第1章6話「試練の準備1」
瑠花はメリアの試練で力を奪われた後、
メリアの自宅にメリアと共に帰っていた。
メリア「部屋もそのままだからゆっくり休みなさい、話はそれからでも遅くないわ」
メリアはそう言いながら服を着替える、そして
帝王神としてではなく、1人の女性として、瑠花を振る舞う。
瑠花「メリアさん、休みたいんだけど、お腹空いたかも」
瑠花は朝から何も食べていなかった。
あの後、ずっと帝王神の間から離れなかったのだ。
力を失った喪失感、そして少しでも頼れる人の傍に居たいという安心感が欲しかったためである。
メリアはそれを理解していたため、部屋で帝王神の仕事が終わるまで瑠花をその場に居させたのである。
メリア「それじゃあ、ご飯作るわね」
瑠花「あれ?まだリリアちゃんは帰って来てないんだね」
メリア「多分、あの子もあの子なりに試練にどう立ち向かうか考えてるんでしょうね。根が真面目だから」
瑠花「でも私はそんなリリアちゃんが好きだよ!本当にしっかりしてるし、頼りになるもん」
メリア「あの子はご主人を目指してるだけですよ、ご主人のいい所だけを見て、ご主人のようになりたい、そう考えながら生きてきた子だから、どうしても最近ご主人の面影が出てきたんですよね」
メリアは一人娘である、リリア・メルトリアを心配していた。強すぎるが故に何事も1人で全て解決してきた、
だが、それでは試練は乗り越えられない。
メリア「はい、出来ましたよ!食べたらお風呂入って寝る!それで疲れが取れたら話しましょう!」
瑠花「そうだね!いただきます♪」
瑠花はメリアの作ったご飯を食べ、お風呂に入っていた。
瑠花「試練・・・力がなくなって、その状態で第1の試練を乗り越えなくちゃいけない。」
瑠花はため息を吐きながら
瑠花(弱ったなぁ〜、まさか最初からここまで鬼畜仕様だとは思わなかったよ)
瑠花は本来の実力ならば、どんな試練だろうが、戦闘だろうが、負ける気もなければ、試練なんか容易にこえられると考えていた矢先にこの仕打ち。
瑠花「一筋縄ではいかないか、でもそれは候補全員同じ、条件は一緒なんだ。私だけ落ち込んでても仕方ないよね!」
瑠花はそう決意し、お風呂から出て、そのまま疲れを癒すためにベットに倒れ込み、就寝した。