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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第2章22話「第二関門 九騎神使リア1」

【鉱石惑星 56日目】


瑠花と琴理は長い間鉱石惑星の攻略を進めながら瑠花の特訓を行っていた

適温の層に宇宙船を置き、そこから惑星の中央に向かって攻略を続けていた。


琴理「さて、この惑星に来てから56日目、約2ヵ月の月日ね、瑠花?今から本格的に攻略を開始するけど準備はいいかしら?」

瑠花「うん!問題ないよ!この2ヵ月で結構オーラも安定してきてるし、最大量も上がってる!多分すぐに目的地に到着できるよ」


琴理は攻略を進めてはいたがわざと遅いペースで攻略を進めていた、理由は1つ、瑠花の戦力アップが目的だった。


結果この2ヵ月、硬い鉱山や多くの特性を持った鉱石にぶつかりながら攻略していたため、オーラ量の向上、オーラ使用技術の向上、そして瞬間的な臨機応変な対応力が瑠花には身についていた。


琴理「さあ、瑠花、今から自分の思うように先に進みなさい!2ヵ月の成果をここで見させてもらうわよ!」

瑠花「おーけー!それじゃあ少し離れててね~」


瑠花がそう言うと琴理はクスっと笑いながら距離を取る


琴理「オーラの戦闘基礎はもうこの試練くらいなら多分もう大丈夫、後は最大量と能力なんだけど・・・」


瑠花はこぶしに大量のオーラを溜める、そしてその攻撃を地面に放つ!!


瑠花「いっけえええええええええ!!!」


瑠花のこぶしが地面にあたったと同時今まで直線的に向かっていた衝撃が、広範囲に広がるように広範囲に衝撃が広がる!!


ドゴーーーーーーーーン!!!!


琴理は自分の周りのオーラを分厚くし、衝撃で飛んできた鉱石や砂利を防ぐ


琴理(あ、オーラ貫通系の鉱石)


琴理は目の前に飛んできた鉱石を軽く手で掴む


琴理(上出来ね、広範囲にちゃんと衝撃が向かっている、ちゃんとオーラを放ててる証拠だわ)


煙が薄れていくと広範囲に大きな穴が空いていた、琴理はその穴の奥を確認するために穴に近づく


琴理「大体1000Mね、まさか一発で目的地に着いちゃうなんてね」


琴理が満足そうに穴を見つめていると穴の奥から瑠花が壁と壁を蹴りながら登ってくるそしてその瑠花の手には目的の素材【聖純水晶】を持っていた


瑠花「琴理~~!聖純水晶あったよ~~!たまたま目の前に埋まってたんだ~!」

琴理「運がいいわね、これで2つ目の素材も入手したわけだし、そろそろ来るわね」


琴理がそう言うと背後から声が掛かる


リア「うん、次は瑠花ちゃんが相手になるんだね・・・楽しみ」


琴理の背後には九騎神使の一人、海陣騎聖 リアがその場に居た

そして瑠花もリアが話しかけたタイミングで地上に戻ってくる


瑠花「次の相手はリアさんってことだね!これは手強そうだ」


瑠花はそう言いながらリアに向けて笑うが


瑠花「でも!その前に!!この素材を宇宙船に置かせて!かなり貴重だから次見つけるってなったら大変なの!」

リア「うん・・・私は大丈夫、瑠花ちゃんの準備が整ったらで構わない」


琴理「感謝するわリア、その間宇宙船でお茶でも飲む?あ、でもダミーって味覚わかるの?」

リア「大丈夫、ちゃんと五感は備わってる、というわけでお茶欲しい」

琴理「それじゃあ宇宙船に戻りましょう」


3人は宇宙船に戻る間に今の現状について話す


瑠花「てことはもうリリアちゃんは残り1つで素材全部揃うんだね、凄いや・・・」

琴理「リリアだからねERRORの時もそうだったけど、そもそも瑠花と同じく力を奪われていたはずなのに普通に前線で戦っていたからね、凄いポテンシャルよ」

リア「でもその次に早いのは瑠花ちゃんよ、月花様の試練を受けている候補神は4人居るけど、他の2人はやっと1つ目の素材を入手したところだからね、」

瑠花「私はこの期間でかなり実力を戻せたからね!このまま怒涛のスピードで素材を回収していくよ~!」

琴理「調子に乗らない!他の惑星も一体どんな事件が起きるかわからないんだからね!」

リア「それに今から私と戦うのよ?もう勝ったつもり?」

瑠花「まさか~、それはやってみないとわからないよ、でも前を向かないと先には進めないでしょ?超えるよ、リアが相手でも」


瑠花はそういうとリアに手を伸ばす、それはスポーツマンシップに乗っ取った正々堂々と勝負をしようという握手だった、リアは瑠花の手を取り、軽く握手をする


そして3人は宇宙船に到着し、瑠花が素材を置き、身支度をしている間に琴理とリアはお茶を飲みながら待つ、そして瑠花の準備が整い、リアと瑠花は鉱石惑星でもっとも広いエリアに移動し、戦闘準備を行う


瑠花「さて、こっちは問題ないよ!リアも準備は良い?」

リア「私は最初から問題ない」


リアがそう言うとお互い臨戦態勢に入る、互いにオーラは出さず、相手の初手を伺う

そして最初に行動を起こしたのは瑠花だった


瑠花「はあああああああああ!!!」


瑠花は拳に込めたオーラを地面に叩きつける!!そして先ほどと同じく広範囲に衝撃がわたり、大きな穴が開く!!


琴理(まずは地盤は崩したのね、しかも煙で視界も悪い、ここからどうするつもりかしら?)


琴理が見ていると、煙の中で大きな衝突があった!!


瑠花「ぐはあ!!!?」


瑠花がリアに攻撃を受けていた


リアの攻撃で瑠花はその場で倒れ、穴の中に落ちていく


琴理「瑠花!!」


リアは追い打ちをかけるように能力で作った光線を穴いっぱいに放つ


リア『万物支配 「リグライトフォース」』


煙が一気に払われ、リアの手から巨大な光線が放たれる


琴理(ダメ!!避ける隙間がない!!これは受け止めないと!!)


リアの攻撃が穴の最下層まで届き、そのまま最下層を貫き、さらに深く穴を広げる


リア「さて、ここまであっさりしていると私も拍子抜けだけど、まだ戦う余地はあるのかな?」


リアはそう言いながらも次の攻撃準備をしていた、リアは油断をしない、もしもの可能性を常に考えることが出来る、


琴理「さっきのリアの攻撃で瑠花も大分ひるんでいたはず、最悪さっきの攻撃を諸に受けている可能性も・・・」


琴理の脳裏には最悪の可能性が浮かび、顔が青ざめる、だがこれは試練、琴理が手を出していいものではない、万が一琴理が手を出したとしても琴理がリアに勝てる可能性は少ない。


琴理(私は実力こそ【皇帝神級】だけど、実際は未熟そのもの、だからよくても帝王神候補クラスにギリギリ入ってるか入ってないかクラス、リアとは経験の差もある、素で勝てるかどうか・・・)


九騎神使の強みは瑠花や琴理が生まれてこの方経験したことがないような危機を何度も潜り抜けているという経験、つまり場数が違うのだ。

それは例え瑠花と同じ力まで下げようが変わらない事実である。


リアは穴に向かってじっと瑠花が出てくるのを待ち続ける、


リア(出てこない・・・さっきの攻撃は確かに手ごたえを感じたし、もしかして本当にそのまま気絶した?)


リアがそう考えたタイミングでふと足元の地面がいきなり盛り上がった!!

そしてそのまま鋭い衝撃がリアに向かって走る!!


リア(そこから!?)


リアは咄嗟に構えていた光線を衝撃にぶつけ相殺し、難を逃れる

そしてその衝撃と共に瑠花が地上に顔を出す


瑠花「ふう、流石リア、さっきの一撃はかなり痛かった・・・オーラで咄嗟に塞いだのに全然意味なかったらびっくりだよ」


瑠花は少し苦しそうに、だがまだ余裕を見せるようにリアに話しかける


リア「手ごたえはあったんだけど、案外ダメージ受けてないのね」

瑠花「まさか!かなりダメージ受けたよ!本当最悪このまま死ぬかも!って思ったくらいだからね!」


瑠花は顔を膨らませながら怒る、そしてそのまま足にオーラを纏う


リア(足にオーラ、アイレの情報なら突撃、だけどさっきから地理を活かした戦いをしてくるから地面に衝撃を与えてまた目くらましをしてくるかも)


リアは多くのパターンを読み、対策を練る、リアの場数の多さ、経験の多さが瑠花に対する隙を無くしていく

そして瑠花は足に溜めたオーラをまるでそこにボールがあるかのように大きく後ろに足を引く


リア(まさかオーラを飛ばすつもり!?)


リアは攻撃をかわす態勢に入る、瑠花はその行動を逃さずにボールを蹴るような態勢から思いっきり蹴り、足に溜めていたオーラをそのまま放出しリアの元まで飛ばす!!


リア(やっぱり!!しかも大きさも速さも全然大したことない!これなら回避してから一気に反撃に持っていける!)


リアは瑠花が放ったオーラを想定通り避ける!だがその避けた先に瑠花が居た


瑠花「避ける前提で考えてたから後は避ける方向だった、でも案外見たらわかるもんだね~!!」


瑠花はそう言いながらリアに拳を振るう!!!


リア「く!!?」


リアは腕にオーラを集め受け身に徹した!その一瞬のオーラの動きを瑠花は認識し、手に集めていたオーラを無くし、受け身を取ろうとした腕を取り、そのまま流れるようにリアの背後に回り次は足に溜めたオーラをリアの背中に攻撃する!!


リア(上手い!?背後の受け身が取れない!?大量のオーラで塞がないと!!)


リアが背中に大量のオーラを纏う!そして瑠花はそのままリアの背中に蹴りを入れる!!


ズゴ―――――ン!!!


激しい音と共にリアがはじけ飛ぶ!!


瑠花「ふう、流石リア、オーラの扱いが上手い、あの一瞬でまさかオーラ防御が出来るなんて、」


瑠花はそう言いながら再度足にオーラを溜める、だがリアの元にはいかずにその場でリアが再度攻めてくるのを待つ


琴理「やっぱり瑠花は前からそうだったけど体術、剣術、能力、オーラ術、いかなる技術を完璧にこなす、普段は遠距離メインのくせに近距離も私よりポテンシャルが高いってずるいわよね」


琴理は鉱石惑星で成長した瑠花の姿を見て、嬉しい感情と自分以上のポテンシャルの高さを見せつけられ、複雑な感情になる、だが今リアと戦えている現状に好機を感じていた


琴理(アイレちゃんの時はそもそもアイレちゃん自身が能力特化の遠距離護衛型だった、戦闘自体得意ではない、でもリアは違う、リアは常に前線で戦う近距離、遠距離万能型!そのリアと戦えているならこの先の九騎神使が相手でも瑠花は通用する!!)


琴理は拳を握り、瑠花の勝利を願う!


瑠花はの目線の先でリアが瑠花の元に歩いてくる姿があった

そのリアの姿は鉱石にぶつかった拍子に服が少し破れ、所々怪我をしていた


瑠花「さ~~て、互いに良い一撃を貰ったわけだしそろそろ決着と行く?リア」

リア「もう決着させるつもり?案外簡単に言うわね?もしかしてもうそれくらい瑠花は限界なのかな?」


リアは服についている埃を払いながら不敵に笑う


瑠花「ううん、違うよ、次の攻防で決着するってことだよ」


瑠花もリアに向かって不敵に笑い、互いに次の攻撃への準備をする


そして二人は足に溜めたオーラで地を蹴り一気に二人の間合いを詰める!!

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