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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第2章6話「2つめの試練」~第二試練内容あり~

月花は椅子から立ち上がり、机に腰掛ける、そして試練の内容を話す。


月花「まず、私の試練の内容なんだけど」


第二の試練


【指定した物を3つ作って持ってくる事】



瑠花「指定した物を作って持ってくる、それってそこまで難しい試練じゃないよね?」

琴理「作って、ってことは自分で作らないといけないってことですか?」


月花は琴理の質問に笑みを受けべ手


月花「その通り、物を自分で作って持ってきてもらう、作ってだから素材からちゃんと集めないといけない、素材をちゃんと現地まで行って収集して作る、これは中々簡単じゃないというのは瑠花ちゃんならわかるかな?」


瑠花は月花の発言に対して、想像を働かせる


瑠花「帝国にみたいに整った土地じゃない、本当に自然にできた場所に行って素材を見つけてこないといけない、楽ではないね」

琴理「各世界、星々が帝国と同じ条件じゃないからその星に適応した耐性、準備をしてないと星に到着した段階で、気絶とか死ぬとか可能性は十分あるわね」


二人は考える、琴理も基本的には帝国と地球しか知らないため、他の世界、惑星は二人は全く知らないのだ。


月花「それでさっきも言ったけど素材はちゃんと現地で取ってくる事、帝国内に既にある物を試練中に触ると溶けちゃうようになるから気を付けてね!」

瑠花「成程、ちゃんとズルは出来ないようになってるんだね、それでその3つの物というのはなんですか?」


瑠花は月花に試練で作らないといけない物について聞く、そしてそのタイミングで月花の中から鏡月ではない、もう一人の女性が出て来た。


セキ「そこはわらわが説明するのじゃ、二人共ちゃんと説明を聞くのじゃぞ」


瑠花「あ!セキさん!久しぶり~~!!」

セキ「瑠花!元気そうじゃの!わらわは瑠花の元気な姿が見れて嬉しいぞ!」

琴理「セキも元気そうでよかった、相変わらずって感じね」

セキ「琴理もの、以前よりたくましくなったように見えるの~、若いというのは良いもんじゃね!月花!」

月花「まあ、世間話は後でいっぱいしたらいいから今は試練の話をしてあげて」

セキ「そうじゃの、そうじゃの!まずは試練の話じゃ!」


セキはこほん!と咳払いし、試練の話をする


セキ「今回瑠花が作る物に関してなんじゃが、一人一人別の物になるようにランダム方式にしておるのじゃ、全部同じにしてしまったら最後の方に試練を受けに来た候補者の方が有利になるからのぅ」


セキの説明に琴理は納得する、確かに最初に受けた試練者は情報がない状態で試練を受ける、

だが後半になればなるほど、情報が露見していき、対策されやすくなってしまう可能性があるため、ランダム抽選システムは公平だと判断した。


瑠花「ってことは場合によっては簡単な物もあれば、逆に凄く難しい物もあるってことだよね?」

セキ「いい疑問じゃ!そこは素材の入手難易度ランクと物質の制作難易度ランクを公平に抽選しておるから極端に簡単、極端に難しいということはないと思うのじゃ」


セキがそこまで説明して、試練の公平さを確認して納得する

瑠花側が納得したところでセキは瑠花の課題となる物を抽選で決める。


セキ「じゃあ今から抽選を開始するのじゃ、待っておるのじゃよ」


セキはそう言うと、手元が光だし、その光が3つ分散し、光の中で指定された物質が映し出される


セキ「出たのじゃ、今から説明していくからちゃんと聞くのじゃぞ」


・・・・・・


第二試練課題


課題1 暗黒性リバシウム溶液 制作難易度B

必要素材

・暗黒鉱石 入手難易度S

・アバム液 入手難易度A

・月光純魔石 入手難易度B


課題2 純聖性シライトロン 制作難易度A

必要素材

・粋水花 入手難易度S

・砂神魂 入手難易度A

・世界樹の涙 入手難易度B


課題3 夢見玉 制作難易度SS

必要素材

・夢見魔純結晶 入手難易度SS

・聖純水晶 入手難易度S

・セアト二ウム 入手難易度C


・・・・・・・


セキ「以上じゃの!どうじゃ!大体把握したかの?安心するのじゃ!この情報は今後もわかるようにちゃんと渡しておくのじゃ!」


セキは意気揚々と詳細が照らし出された光を瑠花に渡す、だが


瑠花「ねえ、夢見玉って・・・」


瑠花は顔が真っ青になる、それを見てセキは


セキ「ちなみにお主らは技術開発部隊所属じゃ、ランクに関してはわかっておるじゃろ?」


ランクはE・D・C・B・A・S・SSの7段階

ランクEとなれば地球でも馴染み深い物質等が当てはまる、ダイアモンド当たりの入手難易度でE、世界規模で見ればダイアモンドクラス等は道端の石の感覚で落ちているため、希少価値がまったくないのだ、つまり、ランクEといっても油断ならないレベル、それがAランクにもなれば一般人はもちろん、力のない神ですら入手困難な事が多い、危険区域、超希少価値の素材となる。

瑠花と琴理は技術開発部隊所属のため、そこの事情にはどの部隊よりも詳しかった。

だからこそ瑠花は顔が青ざめたのだ。


瑠花「セキ、それは私もわかるよ、副総長だもん、でもだからわかるけど、夢見玉って冗談ですよね?」


瑠花は月花に聞く、瑠花の声はとてつもなく震えていた、琴理も同じく下を向いていた。


月花「運が悪いとしか言いようがないわね、夢見玉の材料は私や、三代目帝王神、現帝王神のメリアちゃんですら入手不可能と言われた素材、それがないと作れない物だからね」


課題3に出て来た【夢見玉】この素材の一つ、【夢見魔純結晶】は光世界5大厄災のひとつ、

【夢世界】の最深部でしか入手できないとされている幻の鉱石なのである。

だが厄災と呼ばれる【夢世界】は一度入ると二度と出られない、過去に帝王神候補だった神が【夢世界】に入り、二度とその世界から出てくる事がなかったことから、立ち入り禁止とした。


琴理「月花さん、こればかりは試練でもちょっとやりすぎなんじゃ・・・」


琴理は月花に不安な表情を隠せずに話す、だが月花は言う


月花「確かに過酷すぎる内容ね、先代も現帝王神ですら手が出せない昔から存在する5大厄災だわ、でも今回の試練は次の帝王神を決める試練なのよ?先代が出来なかった事を成し遂げる事に意味があると思わない?」


月花はそう二人に説く、瑠花が目指しているのは世界の王、頂点、【帝王神】なのだ、

その問題を解決する力が無くして、帝王神になれるのかと月花は二人に説く。


瑠花「でも出た以上はこなさないといけないんだよね、やるしかないんだよね?」

セキ「そうじゃの?やり直しが効いたら抽選の意味がなくなって公平を保てなくなるからのう」


セキが少し困ったように瑠花に返事をし、瑠花は言う


瑠花「ならやるしかないよね、わかった、とりあえずこの件は後々しっかり考えよう、とりあえず試練を与えられたんだからまずは出来ることからやっていこう!」


瑠花は気を取り直して椅子から立ち上がる、そして琴理にも「頑張ろう!」と振り向く


琴理「そうね、決まったことに対してウジウジしてても仕方ないわよね、瑠花!頑張りましょう!」


琴理は瑠花に押される形で士気を上げる、そんな姿を見る月花とセキ


月花「いいパートナーね、どちらかが挫けてもどちらかが支えてくれる」

セキ「そうじゃの、きっと、なんて無責任なことは言えぬが最善を尽くしてくるじゃろう」


月花とセキは二人の姿を見てまだ自分達二人が未熟だった頃を思い出す。


月花「とりあえず二人共、今日は私の家でゆっくりしなさい」


月花が二人に提案する、


瑠花「ええ、月花叔母さんに迷惑かけれないよ、」

琴理「そうよ、それに私達なら私達で」


二人が遠慮し、月花の誘いを断ろうとした時に月花が口を挟む


月花「何遠慮してるのよ、瑠花は身内、琴理にとって私の家は第二の実家のようなものでしょ、なら遠慮とかじゃなく、家族の誘いとしてゆっくりしなさい、どうせ明日からはゆっくりしたくても出来なくなるんだから今日くらいゆっくりしても罰は当たらないわよ」


月花はもたれていた机から離れ、二人に歩み寄る。


月花「今は無理して繋ぎとめている不安、家族として相談に乗るわ、監督者としてではなくね、」


月花は二人の肩を抱き、耳元で話す、

月花の行為は特定の候補者に肩入れする行為、故に大きくは動けない。

瑠花は最初こそ、自分達を特別に見てくれる月花の誘いを断ろうと考えたが、それは瑠花の見栄、

月花の気遣いを無視する行為、瑠花は誰かに頼る事の大事さをこの帝国に来る間に多く学んだ。

だからこそ瑠花は月花に返事する


瑠花「ありがとう、月花叔母さん甘えさせてもらうね」


月花は瑠花の言葉を聞き、頭を撫でる、


月花「いい子ね、瑠花、そう、見栄は張っていても仕方ない、甘える所はしっかり甘えないと進めない時がある」


月花と瑠花のやり取りで琴理も「見栄を張り、断ろうとしていた自分」を自身の心の奥にしまい込み

瑠花の考えに同意する


琴理「月花さん、今日は月花さんの所でお世話になります」

月花「ええ、帰ってきなさい、貴女の部屋はちゃんとそのままにしてあるわよ」


月花は琴理の頭も撫でる、そして二人を月花の仕事が終わるまで、部屋の休憩用ソファーの方で休ませる


・・・・・・・


数時間後、すっかり眠りに落ちていた瑠花と琴理は月花に起こされる。


月花「ほら、二人共!家に帰るわよ!起きて~~」


月花は二人の肩を強く揺さぶり、二人の首が前後に揺れ動く


瑠花「うわぁぁああぁぁぁぁぁ~~~起きた!起きたよ~~~~~」

琴理「ほら!起きた!目も開いてる!!止めて!止めて~~」


二人が月花の揺さぶりで悲鳴を上げだしてから月花は揺さぶりを止める


月花「起きたならよし!じゃあ家に帰るわよ」


瑠花・琴理「「はぁ~~い」」


既にフラフラな状態の二人を月花は笑いながら転移装置を使用する。


・・・・・・・・


月花「ただいま~~」


場所は月花の家、と言ってもそれは豪邸ではなく、瑠花の家同様普通の一軒家である、

月花の本邸は瑠花や琴理の実家同様、広大な土地に広大な屋敷がある。だがそれは月花本人が

まったく好まなかったため、月花は別荘に地球の日本でよく見るような和風の家を作っていた。


瑠花「わあ!私の家となんか雰囲気が似てる!」

月花「雪花も家の好みは一緒だったからね、雰囲気が似るのは仕方ないかな」

琴理「だから私も瑠花の家が凄く居心地よかったのね」


3人は月花の招待の元家に入る、琴理にとっては久しぶりの実家に帰る気分だ。


月花「今日はゆっくりくつろいでいってね」




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