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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
53/85

第2章13話「自然惑星3」

【自然惑星 3日目】 目的地まであと 2670㎞


琴理「というわけで今回はこの星の生物と戦ってもらいます!!」


琴理は今日の目標を発表する


瑠花「またあの大型かまきりと戦うの?でも昨日はオーラ量は大分減ってたから満足に戦えなかったけど今回は問題ないよ!!」


瑠花のオーラも一晩休んだことで前回に回復していた(2000/2000)


琴理「まず相手の実力は把握していたの?瑠花?」

瑠花「全然!戦うことに必死で相手の戦闘力なんて全然見てなかったよ!!」


瑠花は堂々と言う、琴理は苦笑いしながら話す


琴理「昨日のカマキリの戦闘力オーラは1000、つまり全然強くない個体なの、そもそもこの星の個体はまったくと言っていい程強い個体がいないから私自身少し油断していたわ」

瑠花「私より格下だったんだ・・・」

琴理「瑠花より格上だったら今頃瑠花は真っ二つよ、でも戦えたのはあのカマキリが子供だったから、だから戦えたのよ」

瑠花「え!?結構デカかったけどあれで子供なの!?」


瑠花は驚く、昨日死闘を繰り広げた相手はまだ大型カマキリの子供だというのだから


瑠花「で、でも今回なら私も戦える!」

琴理「そうね、流石に昨日程は弱くないと思うけど今度は私がちゃんと背後に居るから瑠花は危機に直面したらしっかり受けること!私は監視をするだけだからね!」


つまり今回も移動はするが、昨日程無理な移動ではなく、瑠花が疲れない程度のペースで移動し、

遭遇した自然惑星の生物が襲い掛かってきたら瑠花一人で対処する事、


それが本日の目標だった、そして琴理が掛け声をかけたと同時に瑠花と琴理は出発する。


・・・・・・


瑠花と琴理が移動を開始して数十分、最初の生物に遭遇した


瑠花「ナニコレ・・・」


瑠花の目の前に居たのは瑠花より大きく、そして表面がヌルヌルしている生物だった。


琴理「超巨大ナメクジね、それにしてもでかいわね、ちょっとした攻撃じゃあ表面の粘液で防がれる所かそのまま絡みついて行動不能に・・・て瑠花!?」


琴理が冷静に分析している間に瑠花が超大型ナメクジに突撃していた。


瑠花「うわああああん!琴理~~~!体中がヌルヌルに~~~」


瑠花は案の定ナメクジの粘液が体中に纏わりつき、透明な粘液まみれになっていた


琴理(ぶはぁ!!グッジョブ!!エロいわ!!瑠花め!無意識で私にそんな大胆なサービスを!!ナメクジマジグッジョブ!!じゃない!!)


と琴理は脳内の理性を取り戻し、瑠花の元に走り、【波動支配】で粘液のみを弾き飛ばす


瑠花「うええええ、琴理~~ありがとう~~助かった~~」

琴理「いいわ、私も良い物が見え・・・じゃない、しっかり相手を観察しなさい、無策に突撃するもんじゃないわ」

瑠花「そうだね、でもどうしよう、これじゃあ攻撃できないよ」

琴理「いや、別に襲ってきてないんだから攻撃する必要ないわよ、というか私達はこの世界を守る神!その神様が世界の民に一方的に攻撃してどうするの!?」


瑠花は全世界のトップに立つ候補の神、その神が無害な星の住人、生物を一方的に攻撃を仕掛けるのはご法度なのである。


瑠花「そうだね、あまりのデカさに敵だと思い込んじゃったよ」

琴理「とりあえず昨日みたいに襲い掛かってこない生物は相手にしなくていいわ、むしろ私達から害を与えたらダメ!」

瑠花「は~~い」


こうして瑠花と琴理が進んでいく間に多くの生物と出会った、


瑠花「まってこの子凄く臭い!!」

琴理「カメムシと似たような虫ね、臭い以外は無害よ、先に行きましょう」

瑠花「臭いのは十分害悪だと思うんだけど!!」


他にも


瑠花「ねえ!あの子凄い脚力だよ!物凄い勢いで飛んで行った!」

琴理「バッタと似たような虫ね、気付く前にあっちから何処かに行ってくれてよかったわ、流石の瑠花でもあのバッタモドキが突進してきたらひとたまりもないでしょうね」

瑠花「怖い事言わないでよ・・・」


そして次から次へと


瑠花「ねえ!なんかあの黄色と黒のまだら模様の虫さん飛んでるよ・・・ってあれ~~~~」

琴理「馬鹿!!あれは蜂よ!!しかもこの星最大の猛毒蜂!!集団で来られたら厄介だわ!!」

瑠花「あ~~~~、引っ張らないで~~腕が~~~~」


多くの虫型の生物と出会うが、基本的に相手側に戦意がなく、瑠花と対等に戦えるお手頃の生物は中々現れなかった。

そして気付けば数時間経過していた


瑠花「ねえ、戦うんじゃなかったの?さっきから逃げてばかりだけど?」

琴理「瑠花じゃ荷が重い相手ばっかりなの!それに相手には戦意がないから私達から攻めるわけにもいかないの!」


琴理は瑠花に説明するがそもそもついさっきから出会う虫モドキの生物達の殆どが【瑠花より遥かに強い】のである。


琴理(最初のナメクジは大体7万弱、バッタモドキが2万強、蜂モドキに至っては50万強、今の瑠花じゃ荷が重すぎる!特に蜂なんか最悪!やっぱり実践形式の訓練は無謀過ぎたかな)


琴理が考えていると瑠花が次の虫を見つける


瑠花「ねえ!琴理!あの子はどう?なんかすっごくこっちに殺気を向けてるから私向きだと思うんだけど?」


瑠花の声で琴理が振り向く、そこに居たのは大型の蜘蛛くもだった


琴理「ああ、蜘蛛くもね、馬鹿じゃないの?」


琴理が本音を言う、瑠花は「え?」と目を点にして首を傾げる

そうしている間に蜘蛛が瑠花に糸を吐く


琴理「瑠花!!」


瑠花は琴理の合図で咄嗟にその場から飛び離れる、そして蜘蛛の糸攻撃から間一髪で逃れる


瑠花「危ないね!琴理!私この子と戦うよ!というか戦わないと今日なんのために温存したかわかんなくなる!」


瑠花はそう言いながら蜘蛛に突撃する、大きさは瑠花と同じ大きさ程ある生物だった。


瑠花(さっきは糸で私を攻撃してきた、まず獲物を糸で捕えて食事するのかな!そうはさせないよ!!)


瑠花は足元にオーラを集約させ、一気にダッシュする、そして蜘蛛の背中に飛び乗り、蜘蛛の腹部あたりを思い切り蹴りあげる!!


蜘蛛は自身の体の上での出来事に対処できずに痛みで暴れる、蜘蛛の上に居る瑠花は暴れる蜘蛛の背中でバランスがとることが出来ずに振り落とされる、そしてお尻から地面に着地する


瑠花「いったぁ~~、いけない!次の行動に移さないと!!」


瑠花は急いで立ち上がり、オーラダッシュを繰り返し、蜘蛛を錯乱させる、そして、そのまま次は蜘蛛の頭部に目掛けて拳を振るう、脳震盪を起こした蜘蛛はそのまま倒れてしまう


瑠花「やった!!琴理!勝ったよ!!」

琴理「ええ、良かったわ、」


琴理(やっぱりいざ実践になると感がいいわね、何も出来なさそうで、しっかり蜘蛛の行動とその予備動作を感知して避けてる、体が無意識レベルで覚えてるのね、ならもっと実践を重ねれば感覚がどんどん戻っていくかも・・・)


琴理は想像していた以上に瑠花が戦えている姿を見て、関心していた、そしてひそかに考える


琴理(私が瑠花のレベルに合わせて戦ってあげれば一気に戦闘力オーラが戻るかも?)


瑠花が蜘蛛討伐で喜んでいる間、琴理は次の目標を考える。

そしてそのまま先に進むが虫と遭遇することなく、日が沈み、宇宙船に戻る


瑠花「いやあ!疲れた疲れた!今日何気に初めてじゃない!一日中移動できたの!」

琴理「そうね、でも進んだ距離はまったく大したことないわ、それに今日の目標もある意味あまり達成できてないしね」


琴理がチラっと瑠花を見る


瑠花「ん?私なんかやったっけ?結構いい線行ってたと思うけど?」

琴理「何回無謀な戦いと、襲撃を仕掛けようとしたのよ、迫ってくる脅威には対抗しろとは言ったけど、自ら問題を起こせとは言ってないわよ?」


瑠花は「えへへ~~」とごまかす。


琴理「とりあえずこの課題初日にしては及第点ね、蜘蛛もちゃんと倒したし、それより無駄な行動が多すぎたのは目をつぶるとして」

瑠花「うう~~厳しい~~」

琴理「とりあえず明日に備えて休みましょう、明日はまた別の課題を考えておくわ」

瑠花「は~~い、それじゃあ一緒にお風呂に入ろ~う♪」


瑠花は当たり前のように琴理をお風呂に誘う、一日の終わりの定番になりつつある日常だった。


瑠花「ふへぇ~~、い~や~さ~れ~る~」

琴理「そうね~~、しかも今日瑠花一度粘液まみれになってたわよね?」

瑠花「うん、大体は琴理が飛ばしてくれたけど、服の内側とか、髪の内側とかまでは流石に取れなかったからずっと違和感だったんだよ~」

琴理「え!ってことはずっとヌルヌルだったの!?」

瑠花「うん~、いや~一度着替えようかって悩んだんだけど別に動く分には問題なかったしいいかな~~って、ってあれ?琴理?なんで湯舟に潜ってるの?」

琴理(一日中瑠花がヌルヌル!!?己!!何故私はそんな状態に気付くことが出来なかった!!)


瑠花「42~43~44~45~あ、出て来た」


ザパァと勢いよく湯舟の中から顔を出す琴理


琴理「瑠花、また次ナメクジが出て来たらもう一度突撃しなさい」

瑠花「琴理がさっき無害な生物を攻撃するのはダメって言ってたじゃ~ん」

琴理「己!!私の馬鹿!!」

瑠花「??」


琴理はもう少し助けずに様子見していれば良かったと強く後悔する。


そして二人はお風呂から上がり、食事をし、寝室に入る、

琴理「おやすみ、瑠花、明日も大変だからしっかり休んでね」

瑠花「うん、琴理もいっぱい休んで」


琴理は笑顔を作り、そのまま眠る。

そして瑠花は自身のベットに入る前にずっとベットの横に置いていた瑠花の杖を掴む


瑠花「今日もずっと置いてけぼりでごめんね、でもまだ私はこの杖を使いこなせる程の実力じゃないから・・・」


そう言いながら、瑠花は自分の杖を優しく撫でる、杖は何も答えることはないが、瑠花は一方的に杖に話しかける。


瑠花「私がこの杖の記憶も失ってるってことは私にとって凄く大事な杖だったってことだよね、でも今はまったく思い出せない、貴方の名前すらわからないし、どんな効力を持つ杖なのかもわからない、それどころか自分自身の事が一番わからない、試練で記憶と経験を奪われたとは言え、ここまで無くなるものなんだって私自身かなり驚いてる、まるで記憶喪失にあったみたいな気分だよ、でも琴理や皆の事はしっかり覚えていたから私は今こうやって次の試練を受けれている、だから今は思い出せないけど、絶対に貴方の名前を思い出すから、それで絶対に使いこなしてみせるから!それまでは寂しい思いさせるけど待っててね・・・」


瑠花は自身の受けている状況、感情を杖という記憶から抜け落ちたパートナーに向けて話し続けた。

瑠花自身、それは習慣に近い、そんな安心感とも似た感情が瑠花を包み込むのだ、


まるでメリアの試練を受ける前からずっとこうやって瑠花は杖に話しかけていたかのように・・・


瑠花「それじゃあ明日も早いし、私は寝るね、お休みなさい・・・私の大事な杖さん・・・」


瑠花はそう言うと自身のベットに入り、就寝する、


そして瑠花が寝静まった後、杖は青く薄く光輝き、言葉を発する


???「主人・・・頑張って・・・」


そして一日が終える


【自然惑星 3日目 終了】 目的地まであと2570㎞



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― 新着の感想 ―
[良い点] 琴理の心の声が面白い [一言] やっぱり瑠花が弱すぎるからどうするのか楽しみ
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