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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第2章15話「大切な存在」

【自然惑星 5日目】 目的地まで 2480㎞


瑠花は前日琴理が言ったように戦術の特訓を行う、

琴理からは瑠花に対して基礎体術や、オーラの戦闘における使用方法を瑠花に教える、


琴理「自身の眼にオーラを集約させることで相手のオーラ量を把握することができるわ、でも見えるオーラ量は【現時点で出しているオーラ量】だけだから過信はしないようにね、帝国の神なら殆どだけど、オーラ量を探られないために【必要な時のみオーラを出す】という闘い方をするわ、でもそれは0から一気に最大まで火力を上げる行為、生半可な熟練度でそれをやるとオーラを形成する体内にある回路は全焼する可能性があるから、瑠花はまずは基礎からしっかりマスターしなおしてもらうわ」


・自身の最大オーラの維持

・通常時のオーラを0にする、維持する

・各部位にオーラを集約させる、維持する


琴理「まずはこのみっつを覚えましょう、そしてそれを行いながら体術を覚える、覚えるというより馴染んでもらうって感じだけど」

瑠花「馴染む・・・つまり琴理のスピードや攻撃に慣れておけってこと?」

琴理「そういうこと!慣れておけば同じくらいの同程度のスピードや攻撃の対策ができるようになるでしょ!2日しか猶予がないから、覚えたりするのは厳しいわ、だからこの二日間は【オーラ技術】と【戦闘の慣れ】を重点的にやるわ」


琴理はそういうと、両腕、両足に柔軟性の高い波動とオーラで形成したジェル状の装備を身に着ける


琴理「安全性には最大限配慮するわ、とりあえず瑠花は全力で私に挑んで来て、私も遠慮なく瑠花に攻撃を仕掛けるから」


そういうと琴理は瑠花が対応できるであろう加減で攻撃を仕掛ける、だが最初は瑠花も目が追い付けずに琴理の攻撃を受け、吹き飛ばされる


瑠花「うわ!痛くないけど、かなり早く感じる・・・」

琴理「瑠花には最低限このスピードには慣れてもらうわ、ほら!すぐに立ち上がる!次々行くわよ!」


琴理は遠慮なく次々と瑠花を狙い攻撃をする、瑠花は最初こそは目が追いきれずに攻撃を受け吹き飛ばされるだけだったが、数分もすれば目が慣れ、それなりに対策を考える、そこで行ったのが【オーラを足に集約させ足の身体能力を向上させる】ことだった、これは瑠花にとってハイネの町で走り続けた時や自然惑星に辿り着いてからもずっと行っている事のため、慣れていた。


瑠花(足にオーラを集約させて瞬間的に加速する、これで足から体が崩れたりすることもないし、回避や攻撃にも使える、この技を上手く使って琴理に攻撃をする)


瑠花は自然惑星で多くの虫に挑んだように戦うが琴理にはそのような物は効かない、琴理を翻弄するには瑠花程度のオーラ量では圧倒的に力不足なのである、だが瑠花はそれくらいは理解したうえで琴理に挑む


琴理「足にオーラを集約させるのは問題ないけど、それだけだとスピードに身を任せた威力しか出せてないわ、足と同時に腕から手にもオーラを集約させなさい」


琴理に言われた通りに瑠花は腕に足と同じようにオーラを集約させる、だが少し腕に集中したことで次は足のオーラ集約がおざなりになり、オーラが乱れてしまう


琴理「次は足元が弱くなってるわよ!しっかり両方を両立させなさい!」


琴理はそう言いながら瑠花の足を薙ぎ払い、態勢を崩した瑠花の腕を掴み、体を支える


瑠花「あ、ありがとう、琴理」

琴理「あ、癖で・・・」


琴理は本能で瑠花を助けてしまった、だがそのまま気を取り直して瑠花をそのまま吹き飛ばす、特訓場所は宇宙船の中、室内のため、瑠花の安全も考慮して、室内の壁や物一帯にも琴理が身に着けている柔軟性のあるジェル状の波動オーラを纏っている、そのため瑠花が宇宙船の壁に衝突したり、床に激しく打ち付けられても怪我所か、痛みすらもないため、瑠花自身の身体が疲労で悲鳴をあげない限り瑠花は万全の状態で琴理に挑める


そして時間が過ぎ・・・


琴理「はい!今日の訓練終わり!」

瑠花「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


琴理「さて、終わったし後片付けしてご飯の準備でもしようかしらね、瑠花は休んでから来てね~」


そういうと琴理はいつものペースで台所に行く、まったく疲れていない琴理に対して、まともに立つことも出来ない瑠花


瑠花「まあ、仕方ないにしても、私の体力の無さと、オーラの最大値の少なさには本当に目に余るな~、もっと最大値が増えれば琴理みたいにオーラをしっかり使って疲労しない肉体を作る事だって出来るのにな~」


オーラを上手く利用すれば肉体的疲労は軽減できる、つまり皇帝神級程の実力がある琴理はオーラの扱い等当たり前のようにマスターしているため、扱いが長けているのである、


瑠花「と、とりあえず後半は私自身の疲労でかなりペースを落として琴理の攻撃を回避や受け身とかまったくできなかったから、疲労している状態でもある程度対応できるようにしないと長期戦では全然戦えないよ~」


瑠花は服で自身の汗をぬぐいながら地面に横たわり、天井を見上げる

そしてそのまま瑠花は疲労した肉体に身を任せ、眠ってしまった。


・・・・・・


瑠花は夢を見ていた、それは一人の少女との夢だった、


その少女は見た目は瑠花に酷似しており、夢の中の瑠花と親しく話していた。


瑠花(夢)「本当いつもありがとうね・・・・・・!・・・・・・のおかげで問題も解決しそうだよ!」

???(夢)「はい、瑠花様のためなら全力でなんでも致します!」

瑠花(夢)「それじゃあ悪いけど引き続き頼める?」

???(夢)「喜んで!」


これは瑠花の記憶の断片なのであろうと夢を見ている瑠花が理解する


瑠花「この問題は記憶がある、だけどどうやって解決したかまでは覚えてない、多分それは私が忘れているから、そして私の力に深く関わってくる記憶だから、思い出せないんだ・・・でもあの少女・・・なんで思い出せないんだろう・・・」


瑠花は間違いなくあの少女の事を知っていた、だが名前を思い出すことも出来ない上に、何者なのかもまったく思い出せないのである。


瑠花「このまま思い出せないのはあの子に凄く悪い事だよね・・・早く思い出さないと・・・」


瑠花は断片的に見ている夢の中ではっきりと思考を巡らせる


・・・・・・


琴理「瑠花!瑠花!こら!こんなところで寝たら風邪引くでしょ!起きなさい!」


瑠花は琴理によって起こされる、瑠花の身体に纏わりついていた汗が乾き、体中が冷え切っていた。


瑠花「さむい!!」

琴理「ほら~、ご飯は後でいいから先にお風呂入りましょう、私も一緒に入るからまた寝そうになったら私が起こしてあげるわ、ほら行きましょう」


琴理はそういい、瑠花に手を貸す、そしてお風呂に入り、食事をし、就寝する、

そして特訓二日目を行う。内容は前日と同じである、とにかく体力向上等の基礎向上は後回しにし、【慣れる】ことを重点を置き、特訓を続ける。


琴理(昨日あれだけ疲労していたのに一日休んだだけで全快になっている、しかもオーラ量も昨日比べてかなり上がってる、オーラを酷使しているからオーラ量もかなり上がっているのかしら、もしオーラ量を増やす条件がオーラを酷使することならこのまま今日も瑠花にはオーラを使い果たさせる!)


琴理は瑠花の攻撃をさばき続け、そして瑠花の隙が出来たところに攻撃を加える、それを瑠花がなんとか対処するが吹き飛ばされる、だが昨日に比べれば吹き飛ばされた後の対処も慣れ、体の態勢をすぐに立て直せるようになってきていた、間違いなく瑠花自身の戦闘技術が戻りつつあった


瑠花(今はまだ無理だけど絶対に力を取り戻して私の力に関する記憶をいち早く思い出す!じゃないと悲しい思いをしている子がずっと悲しむことになる!!)


瑠花は夢の中で見た少女の笑顔を思い出しながら琴理の拳を振るう、そしてそれと同時に思い出すことが出来ない自分の武器を気に掛ける、そして瑠花は攻撃を中断して琴理に話す。


瑠花「ねえ?琴理?私の杖を使っていいかな?杖の記憶がないってことはつまり私は杖の使った闘いもしてたってことでしょ?なら杖を使って戦いたい、そうすれば少しでも私の杖について思い出すことが出来るかもしてないし・・・」


琴理は瑠花の意見を聞き、考える、そして了承する


琴理「いいわよ、どうせなら色んな事を試してみたらいいわ、そうすれば思い出すきっかけになるかもしれないしね」


琴理はそう言いながら杖にジェル状の波動を纏わせる、


琴理「これで瑠花の手が痛むことはないわ、怪我や傷が出来ると支障が出るし、これで思う存分体力とオーラが無くなるまで戦うことが出来るわ」


そういうと琴理は不意を狙って瑠花を蹴り飛ばす、瑠花は咄嗟に杖を構える、だが構えただけのため抵抗できずに吹き飛ばされる、杖を持っていたため、手でスピードを殺すことが出来ないため、杖を地に付き飛ばされた勢いを消そうとする、その際瑠花は咄嗟に考える


瑠花(そのまま杖を地に着けたら勢いでそのまま折れちゃうかも・・・突くなら私のオーラを杖に移して強度を上げてからしないと!!)


瑠花は咄嗟に考えたことを実践し持っている杖に瑠花自身のオーラを纏わせる、すると杖の先端の丸い宝石が光だし、一瞬にして瑠花を包み、飛ばされていた瑠花の勢いを無くした


瑠花「え?何今の?」


瑠花は驚き自身の持つ杖を見る、瑠花は自身の杖にオーラを流したと同時に光だし、瑠花の【思い描いた理想】を再現した


琴理(まさか一度吹き飛ばしただけで勘付くなんてね、このまま杖の需要に気付いていけばいいけど・・・)


琴理はふと考えた、(それで本当にいいのか?)と確かに杖を使った闘い方は以前の瑠花のスタイルだが、それは瑠花自身が強かったからよかったことであり、以前の瑠花は杖に対して強い依存はなかった。だが今の瑠花が杖の力に頼り過ぎたら瑠花自身が駄目になるのでは?と考えた


琴理「あの・・・瑠花・・・その」

瑠花「成程・・・そういう系の杖なんだね、なら今はまだ私が持つのは早いね」


瑠花はそういうと杖を部屋の隅に置く、そして琴理の元に戻り言う


瑠花「さあ、続きをやるよ!杖の使い方はまた今度でいい、今は私自身が戦える状態にするための特訓なんだから、この状態で頑張らないと」


琴理の不安は取り越し苦労で終わった、瑠花は思っている以上にしっかり者である、

瑠花はのほほんとしているがズルを嫌う、それは両親からの教えであり、瑠花自身のポリシーでもある。


琴理「じゃあ続きを始めるわよ!」

瑠花「うん!!」


そして時間が過ぎ二日の特訓もあっという間に終わる、


瑠花「はぁ、はぁ、これで少しは戦えるかな?」

琴理「さあ、今回の特訓をしっかり活かせれば多分この星の生物くらいなら負けないんじゃないかな?」

瑠花「本当?それは明日が楽しみだな~~」


瑠花は立ち上がろうとする、だが疲労が溜まり過ぎていたため、起き上がれなかった。

琴理「少し寝てなさい、体温が下がらないように私の波動を纏わせておいてあげるから」

瑠花「ありがとう~助かるよ~」


そう言い瑠花はそのまま意識を失うように眠る。琴理はそんな瑠花の姿を見て、ほほ笑む


琴理「よく頑張ったわね、今日の瑠花・・・とっても、とーーーってもかっこよかったわよ」


琴理は瑠花の前髪をゆっくり撫でる、そして部屋の隅に立てかけられている杖に向かって話す


琴理「どうだった?今の瑠花は?」

???「いつもの瑠花様でした・・・力や私への記憶を失っているはずなのに全然変わらない、自身の危険より私への配慮があったから瑠花様は私にオーラを流した、そして一時的に私の力を使うことが出来た。」

琴理「ええ、本当優しい子だからね、自分の事より周りの事を優先してしまうのよね」

???「今瑠花様は私のために、私を本気で思い出そうと頑張ってくれています。それが今は嬉しくて嬉しくて」

琴理「毎晩聞いてるから私も知ってるわ、本当愛されてるわね、嫉妬しちゃうわ・・・早く思い出してもらえるといいわね、・・・・・・」

???「ええ、やっぱり瑠花様が主人で本当に良かった・・・雪花様は何も間違っていなかった・・・」


琴理は杖を波動で汚れを取り、元の場所に戻す、


琴理「まだまだ序盤だけど、少しづつ瑠花が成長しているって実感できるのは嬉しいわ、明日からは本格的な攻略・・・この星に来てから1週間が経つ、後がまだまだ沢山あるし、早くこの星も攻略しないとね!」


琴理はそういうと食事とお風呂の準備をする、そして昨日と同様瑠花を起こし、お風呂と食事を済ませ、明日の本格的な自然惑星の攻略に向けて就寝する。


【自然惑星 6日目 終了】 目的地まで 2480㎞



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