまして」でしょ!変な謙遜はいらないの!」
瑠花はぷぅと顔を膨らませ、琴理に言うやいなや、ニコっと笑い琴理に飛びつき抱き着く
瑠花「ありがとね~~♪琴理が私の傍に居てくれて本当に良かった~~♪」
琴理(ふぁ~~~!これはなんてご褒美なの~~///これはもう瑠花に襲ってくる脅威全部私が始末しちゃおうかしら!!?ダメダメ!それをしたら瑠花の成長が!でもこの瑠花のこの満面の笑みがたまらない!いえ!ダメよ琴理!そんな理由で瑠花を甘えさせるのは!ああ~~~瑠花の身体柔らかくてあったかい~~//)
琴理はどこまで行っても琴理であった。
そして二人は異常気象が治まったことで宇宙船に乗り込み、鉱石惑星を後にする
瑠花(長かった鉱石惑星も無事目的を達成できた・・・ここではこれからの星攻略の下準備をした、ここから先はもう進み切る!私もリリアちゃんに追いつかないと!)
瑠花は鉱石惑星に滞在していた時の出来事を振り返りながら、自分より遥か先に進んでいるリリアに追いつくために、再度気合を入れなおす。
【鉱石惑星 57日目 目的達成】 第二試練開始から73日経過
・・・・・・
【12-1 工場都市カーヴァラント城下町】
瑠花達は鉱石惑星から境界管理局に戻り、宇宙船を戻した後に再度転移装置を使い、帝国に戻る、そして瑠花達はリアに感謝の言葉を言うために月花の部屋に向かった
【帝国城下町】
瑠花「月花さ~~ん!リアさんいますか~~」
瑠花は月花の居る部屋を思い切り開ける、だが部屋の中の雰囲気は暗かった、
月花はいつも通り自分の席に座っていた、だがいつも月花の後ろに立っていたセキが部屋に置いてあるソファーで項垂れていたのだ。
琴理「セキさん?どうしたんですか?」
月花「まあ、色々あったのよ、それでそうしたの?リアなら私の中に居るけど?」
瑠花「えっと~~、鉱石惑星でリアさんにはお世話になったから御礼が言いたくて」
月花「そうなの?リア?出てくる?」
月花はそういうと月花の中からリアが姿を現す
リア「瑠花、わざわざ試練で忙しい時に来てくれるなんて」
瑠花「だってリアさんには凄く迷惑をかけたんだもん、御礼を言わないと私の気が済まないよ!」
琴理「そういうことです、どうか瑠花の感謝の気持ちを受け取ってもらえるとありがたいです」
リア「うん、次は瑠花が試練を終えた後でまた再戦をしたいわ、次はお互い全力で」
リアは瑠花に約束を持ちかける、瑠花は笑顔で「もちろん!」とリアの手を取り、握手する
リア「肩入れは出来ないけど応援する・・・これからも大変だと思うけど頑張って」
瑠花「うん!月花さんの中に居る皆!私は絶対に負けないからね!」
瑠花は月花に方に向き九騎神使の全員に宣戦布告をする
月花「さあ、次の星に行ってらっしゃい、次はどこに行くつもり?」
瑠花「次は【砂惑星】です!ここなら私の基礎を鍛える一押しが出来るからね!」
琴理「それを言ったのは私だけどね!でも間違いなく今の瑠花なら【砂惑星】くらいなら問題なくこなせると見ています、追いつきますよ、リリアに」
琴理は月花に向かって不敵に笑う、だが月花はその琴理の不敵な笑いを「っふ」と笑い飛ばす
月花「リリアに追いつく?もうリリアは九騎神使全員を撃破したわ、残りは材料だけ」
月花はセキの方を向き、頬を突きながら話す
月花「私もセキとリリアの勝負に結構興味があったから見てたんだけど、あれはもう化物ね、セキもリリアの力量に合わせているというハンデを抱えていたとは言え、まさかああも一方的な展開になるとは思わなかったわ」
月花はム~~と悔しそうに話す
セキ「すまんのう月花、わらわがリリアの挫折を味合わせるつもりじゃったのじゃが・・・まさかわらわが挫折する羽目になるとはのう」
月花「まあ、確かに接戦の末、敗北ならわかるけどほぼ一方的展開でやられたら私でもハンデがあったとしても凹むわね」
月花はセキとリリアの戦闘の件で話す、それを聞いていた瑠花と琴理は騒然としていた
瑠花「もうリリアちゃんは・・・そこまで戻ってるの・・・」
琴理「早い、いや早いだけじゃない、どれだけ能力を取り戻しているのよ!!もう試練前に戻っているんじゃないの!?」
月花「いいえ、リリアはかなり力を失ってるわ、そうね、今で大体1割満たないくらいかしらね」
月花はリリアの力量をセキの戦闘を通して把握していた
月花「そもそも私達の子供達の中でも圧倒的にずば抜けたセンスだったんだから当たり前って話よね、ほら瑠花ちゃんも入ってたけど私達の子供の中でずば抜けたセンスを持つ子4人を4部隊の副総長に置いてたじゃない?その4人の総称があったでしょ?」
月花が言うのは、瑠花や琴理含め、帝国の帝王パトと10人の専属神の子供の中で最もずば抜けた才能を持つ4人を各部隊に才能合わせて各自配置し、副総長として置いていた
専攻部隊では第一専属神メリアの長女リリア
護衛部隊では第九専属神ラルの長女ラナ
技術開発部隊では第三専属神雪花の長女瑠花
政治部隊では第十専属神月花の長女鳳花
この4名を最も才がある者として【四天才女】と専属神や帝国の従属神の中でも帝王神になる最も可能性が高い人物として期待も高いそのため、帝王神候補の上位4名は【四天才女】の4人は確定していた。
琴理「【四天才女】ですよね?確かにこの4人は私達の中でもずば抜けてましたね、各分野でも戦闘センスも」
瑠花「そうなの?というかそれ初めて知ったんだけど?」
琴理は瑠花のきょとん?とした表情を横目で見て呆れていた
琴理(本人がこれなんだから拍子抜けもいいところよね)
月花「まあ、そういう意味では瑠花ちゃんもポテンシャルはリリアとほぼ変わらないくらい高いわけだし、もしかするとこの試練の中で劇的に成長するきっかけを得るかもしれない、だから瑠花ちゃんや琴理は私達の事は気にせずに全力で試練に挑んだらいいわ、もちろん遠慮はしないけどね!」
月花は瑠花達に笑顔を向ける、そして「成長して私達を超えて見せろ」と檄を飛ばす。
瑠花と琴理は月花のエールを受け取り、次の目的地に向かうために準備を始めるため、月花の部屋を出る
月花「本当に素直な子達ね、あれくらい無垢で居てくれたら私達も安心して導けるんだけどね、セキ」
セキ「そうじゃのう、【四天才女】とはあるが、それ以外の子達もポテンシャルだけで言えばわらわや月花達よりポテンシャルが上のはずなんじゃ、帝王神候補に選ばれた子達、選ばれなかった子達含め、全員には未来を担うために頑張ってもらいたいものじゃのう」
月花「そうね、間違いなく私達が来た時の帝国に比べて今の帝国従属神のレベルが格段と上がってるわ、本当良い傾向だわ」
月花は寂しくも、だが託せる跡継ぎが居るという嬉しい気持ちを胸に抱きながら2人の無事を祈る
月花「頑張って二人共、応援するわ」




